icon 上信越 谷川岳でラッセル icon

2012年2月11日(土)~12日(日)

参加者数:5名

コースタイム

icon 2/11(土) 曇

藤沢5:04=JR=新橋5:48~5:57=大宮6:48~7:07=高崎8:29~17=水上10:21~10:26=バス=谷川岳ロ―プウェイ土合口10:45~11:05=天神平・昼食11:21~12:40―14:25熊穴沢避難小屋(幕営)     行動時間:1:45

icon 2/12(日) 曇時々吹雪

熊穴沢避難小屋9:05―天神平ロープウェイ14:10~30=土合口14:45~15:13=水上駅15:35~:48=高崎駅16:51~17:13=藤沢駅19:55     行動時間:5:05

*** 山行経過 ***

icon 2月11日

今年の雪山実践は谷川岳。昨年度敗退した上州武尊岳でのわいわいラッセルをする楽しさを味わいたく、また初級者の人でも安心?して参加できる対象と思い選んだ。朝から日本海側で雪が降っており、乗車予定の快速「シーハイル石打」が運休するなどしたため、メンバーが合流する交通手段を調べて連絡を取り合って水上へと電車で向かった。(携帯電話万歳) 昼食をとり天神平を12:40に出発、天気は雪

スキー場敷地の縁を赤いポールに導かれて進む。トレースがついているが新しく、後で聞いたら朝イチに来た人は胸までのラッセルで大変だったそう。

天神平駅でワカンを着けて出発

天神平駅でワカンを着けて出発

スキー場の脇を登る

スキー場の脇を登る

1500mピーク付近を登る

1500mピーク付近を登る

1450mの急坂を下りる

1450mの急坂を下りる

熊穴沢避難小屋までは先行パーティのトレースがあり、ほぼ労なく到着した。整地を念入りにして幕営。Kさんのメニューに舌鼓を打ち、T.Fさんの畑で採れたパプリカの甘さに感激し楽しい夕食となった。

熊穴沢避難小屋の上に到着

熊穴沢避難小屋の上に到着

テント場より関越道、水上方面 明日は天気か

テント場より関越道、水上方面 明日は天気か

icon 2月12日

日付が変わったころからか、雪が本降りになるとともに、明け方から風が強くなり時折突風が混じるようになった。出発は6:30頃を予定していたが風が収まらない様子を見て、引返す判断とした。夜のうちに40~50センチほどの積雪があり、また強い風によりテント撤収に苦戦する

時折吹く突風のため耐風姿勢を取りながら、わからないトレースを足で探しながら進む

熊穴沢テン場撤収

熊穴沢テン場撤収

帰りはトレースが見えない

帰りはトレースが見えない

前にいたパーティに合流してからは全員で交替しラッセルして進む。緩い登りでは胸下までのラッセルが楽しい。行きはトレースがあった①のルートを通ったのだが、帰路では行きのトレースが消えていたため雪崩を警戒して稜線通しで進んだため②を通ることになった。このルートが曲者で、稜線直下を通るために雪が吹きだまっていて、下り斜面にもかかわらず胸までのラッセルが続いて苦戦した (ポールで区切られているスキー場のコースへ入ってしまえばよかったかもしれないが) 。トップは空身(チョーセンラッセル)でスコップを持ち進むが、スキー場の音楽がうっすら聞こえるものの遅々として進まない。そこに若者パーティが後ろから到着。訊けば同じ行程で、熊穴沢小屋付近で雪洞で掘って泊まり、アタックを試みたが肩の小屋付近でのホワイトアウトのため断念したそう。百人力の若者とともにペースを上げてラッセルをし、なんとか想定内の時間に下山した

稜線から1460mピークを目指す

稜線から1460mピークを目指す

ロープウェイ天神平駅にようやく到着

ロープウェイ天神平駅にようやく到着

***感想 ***

icon ワカンに始まりワカンに終わる      T.F

谷川岳ルート 

谷川岳ルート

富士山の雪訓も行ったし実践も参加しようと申し込んだ。でも大勢参加するようでしたら古参なので遠慮しようと思って「あのー、締切まで待って定員に満たなかったらメンバーに入れてください」と連絡したら、空きが有り、すぐOKになった。中級、谷川岳、ラッセル、テント泊と聞いただけで私には無理かもと思ったが、何しろYリーダーの人柄の良さに惚れてしまって行くことにした。一時8人いたメンバーはインフルエンザ等体調悪くキャンセル有りで5人で出発だ。この度上越線は私が住む那須塩原に近いことがわかり集合にらくらく間に合った。このところの天気で積雪多く水上から先は列車が止まっていた。ロープウェイ乗り場でも雪降り、降りてからは少し吹雪状態。ラッセルがひどかったら避難小屋までの途中でもテント張るとの事でワカンをつけ出発。私たちの先に二十人くらいの人がラッセルで行ったとの事でまあまあトレースが付いていた「ラッキー」がやはりワカンをつけての急登は苦しい。ポツポツと下山者があり聞くとラッセルが厳しくこれ以上無理とのこと。前に進む我々は下りで大変なところが有り一カ所苦労したがメンバーの足はそろい、予定時間より早く避難小屋跡に到着。先着テント一張り有り。雪は止まず、4つのスコップでふわふわの雪を固めテント二張りとトイレ設置

寒いと騒いでいたのは私だけでなく痩せのS.Aさんも騒いでいたので救われた。夜は合同で食事、K.S さんが用意したタンタン麻婆春雨がうまかったァ。女子テントは2人だけで、寒い寒いとスリーシーズンのシュラフ使用の私のみ騒いでいた。(もちろんカイロを4枚と湯たんぽ使ってもだ。)

二つあったGPSもイマイチで、間違いのない尾根ルートを行くこととなった。がんばってラッセル、スキー場のゲレンデに出たときは「うわぁ、これで今日中に帰れる。」と喜んだのもつかの間、そこからの下山が2mを越えるであろう地獄のラッセルが待っていたのだ。Y.Tさん、K.Sさん、S.Aさんがラッセルでルートを切り開き、そのうち船橋山の会、若者雪洞4人組と3パーティで力を合わせて少しずつ進み、(もはや私の出番なし)ロープウェイから乗り場に着いたときは超感動だった。やっぱ凄いぜY.T リーダー、続くS.A・K.S・K.Mの抜群に強いメンバーに囲まれて雪山実践は無事終わった。皆の感想が「ああ、楽しかった」などと信じられない言葉なのだ。ワカンに始まりワカンに終わった吹雪のラッセル山行でした。

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Tag:谷川,雪山,雪山,テント,教育遭対
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