西丹沢・中川川白石沢モロクボ沢水晶沢
2012年4月28日参加者:7名
用木沢出合(駐車)8:40~50―山彦橋9:05―石垣広場9:10~30―30m大滝9:50―石積堰堤10:45―水晶沢出合11:10―水晶沢5m滝11:25~50―昼食休憩970m付近12:10~30―尾根13:05―登山道13:20~45―水晶沢ノ頭13:30~55―950m尾根分岐14:20~50―山彦橋15:20―用木沢出合15:35
西丹沢自然教室周辺が混んでいたので、用木沢出合に駐車スペースがあったのはラッキーであった。
車止めを越えしばらく行くと左から川が流れ込んでいて、橋があり遡行図のような場所にでる。私は大分前の記憶から、ここを思い出し進んでいく。山彦橋を渡り、鉄線がはりめぐらされた広場を越え沢に入る。穏やかな流れの沢を行くと突如巨大な滝が出現する。
大滝30mだ。水量が多く迫力満点。用木沢出合の所にいた人たちがふんどし一丁で滝の水を浴びる修行(修験道)をしていた。彼らを写真に撮るのは、なんとなくはばかられ、自分たちと滝をそーっとカメラに収める。滝の水を浴び一心不乱に祈れば違った世界が見えてくるのかなどと考える。
滝に巻道は三級上くらいの岩場。
Mさんが上に登った後に私が登る。チムニー上の岩場を15mくらい登ると立木があったのでシュリンゲ、カナビラをセットしてザイルを固定、ザイルに自己ビレーを取って登ってもらう。そこから10m位簡単な岩場を右へトラバースすると大滝の落ち口に出る。全員滝の落ち口に出て、難所の一つが終わる、大きな釜を持った階段状の滑滝が連続して出てくる。すばらしいの一語に尽きる。
比較的大きな滑滝があり、考えた末水流に沿って登ると簡単に越えられる。あとから登る方何人か水流を避け、滝の側壁を登ろうとしている。立木に長いシュリンゲを付けそれにつかまって登るよう上からサポートするがなかなか登れない。水流沿いに登るようザイルをセットしているうちに登り終わる。
思わぬ滝で危ない登攀になる。自己判断で登れると思っても間違っていると大変なので慣れるまでは、前の人について行くほうがいいと思った。長いシュリンゲ作戦は、参考にさせていただこうかと思った。
水晶沢に入る。ここは私に取って未知の領域、難所はないと勝手に決めていたが、5mくらいの滝があり登りにくそう。Mさんが最初に登る。ザイルをだす。私が登ると簡単なのでビレーはいらないと思ったが立ち木にビレーをとれとの指示。長らく登ってなかったトラバースルートの考え方が地の底から浮き出るように思い出される。(後から登る人が振られるのを防ぐため、支点が必要なのだ)
シュリンゲは、最後のSさんに回収してもらう。先方に傾斜のある20m滝が見えるが枝沢でありホッとする。昼食休憩。対岸に稜線、前方のピークらしきものが見えかなり登ってきたことが実感させられた。
遡行図の三段20mナメ滝は、階段状で快適に登る。
分岐があるたびにとにかく水流の多く、川床の低い本流、本流と進む。ガレは、落石を落とさないよう慎重に登る。
ザレの斜面も終わりこの先は登れない急斜面だと思った際に右手に比較的登りやすそうな樹林帯があった。ここから登るべしと感じ、上に行き、反対側を見ると沢は急な斜面で終わっていた。
後は踏み跡のない竹藪をかき分けて上へ行くのみ。他の人の姿は見えなくなりひたすら竹をなぎ倒して進む。20分ぐらい登ると鹿柵があり、柵に沿って歩いて行くと、柵が開いていて、登山道に出る。メンバーと完登を祝して握手。
小休止後、下降点である水晶沢ノ頭に向かう。登山道でない踏み跡下降ということで気楽さはなかったが、時間も早いし、踏み跡はしっかりしているし、降りている所が尾根状なので、不安は感じなかった。950m地点で休憩。下を見ると斜面が左の緩い尾根と右の急な尾根に分かれていた。みなさんの読図で左へ行く。やがてはっきりした作業道になる。
大がかりな鹿柵、木々1本、1本への保護の覆い、これらを作るのにここまでの作業道がないわけがないと自分で納得。約一時間三十分でキャンプ場跡に着く。終わって安堵し、沢沿いの新緑が目にしみるように美しく感じた。無事降りてこられたのも皆さんのご協力のたまものと思っています。お疲れ様でした。
滝のクライム、沢から登山道への薮こぎ、下山道での読図等スリルに富んだ本当に勉強になる登山でした。またお願いします。
いやされた水晶沢S.A
モロクボ沢水晶沢はナメが多く難しい滝もないので一度行ってみたいとかねてから思っていた。今回、Sさんが計画を立ててくださり期待して参加した。30m大滝やその上のF1~F5の美しい滝にはマイナスイオンがいっぱいで心がいやされた。水晶沢に入ってもナメ滝が多く楽しい沢であった。
30m大滝の巻き道では、今回のメンバーはロープなしで登れると思ったが、安全のためロープが出された。タイプロックを始めて使用する人は、使い方もマスターできたようだ。タイプロックを使用したことで人数が多かったが、時間がそれほどかからずに登ることができた。水晶沢に入って一番の難所の4m壁滝は、リーダーの適切な判断で簡単に巻くことができた。
沢の二俣では迷わず選択してぐいぐい登って行き、最後のツメも予定した所を登り、懸念されたヤブ漕ぎも短く、しかも危ない所がなく登山道に出ることができた。他の人のwebではヤブ漕ぎに30分もかかり苦労したとあり、すこし心配だったが杞憂に終わり良かった。
ガソリン代
1台 137.2km÷8×153円=2623円(ST車)
1台 100km÷8×153円=1912円(SA車)
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