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icon 山名
伊豆・観音山~登り尾
icon 山行日
2013年3月16日
icon 人数
9名
icon 費用
石仏群への登り 

石仏群への登り

*** コースタイム ***

天候:快晴

藤沢=河津=バス=梨本BS 9:05―観音山入口10:00―石仏群10:35~45―観音山11:10~20―780mピー ク下(昼食)12:05~30―780mコル12:43―奥原川右俣12:50―ワサビ田(行止り) 12:56―奥原川左俣13:13 ―新山峠13:56~14:05―登り尾頂上14:48―登尾BS16:05=バス=河津 歩行時間 :7時間

*** 記録 ***

梨本でバスを降り、奥原川沿いの車道を進む。すぐに観音山石仏群の案内板が現れ、これに導かれて近道に入る。民家の庭先には桜や水仙、ミツマタ等の花が咲いていて、のどかな春の山村の風情である。しばらく進むと観音山石仏群ハイキングコース入口の看板があり、ここから山道に入る。

なだらかな植林の中の道を登り、沢を渡って急斜面を右に巻いて行くと、石仏群が現れる。

ここまではハイキングコースとして整備されているが、この先は薄い踏み跡があるのみで、バリエーションルートになる。

観音山石仏群

観音山石仏群

観音山頂上直下の岩壁を登る

観音山頂上直下の岩壁を登る

小休止の後、急斜面を右に回りこみ、稜線に出る。稜線を進むと大きな岩が現れ、その右側を巻いて行くと軟らかい土の急斜面になり、これを登ると岩壁の基部に出る。岩壁は垂直に近いが、ホールドが豊富で思いのほか容易に登れる。

これを登ると左手の展望が開け、登り尾が大きく見える。傾斜が緩くなった狭い尾根を少し進むと、あっけなく観音山頂上に着いた。

観音山山頂にて

観音山山頂にて

観音山の岩峰を越える

観音山の岩峰を越える

ここからは、さらに岩の小ピークを越えたり巻いたりして北に進む。

右手には三筋山に連なる山稜が大きく見える。なだらかな土のピークを越えて、地形図のp790の東にある780mピークの下まで来て昼食とする。

昼食の後、このピークの北西にある800m岩峰の東面につけられた巻き道を進み、780mコルに出る。このコルの左下の斜面はきれいに伐採されていて、裸地の状態にある。この裸地の軟らかい土の斜面を下ると奥原川右俣の沢が現れ、この沢沿いに整備された山道が通じているのを発見する。

観音山の稜線を行く

観音山の稜線を行く

コル下の裸地から登り尾を望む

コル下の裸地から登り尾を望む

この道が新山峠に通じる道かと思い登ってゆくが、やがてワサビ田に達し行止りとなり、仕事道であることが分かり引き返す。奥原川二股手前の平地まで下り、左俣の左岸に残る古い道形を見つけ、道形に沿って登る。

薄暗い植林の下に薄い踏み跡があり、この踏み跡をたどり急斜面を登って行くと、やがて新山峠にたどり着く。

新山峠からは広くて緩い尾根上にしっかりした山道があり、難なく登り尾山頂にたどり着く。

奥原川右俣を溯る

奥原川右俣を溯る

登り尾山頂にて

登り尾山頂にて

しかし、その先の下りでは踏み跡がはっきりせず、立ち木に付けられた目印の紐を捜しながら広い尾根を下る。680m付近で尾根をはずれて左斜面を下る山道をたどり、林道に下りる。

だが、すぐに近道を探して林道を離れて林の中に入るが、枯れ枝が散乱していて歩きにくい。登尾BSに到着すると、間髪を入れず予定のバスが遅れて到着したので、これに飛び乗り河津駅に予定通りに着くことができた。

*** 感想 ***

伊豆の観音山の岩稜帯と登り尾のハイキングコースをつなげるルートを、Vハイクの集いの山行として歩いた。コース前半の岩稜帯は、痩せ尾根ではあるがホールドが豊富にあったり、立ち木があったりで、それほど緊張感なく歩ける。ただ、以前登ったときに通ったスラブ状の岩の斜面を見つけることができなかったのが心残りである。

観音山から登り尾への接続部分は、地形の分かり難いところはあるが、ヤブはほとんどなく、ルートは見つけやすい。全般に踏み跡は薄く、人の通った形跡はあまりなく、静かで変化に富んだ山行が期待できるお勧めのコースである。このコースのグレードは健脚Bである。

icon まだ経験が足りない  O.T

変化に富んだいいコースでした。まず、観音山の岩は、ホールドがあって慎重に登れましたが、痩せ尾根では大変緊張しました。次に、780mのコルから下った沢地形を読み切れなかったこと、新山峠に至る踏み跡を探すのに時間を要したことです。

最後は、一般ルートと思っていた登り尾からの下りは、広い尾根のため、尾根が分かり辛く、コンパスが必要だったことです。まだまだ読図の経験が足りないことを痛感したコースでした。

icon 事前に地図を見る  S.K

バス停から歩くこと約1時間半、崖の中腹に美しい弧を描くように幾つも並んでいる観音山石仏群は、周りの景色と一体となり、まるで絵葉書の写真から抜け出たような何とも言えない美しい風情でした。ワサビ田の作業道を行ってしまったミスは心理戦のトリックにしてやられたという感じです。

あの道に出た時、「あった、あった、こんないい道が」と、ずんずん歩いてしまったからです。バリエーションハイキングでは、時々その手にひっかかります。この道ではない筈なのにおかしいなあと地図を見ながら思っていた人がいたのを後で知りましたが、さすがです。事前にある程度コースを頭の中に入れ、見るべき所で地図を見ていないとこういうことがわかりません。もっと丁寧なマイマップを用意しなければと今回も思いました。

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Tag:伊豆・箱根,ハイキング,日帰りハイク
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