icon 東北 岩木山・八甲田山 icon

八甲田大岳山頂 

八甲田大岳山頂

2011年6月23日~26日

参加者:4名

コースタイム

icon 6月23日

上野駅21:30=仙台駅23:48

icon 6月24日 雨後曇後晴

仙台6:28=(新幹線)=新青森9:04~13=青森駅10:03=弘前駅10:45~11:05=バス=獄温泉12:15 =(バス)=岩木山八合目12:30~13:00―岩木山山頂14:15~35―八合目15:40~45―登山口(嶽温 泉・西澤旅館)17:35   歩行時間4:00

icon 6月25日 晴

西澤旅館5:26=(タクシー)=弘前駅5:57~6:42=青森駅7:24~50(バス)=酸ヶ湯温泉8:58~9:20 ―毛無岱湿原11:00~05―宮様コース合流点11:25―-宮様コース分岐12:00~05―昼食12:10~30 ―赤倉岳13:00~05―祠13:14―井戸岳13:25~33―大岳避難小屋13:55~14:15―大岳(八甲田山) 14:40~45―-仙人岱避難小屋15:40―-酸ヶ湯温泉(泊)17:15   歩行時間6:20

icon 6月26日 晴

酸ヶ湯温泉8:30=(温泉送迎バス)=青森駅=新青森駅=(新幹線)=東京

*** 山行経過 ***

icon 6月24日 岩木山

大雨で乗る予定の寝台列車「あけぼの」が運休、やむを得ず新幹線を乗り継ぎ青森へと向かった。

弘前への到着が2時間ほど遅れてしまうので、これでは今日の岩木山への登山はとても無理とあきら めかけたが、リーダーHさんの機転でコースを急遽変更、スカイラインで8合目まで行くことにした。 嶽温泉からバスを乗り継ぎ岩木山八合目に到着する。リフト乗り場で元気な盛岡の女子高生グループと 出会う。ガスが掛ってはいるが、雨は上がり天気も回復しそうな気配の中、登り始める。

樹林帯を抜け 鳳鳴ヒュッテを過ぎる頃には、雲も薄くなり展望も開けてくる。花も咲いているが、メンバーみな花の 名前がはっきり分らずに、○○かな?違うかな?などと適当に言い合いながら登って行った。ガレた急な道を登って山頂へ着いた。

岩木山山頂

岩木山山頂

八合目よりの眺め

八合目よりの眺め

山頂には三角形の鐘と祠と避難小屋と新しいトイレがあった。雲の切れ目 から展望も望めて、ほぼあきらめていた岩木山の山頂に立つことが出来て感激する。下りの途中でミチ ノクコザクラ発見。こちらのコースでは無理かと思っていたので、また感激。

岩木山のミチノクコザクラ 

岩木山のミチノクコザクラ

リフト乗り場から、さらに登山道を下ると緑の綺麗なブナ林がどこまでも広がっている。粘土質ですべ りやすい泥道が続き、うんざりした頃やっと嶽温泉へ到着した。登山口の横にある今日の宿、西澤旅館 で自炊の準備をしていると、青森労山のMさんが訪ねて来てくれた。おいしいアップルパイの差し入れ を頂き、またまた感激でした。 S.M 記

icon 6月25日 八甲田山

前泊の嶽温泉から弘前、青森と乗り継ぎ3時間半かかり酸ヶ湯温泉到着。弘前のMさんから今年は残雪あり遭難事故があったとアドバイスを頂き、大岳の雪渓を登りにするため当初予定の逆コースと する。

酸ヶ湯から1時間程で背後に南八甲田が見え毛無岱湿原となる。木道の両脇はチングルマ、ワタスゲ、イワカガミの大群落、目の前にこれから登る北八甲田の山々がゆったりと望まれる。ベンチ、テ ーブルのある毛無岱休憩所は大勢の登山者で賑わっていた。分岐から宮様コースに入ると樹林の中、 所々に雪渓が残る。

毛無岱にて

毛無岱にて

八甲田雪渓にて

八甲田雪渓にて

ロープウェイから来るコースとの分岐点を過ぎたあたりで昼食とする。樹林を抜け、ハイマツ帯に入 ると展望が開けるもガスがかり風が強くなる。登りきると噴火でえぐられた断崖で、その先は赤倉岳、 井戸岳と稜線が続く。噴火壁を半周し鞍部に下るとログハウス風の大岳避難小屋に到着。きれいで快 適な小屋で休憩後、大岳雪渓の登りに着く。心配した程ではなくアイゼンをつけずに歩けた。八甲田 大岳は広い平らな頂上で、晴れたら360度展望のはずもガスの中で残念。

大岳避難小屋 

大岳避難小屋

仙人岱湿原は清水が湧き出し南の高台に避難小屋が建っていた。地獄湯沢から沢筋を下り国道に出て 、暫く行くと右手に鳥居が見え酸ヶ湯温泉に到着。

有名な千人風呂は20時から21時までが女性専用で、別に24時間女性専用のお風呂もあった。私たちが宿泊した湯治棟の室内は旅館並みの設備と清潔で快適、食事の充実度からみても2食付き7500 円は安い。4人共、念願の八甲田山へ初登頂でき、温泉、食事も大満足で、ハプニングもありました が、JR東日本4日間13000円の切符で楽しい山旅が出来、計画して頂いたリーダーへ大感謝です。  K.M 記

*** 感想 ***

酸ケ湯前にて 

酸ケ湯前にて

JR東日本4日間13000円を利用して、震災の東北に少しお金を落としに行こうと考えて計画した。

苦労して確保した超人気の夜行寝台「あけぼの」の切符だったが大雨のためまさかの運休。困惑し たが、メンバーの素早い判断で最終の東北新幹線に乗り仙台駅でのビバーグとなった。駅構内は午前 4時まで入れず、昨秋仙台での「田部井淳子講演会」に夜行バスで仙台駅に着いたKさんの駅ビル連 絡通路の記憶が役立ち、午前1時にツェルトに包まり仮眠。女4名心強い限り。早朝、ビル清掃音で 目覚め、一番の新幹線に乗り込んで莫睡した。青森県に入ったころから雨が弱まり、諦めかけていた 岩木山へは、スカイライン利用で8合目まで行けばその間に天候が回復するかもしれない。弘前から のバス時刻にも間に合うと判断し、弘前から嶽温泉乗り換えバス利用での岩木山登山を決行とした。

青森駅から弘前への乗り継ぎで上下線間違えのハプニングがあったが、立ち蕎麦を食べる余裕があ った。予想通り天候が回復し、岩木山山頂からは雲海の向こうに津軽海峡が見え、諦めなくて本当に 良かったと思う。

宿のキャンセル取り消しや、多くの変更があったが、4人のメンバーズシップで乗り切ることが出来た。

季節を問わず、毎週1~2回も岩木山に登っているという弘前在住の青森県連の(一昨年、インドヒマラヤ高所訓練で富士登山をご一緒して知り合った)Mさんが嶽温泉の宿にアップルパイを差し入れに来てくださり、青森県の震災や岩木山、八甲田山の地元ならではの貴重な情報をお聞きすることが できた。また短時間だったがメンバーとの交流もできて良かったと思う。

八甲田山の麓はこの時期、ネマガリタケの収穫期とあって、ハイカー以上に地元民の入山者が多い のには驚いた。毛無岱湿原はチングルマ、ワタスゲ、水芭蕉、オオバキスミレ等のお花が多い。

混浴で有名な千人風呂の酸ヶ湯温泉は、勇気がなくて女性専用を利用したが、湯治部の台所は綺麗 で使ってみたいと思った。

最終日は青森市内観光をし、新鮮市場や駅でお土産をどっさり買い込み、大人の休日切符を使いこなし、少しは東北にお金を落としてくる目的も達成できたのではないかと思う。 ハプニング続きでもめげない頼もしい同行の仲間に感謝です。 H.H 記

*** 費用 ***

交通費

大人の休日倶楽部パス 13,000円

弘前駅~嶽温泉バス代 1,010円

嶽温泉~岩木山八合目バス代 1,000円

嶽温泉~弘前駅タクシ-代  5,500円/4人

青森駅~酸ヶ湯温泉バス代  1,300円  計17,685円/人

宿泊費

嶽温泉 素泊まり  3,825円

酸ヶ湯温泉(1泊2食)  7,500円    計11,325円/人

食費 3,860円      計 965円/人

合計 29,975円/人

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Tag:東北,ハイキング,宿泊
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