icon 北アルプス 裏剱 icon


icon 山名
北アルプス 裏剱
icon 山行日
2013年9月27日~10月1日
icon 人数
5名
icon 費用
合計 47,740円/1人
 
交通費21,540円、新宿-富山4,400円(夜行バス)、富山-立山1,170円、立山-室堂2,360円、欅平-宇奈月1,660円、宇奈月-魚津900円、魚津-藤沢11,050円)
 
宿泊費25,500円、(剱沢小屋9,000円,千人池ヒュッテ8,500円、阿祖原小屋8,000円、風呂代500円ガス代200円)
朝の仙人池 

朝の仙人池

*** コースタイム ***

9月28日 快晴

室堂玉殿湧水9:50―雷鳥沢ヒュッテ10:25~30-剱御前(昼食)12:35~13:10―別山13:55~14:15― 分岐14:25―剱沢小屋15:25 歩行時間 4:15

9月29日 快晴

剱沢小屋6:15-アイゼン装着6:40~50―長次郎出合(アイゼンはずす) 7:45~55―真砂沢ロッジ8:45 ~25―二股吊り橋10:45~50―ピーク(昼食) 12:00~30-仙人峠13:45~50-池ノ平小屋14:25~40―仙 人峠15:15~20―仙人池ヒュッテ15:35  歩行時間 6:50

9月30日 快晴

仙人池ヒュッテ6:30―渡渉7:30―仙人温泉小屋8:35~9:00―小屋のぞき9:35―1629mピーク9:45― 1250m11:00―ゴッチン坂11:25―急坂下11:50―大岩12:00―12:30仙人谷ダム(昼食)13:05―阿曽原小 屋(泊)14:20  歩行時間 6:10

10月1日 晴

阿曽原小屋6:00―資材置き場7:00―オリオ谷7:55―大太鼓9:00―トンネル9:25~30―鉄塔10:20― 欅平12:00~49=トロッコ=宇奈月温泉(入浴)14:03~15:28=新魚津16:08―JR魚津18:09=越後湯沢 19:59~20:09=東京21:20~32=藤沢22:22  歩行時間5:15

*** 記録 ***

icon 9月28日

新宿発の夜行列車で富山駅へ、そこからは地鉄、ケーブルカー、高原バスを乗り継いで室堂へ到着し、Wさんと合流した。メンバーは5人、今回一緒に行く予定の新座山の会のKさんが参加できなくなったのが残念だ。雷鳥坂を汗を流して登り、今回のルートの中で一番高いそして唯一のピーク別山まで足をのばしてから、剱沢小屋へと下った。

別山山頂 

別山山頂

小屋は数年前に建て替えられていて、綺麗で快適。また小屋では明日のルート剱沢雪渓のコースを図解入りで大変詳しく教えてくれた。

icon 9月29日

小屋の前の朝日に輝く剱岳を眺めてから出発。

朝日さす釼 

朝日さす釼

軽アイゼンを付けて雪渓の上に立つ。

小屋でもらったルート図を確認しながら平蔵谷、長次郎谷と眺めながら下り、すでに営業の終わった真砂沢ロッジに到着する。その先もルートを確認しながら沢沿いに進む。小屋で一緒だった単独行のOさんが途中で合うたびにガイドさんのように説明してくれて心強い。毎年来ていて20回以上になるという。

二股吊り橋を過ぎると三ノ窓雪渓が見えてきて、いよいよ裏剱の景色が広がる。仙人新道の急坂を汗だくで登り仙人峠へ着くと後立山の山並がとても近くに見えた。ザックを置いて池の平小屋まで行き、お水をもらった。

釼沢雪渓 

釼沢雪渓

お風呂の扉に「浅野忠信さん、香川照之さんが入浴」と書かれていた。「剱岳点の記」でロケに来ていたようだ。

そこから引き返して、到着したのは憧れの仙人池ヒュッテ。名物のおばあちゃんはもう来ていないとの事ですが、小屋の前の仙人池から見るその景色は期待通りの絶景でした。

icon 9月30日

今日も快晴、朝食もそこにカメラを持ってみんな池の前に集合。湖面には鏡のように剱岳が映り込み、朝日があたり刻々と変化する池と岩峰の美しさにあちらこちらから歓声があがる。気がつくと小屋の従業員さんも出てきて皆カメラ撮影している。今シーズン初めてというほどの良い条件だったそうだ。

仙人池ヒュッテ前 

仙人池ヒュッテ前

いよいよ今日は核心部、雲切新道の下りだ。気を引き締めて、仙人湯小屋への厳しいトラバスの道を行く。スノーブリッジの下を恐る恐る抜けて小屋へと到着。

仙人池ヒュッテ前2 

仙人池ヒュッテ前2

この小屋のご主人シゲさんは、以前に新座山の会に居た方とKさんから聞いていたのでご挨拶すると、ギター演奏を披露してくれた。

湯けむりの上がる仙人湯の源泉を過ぎて雲切新道の下りとなる。整備されてはいるが、傾斜は急で梯子・ロープの連続で気が抜けない。驚いたことにこんなに厳しい道で出あった登山者は女性のソロの二人、たくましい。最後は、真下はダム湖という長い梯子を下り、ダムに到着した。

真下にダム湖 

真下にダム湖

ここからは関電の施設高熱隧道を通り、阿曽原小屋へ到着した。念願の露天風呂に入り、おいしいカレーを食べて、夜はDVDの鑑賞と、充実した時を過ごした。

icon 10月1日

最終日、今日は下の廊下の歩きだ。黒部渓谷をはるかに見下ろす絶壁に付けられた道を歩く。

最初は切れ落ちた谷間を覗いてはすごいと感心していたが、次第に高度に慣れてくる。大太鼓のコの字にくり抜かれた景色に驚き、水の流れるトンネルを抜け延々と続く水平道を歩く。

下の廊下 

下の廊下

鉄塔の所からは急な下りとなり欅平へ到着した。トロッコ電車でさらに黒部渓谷の景色を楽しみ宇奈月温泉に到着する。温泉で汗を流して、3時1分発の電車を乗り過ごすと、次の特急が2時間以上無いことが判明。魚津で時間をつぶして夜遅く藤沢へ戻ってきた。

***感想***

icon 思ったよりも大変なコース S.M

なかなか行けなかったあこがれの裏釼コース。お天気とメンバーに恵まれて充実した4日間になりました。一般コースとは言え、雪渓や鎖場ハシゴなどが多くエスケープルートも無くて、思ったよりも大変なコースでした。

ロングコースのため、一日の歩行時間を5~6時間とそれほど長くとらずに小屋でのんびりできる時間を取ったことが良かった。

紅葉にはまだちょっと早い黒部峡谷でしたが、厳しい環境にあるそれぞれの山小屋の良さを味わうことが出来ました。5人で楽しく歩いて秘境の山歩きを十分満喫する事ができた。

icon 印象に残る山 W.K

仙人池に映る剱の写真を見てから行きたいと思っていた裏剱のコースを行くことが出来、充実感で一杯です。朝日に照らされた八つ峰は感動的でした。めったにない程の好天だったようです。黒部峡谷の自然をたっぷりと満喫出来、印象に残る山行でした。

icon すばらしい景色 H.M

雪渓歩き、はしご、鎖、水平歩道と緊張感たっぷり。そしてお天気に恵まれ、素晴らしい景色をたくさん楽しんで歩きました。剱沢小屋から眺めた朝日を浴びて赤く染まってゆく剱岳、仙人池に映る朝日を浴びて光る剱の美しさ、目に焼き付いています。

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Tag:北アルプス,縦走,小屋泊
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