State of Tasmania Overland Track and Ayers Rock
期日: 11月29日~12月11日
11月29~30日
成田―タスマニア・ロンセストン
オーバーランドトラック(5泊6日縦走ガイドウォーク)
タスマニアは南極に近いオーストラリアの島(北海道位の広さ)でオーバーランド・トラック(Overland Track)65キロ、全行程6日間を今回歩きました。
世界遺産に登録されたタスマニアの原生地の中心部 を通る、クレイドル・マウンテン(Cradle Mountain)からセント・クレア湖(Lake St Clair)までのトレッキン グ。
沢山の湖や羊歯や苔に覆われた古代の森、渓谷、山、荒野、迫力のある滝、険しく岩だらけの山 頂などを見ることが出来ました。そして珍しいワイルドフラワーや ウォンバット・ワラビー・ハリネズミな どの動物達にも遭遇出来ました。
12月1日 快晴
コース:Cradle Valley―BarnBluff
草原から森へ入り滝や珍しいワイルドフラワーを見ながら急登1時間。マリオンズ展望台へ出ると 360度パノラマのどこまでも続く広大な景色に圧倒された。前方にはクレイドルマウンテン。
右前方には奇岩の溶岩山バーンブラフ。
コバルトブルーの美しいダブ湖。これから始まるタスマニアの旅に心弾ませた。途中の河川敷でガイ ドが川の水を沸かしてお茶を入れてくれた。
食後は4時間かけクレイドルマウンテンの鞍部に沿って 歩き氷河で出来た断崖を見ながら足元の岩や石に注意しながら下った。 歩行時間 :7時間 距離12km
12月2日 快晴
コース:BarnBluff―Pine Forest Moor
風雨にさらされ切断されたむき出しのタスマニアの湿原の原野を歩く。所どころに木道があるもの のずっと泥濘に。植物優先だからジャブジャブ。
登り下りの繰り返しだが小鳥の声と満開の白いベル ランの花や途中妊婦のワラビーにも出会いウイル湖へ。パックを置きサイドウォークへ。その後、雨 林帯を抜けてHutへ到着。泥んこのスパッツや靴はストーブでそのまま乾燥し翌日装着するが、最終 日まで毎日の恒例となる。 歩行時間8時間、距離12km
12月3日 晴
コース:Pine Forest Moor ~Pelion
氷河で出来た深い谷の平原を歩く。銀砂の美しい湖へサイドウォーク。その後もフォース川・銅鉱山 跡の洞窟探検をしたり大昔海底だった頃の貝の化石を見つけたりと寄り道をしてHutへ。
今日の夕食 は大きな美味しいピッツァ。ワインを片手に皆で焼き上がりを待つ。そして食事中にガイドの驚き声。なんとウォンバットが窓の外にいた。 歩行時間 8時間、距離10km
12月4日 霧雨後晴
コース:Pelion ~Kia Mt.オッサ登頂
Ora.ペリオンギャップへ標高700mから1100m迄の登り。Mt.オッサの麓で登山組と先発Hut組と2 グループに。先発組は1時間半でHutに着きランチ。その後バードウォッチングへ。
登山組はタスマニア最高峰Mt.オッサ(1617m)へ。次々険しい大岩が現れる。ついに女性陣は足が 届かない。男性陣が一人ずつ引き上げてくれた。頂上は沢山のピンクの花が咲き乱れていてまるでツツ ジの日本庭園。
そして前日迄見上げていた溶岩の奇岩が目の前に現れた。何もかもが想像を超えた素晴 らしい光景に感動。下山後Hut迄の道は大量の雪解け水が流れきれず泡状に溢れた小川を渡渉。 歩行時間 4時間、距離7km、7時間(登山)
12月5日 霧雨後霰後曇
コース:KiaOra~WindyRidge
樹齢2000年と言われるキングビリーパインの古い森林帯を通りパックを置き滝道へ険しい道を下る。 渡渉を繰り返しタスマニア最大のファーガソン滝へ。激流と大水量。少し霰も降った。真夏でも降雪も ある世界的に希少な冷帯温雨林のタスマニアだ。 歩行時間 7時間、距離9km
12月6日 晴れ 6日目
コース:WindyRidge―Lake St.Clair
幻想的なユーカリの木々と鮮やかな苔の森の中を真っ赤なタスマニア・ワラタや沢山のワイルドフラ ワーを見ながらオーストラリア最深の湖セントクレア湖へ向かって4時間トレッキング。
ナルシサスベイへ。ボートでシンシアベイに渡り終了。車でガイド基地へ。素敵な庭園で完歩証を受け 取りシャンパンで乾杯。達成感と安堵感。
夕方ロンセストンへ戻り、夜はロウヘッドへペンギンツアーへ。美しい海岸で9時半迄暗くなるのを 待つ。ペンギン保護地区のスタッフが照らす先の波打ち際に可愛い小さなフェアリーペンギンが並んで 砂浜へ上がって来た。
植木の茂みには赤ちゃんペンギンも沢山見ることが出来た。満天の星空の下にペ ンギンとワラビーが海岸にもいた。 歩行時間:4時間、距離9km
12月7日 快晴
コース:ロンセストン―シドニー シドニー市内観光
エアーズロック、カタジュタ風の谷、ウルル・サンセット
エアーズロックはアボリジニのアナング族の権利の土地。ウルル(348m・周囲10.6km)は文化的理由 (聖地)などで登山は今回クローズでしたが、ウルルを見上げながら近年発見された壁画やラクダの水飲 みの池などを麓歩き。
地元のスーパーや公園などでもアナング族の文化と暮らしを垣間見てきました。 また雄大なドーム型の岩が連なって出来ているカタジュタの風の谷7.4kmを落石で空いた岩肌を見な がらトレッキング。昼間は40度以上の気温。どちらも早朝の日の出からと夕方の日の入り頃のトレッキ ングでした。
12月8日 快晴
歩行時間:4時間
12月9日 晴れ
コース:ウルルサンライズとウルル麓トレッキング
歩行時間:6時間
12月10~11日
コース:エアーズロック―シドニー―成田
感想 オーバーランドトラック G.E
世界遺産オーバーランドトラックを歩きたいと思い調べ始めたが全長65kmを6日間でテントや食料 を背負いは到底無理と諦めていました。
情報が少ない中、唯一のガイドウォークを見つけ実現出来まし た。一日10人限定のプライベートHut泊。一年で一番温暖で雨も少なく花も多い真夏の12月上旬を選 び予約。
今回、天気、ガイド、環境は完璧でしたがコースは手付かずの大自然。石と岩と沼を10kgの 50Lバックパックを背負う6日間登り下りの縦走でした。ガイドウォークのメンバー10人中、私達以外 のオーストラリア人の内5人は30、40代。トラックで出会ったウォーカーも全て若者でした。
本格的 登山コースでしたが、皆無事に完歩出来て良かったです。その後のエアーズロックと共にオーストラリ アの雄大な大自然に感動の日々でした。ちなみに今回の日中気温はタスマニア15℃、シドニー35℃、エ アーズロック40℃でした。同行の皆さんに感謝です。
感想 タスマニアの山旅 T.F
チャンスに恵まれタスマニアの自然を十分に満喫することができました。5泊6日もの長い時間楽 しく完歩でき良かったです。
山歩きペースはオーストラリアの人たちとのコンパスの違いを感じました。 とても早くしかも長い時間歩きました。その代わり休み時間をたっぷりとってくれました。この歩き方 に慣れるのに時間がかかりましたが私なりに精一杯努力しました。健脚の山でした。
クレードルマウン テンを山々植物、鳥、動物を大事にしているガイドの姿に感心しました。ドロドロの道を避けないでジ ャブジャブと通り、植物を保護していました。
ガイド2人で我ら10人分の生鮮食料品を背負い毎日パ ンとケーキを焼いてくれたのにも驚きでした。夕方からワイン飲み放題(後で調べたら4~5千円もす る高級品だった。)で疲れをいやし次の日元気に出発できました。計画し導いてくださったリーダーと メンバーのお二人に感謝の日々でした。
感想 オーバーランドトラック A.H
タスマニアの世界遺産国立公園1000m位を登ったり下ったりします。初めにザックの中チェックを受 けて自己紹介し10人とガイド2人で歩き始める。
カンガルーに似たワラビーに感激し木道を行き昼 食後途中滝を2,3箇所見学、豪快な素晴らしい滝でした。お花も沢山あり彼岸花に似た赤い花(ワラ タ)がきれいでした。
宿(ハット)に着きホットしました。ガイドさんが夕食の準備をして下さいま す。6日間楽しく歩く事が出来ました。お天気も良く草原が広く気持ち良かったです。私にはハード な山行でした。ありがとうございました。
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