唐松岳・五竜岳
- 山名
- 唐松岳・五竜岳
- 山行日
- 2013年7月27~30日
- 人数
- 11名
- 交通費
- 小田急、JR(藤沢駅~白馬駅)(往復) 9,840円、アルペンライン:八方―八方山荘 1,400円、テレキャビン:アルプス平―遠見 860円
- 宿泊費
- 八方池山荘 8,500円、五竜山荘 9,000円、北斗荘 7,500円
- 温泉(十郎の湯) 500円、計37,600円
7月27日 曇のち雨
藤沢5:22=八王子駅6:55=松本駅10:58~11:08=白馬駅12:41~50=バス=八方12:55~13:00 ―八方・アルペンライン=ゴンドラ・リフト13:15=八方池山荘14:50
7月28日 曇のち雨
八方池山荘7:00―八方ケルン7:55~8:05―八方池8:20~30-丸山10:00~10―唐松山荘11:00~25― 牛首岩稜12:30~45―大黒岳下コル13:45~14:00―白岳コル14:35~45―遠見尾根分岐15:25―五竜山 荘15:35 歩行時間 6:45
7月29日 雨のち曇
五竜山荘8:00-中遠見山12:00~15―遊歩道入口13:50―テレキャビン駅14:40~15:20=テレキャビ ン=15:30遠見駅=送迎車=北斗荘16:15 歩行時間 6:05
7月27日 八方池山荘へ
白馬駅に近づくと共に今にも降り出しそうな空となり、八方までバスに乗車し旅館街を歩いてゴンドラ駅に着く。ゴンドラに乗車し花いっぱいの草原を見下し、リフトに乗り換える。この頃より小雨となり、2回目のリフトに乗って降りるとそこが八方池山荘で早速に山荘に入る。
今日の予定は花と山々を見ながら八方池までの散策の予定だったが、しとしとと降る雨では散策も出来ず中止にして部屋に入る。部屋は1階の個室で山荘にはお風呂もあり、部屋での美味しい食事となってゆっくりと休むことが出来た。
7月28日 八方尾根から五竜山荘
早朝ベランダより戸隠方面から登る日ノ出を見るが、白馬連峰の山々は雲の中である。
雨はまだ降っていないので、左右の花々の写真を撮りながら木道コースを登る。
八方ケルンに着くと南に明日下ってくる遠見尾根を見るが、五竜岳や鹿島槍ヶ岳は雲の中である。八方ケルンから桟道を下って行くと八方池で、ここからが池をバックに白馬三山や不帰ノ嶮の絶景スポットであるが、中腹から上は雲の中で残念だった。
八方池からは道巾も広く、ダケカンバの巨木が茂る中を登って行く。ナナカマドやカエデが多くなりしばらく登って行くとケルンのある丸山につく。
しかしこの頃から雨となり全く花の写真は写せなくなった。尾根が狭まり木橋や鎖の道を回りこんで行くと唐松岳頂上山荘の裏に出た。
今日は唐松岳に登る予定であったが雨とガスで視界は悪く、午後の難所の通過を思い登頂は断念して小休止ののち五竜山荘に向う。山荘からはすぐに痩せた岩稜帯の下降が連続する牛首の尾根である。
幸いに下降中は雨も止み、太い鎖をしっかり掴んでゆっくりと下って行く。
視界が悪く落ちたら消えてしまうと思い緊張する。やっと下って鞍部にて上を見上げて、皆さん良く下ってきたなと思いほっとする。
この先危険な所はないが、大黒岳や白岳の上り下りがあって意外に長く感じた。白岳の肩で遠見尾根からの道を合わせるとすぐ下に山荘を見るが、五竜岳はやはり雲の中だった。
山荘に着くと昨日五竜岳山頂手前のG2附近で滑落死亡事故があり今朝収容して11時ごろ下山したと知らされた。(37名のツアー登山で61歳の女性、100m富山側に滑落)山荘は早くに予約したため部屋は別館二階の畳の個室でゆっくりと休むことが出来た。
7月29日 遠見尾根から下山
昨夜から雨も降り続き、五里霧中で事故のあった五竜岳の登山は中止し、今日の下山後は飯森の民宿で泊まるためゆっくりと出発する。白岳の分岐からは急なヤセ尾根と鎖があるが、牛首のように左右急峻ではないが雨で鎖が滑るため油断が出来ない。西遠見山を過ぎると平坦になって池塘が表れるが、雨でぬかるんでいて大変歩きにくい。小遠見山には地蔵さんやベンチがあるが雨で休憩もあまり出来ないのでパスしてアルプス平を目指す。この尾根は長いけれど天気が良ければ白馬・五竜・鹿島槍ヶ岳などの絶景スポットだが皆さんに眺めてもらえず残念だった。
長い下りでようやくアルプス平に下山し、雨も止んだので自然遊歩道に入る。シモツケソウやコバイケソウなどや下部では植栽ではあるがコマクサなど花いっぱいの大草原である。
テレキャビンで下り、とうみ駅にて宿の車で迎えに来てもらい無事に帰着した。今日は雨で余り休憩は出来ず疲れたが早速に近くの十郎の湯に入る。広々とした宿は我々のみの貸切りで、食前に山ぶどう酒を戴き美味しい焼肉料理で満腹し、食後は奥さんのオカリナを披露してもらいゆっくりと休むことが出来た。
7月30日
今朝も山はガスっているが雨も止み、近くの石仏のある飯森神社に散策して帰途に着く。
雨の山行 S.M
北は不帰の嶮、南は八峰キレットに挟まれた名峰五竜岳、八方尾根から遠見尾根にゴンドラやリフトを利用すれば花と展望の山旅が出来るために計画をした。しかし今年の夏は異常気象で、久し振り雨の山行となった。ちょっと厳しい山行だったかと思うが、ヒヤリハットもなく花・山荘・民宿・温泉ともにすばらしく、雨にも負けず皆元気に楽しい山行を無事に終了できた。
岩場では必死 I.K
今年の夏山は唐松・五竜岳と、昨年の白馬岳に続いて稜線の延長線を楽しみにしていました。しかし天気が悪く、雨とガスで歩くのがやっとで景色が見えず残念でした。岩場では鎖に必死で掴まり、今思い出しても身震いします。やっと山荘に着いたら五竜岳での滑落事故を聞き、視界不良で登頂も中止になりました。長い遠見尾根を下り、アルプス平では沢山の高山植物が見られたのでホッとしました。今回は色々な経験をさせて頂き、リーダーはさぞ大変だったでしょうし、同行の皆さんに感謝します。
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