東北 焼石岳
- 山名
- 東北 焼石岳
- 山行日
- 2013年6月29~30日
- 人数
- 8名
- 交通費
- 大人の休日切符 17,000円/1人、タクシー代 水沢→中沼登山口 12,220円/8人、食費(ガス代含む)2,660円/8人
- 宿泊費
- 元湯夏油宿泊費(入湯税含む) 7,500円/1人 計 26,360円/1人
6月29日(土) 濃霧
藤沢駅6:48=東京駅7:43=一関駅10:22=水沢駅10:52=タクシー=中沼登山口(昼食) 11:45~12:25―中沼 13:00~10―銀明水避難小屋(泊) 14:50 歩行時間 2:05
6月30日(日) 晴
銀明水避難小屋4:50―姥石平分岐6:25―焼石岳6:50~7:00―姥石平分岐7:20―東焼石岳8:00~10―金明水 避難小屋(昼食)10:10~30―経塚山12:25~35―アイゼン装着―アイゼンはずす―御坪の松13:50~55―鉄製 の橋15:45―夏油温泉(泊)17:15 歩行時間 10:40
6月29日
東北新幹線はやて103号は午前7時56分、定刻どおり東京駅22番線のホームを静かに離れた。一ノ関で在来線に乗り換えるが、ここまで2時間半、実に速い。水沢駅で下車、タクシー3台に分乗し、中沼登山口へ。
昼食後、期待と緊張の中登山開始。水分をたっぷり含んだ青葉の中を進む。沢の音が耳に心地良い。歩き始めて25分、早速、雪渓を見る。登山道は雨が降った後のせいか湿っていてぬかるんでいる。薄紫のシラネアオイ他、次々と可憐な高山植物を見つける。霧の中に中沼が見え始め、幻想的な景色のなかを進んでゆく。湿原の中の木道を行き、雪渓をトラバース。歩いている1メートル横は雪庇でその下は沢の水が流れていて緊張する。
登山開始から2時間半、本日の宿泊場所となる銀明水避難小屋に到着。土台がコンクリートの高床式で、なかなか立派な小屋である。中は、きちんと清掃され清潔な雰囲気。まずはお茶タイム。その後、豚汁を作り、サラダを盛り付け、楽しい夕食をとる。18:30には全員シュラフカバーに入って就寝となった。
6月30日
今にも雨が降りそうな霧の中を予定より10分早く出発することが出来た。皆、今日は12時間歩く覚悟でいる。歩き始めて20分後、空が晴れ上がり、雪渓を抱えた雄大な山が眼前に拡がってきた。
雪渓の白、山の深い緑、空のスカイブルー、息をのむような素晴らしい景色である。沢には水芭蕉、せせらぎの音、ウグイスの鳴き声が雪国の春を思わせるようだ。姥石平分岐にザックを置き、焼石岳をピストンした。山頂には一等三角点があったが、ガスのため展望は得られなかった。
東焼石岳、六沢山と過ぎ、金明水避難小屋にて昼食タイムとする。
チシマフウロの群落を過ぎ、急斜面をジグザグに登って経塚山山頂に着くと夏油温泉まで7kmの道標があり、まだ先は長い。
出発から既に7時間半を過ぎたが、今回の山行の一番の難所はこれからなので一同気を引き締めて歩を進める。幾度も雪渓をトラバースするが、明日から7月で、しかも標高が次第に低くなってきているのにこれほど雪渓があるので驚く。
やや急な、凍っている下りの雪渓にさしかかりアイゼンを装着する。丁寧に足を置き、慎重に下ってアイゼンをはずしてホッとした。朝の出発から11時間を過ぎた頃、夏油川が現れ、オレンジ色の鉄製の橋を渡るが、一回に渡るのは5人迄と書かれている。
スリル満点の長い橋を渡り、急斜面を登り上げ、下ると幅は狭いが流れが速く水量もある沢を渡渉。やっと林道に出た。ところが、下山の林道は普通下っていくものだがずーっと上っていくことになる。最後に少し下って宿となる「元湯夏油」の建物の裏にやっと下りてきた。長い1日だった。
花の名山を楽しむS.M
大人の休日クラブのお得な切符を使って、今回は岩手の花の名山、焼石岳を縦走することにしました。ガスで展望はイマイチでしたが、まずまずのお天気で、高山植物の種類も多く北の大地をたっぷり楽しむことができました。
今回泊った銀名水避難小屋泊はしっかりした造りで綺麗に管理されていて快適でした。その先の金名水避難小屋には南らんぼうさんが泊っていたとの事です。
焼石岳は標高1500mの山ですが、焼石岳山頂から先夏油温泉までの縦走路は長くてかなり大変でした。そして、秘湯の夏油温泉はなかなかの趣のある、そして心使いの行き届いた素敵な温泉宿でした。
翌日は夏油温泉の送迎車で北上駅まで送ってもらい、3日日程のK、H、Iの3名は姫神山登山へ向かい、4日日程の残りの5名は、2日に磐梯山へ登るため郡山へと向かいました。
今回、焼石岳の縦走という計画を立て、指定券の手配から旅館の手配、コースの確認と綿密な計画を立てていただいたリーダーのHさんに感謝です。おかげで素晴らしい山旅を楽しめました。
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