残雪の飯豊山
- 山名
- 残雪の飯豊山
- 山行日
- 2014年6月19日(木)~6月22日(日)
- 人数
- 3名
- 費用
- 夜行バス(新宿~会津若松)4660円 JR(会津若松~野沢)760円 (会津若松~藤沢)9620円 デマンドバス(片道)300円 富士の湯400円
19日(木)天候 晴
新宿駅23:00=夜行バス
20日(金) 曇時々雨
5:20会津若松6:50=JR=7:51野沢8:00=デマンドバス=8:45弥平四郎9:10――10:30弥平四郎登山口10:40――11:40昼食12:00――13:10上ノ越13:15――16:30三国小屋
21日(土) 天候 曇のち晴
三国小屋6:10――7:40種蒔山7:45――8:35切合小屋9:00――9:45草履塚――11:35本山小屋11:55――12:08飯豊山12:20――12:33本山小屋12:45――13:55姥ノ前14:05――14:35切合小屋14:55――15:50種蒔山15:55――17:20三国小屋(泊)(行動時間:11時間10分)
22日(日)小雨のち曇
三国小屋5:15――6:35疣岩分岐――7:45上ノ越――9:10弥平四郎登山口9:15――10:25弥平四郎11:00=デマンドバス=11:50野沢13:11=JR=14:12会津若松(入浴)16:22=JR=20:11藤沢 (行動時間:5時間10分)
20日
夜行バスで会津若松へ磐越西線で野沢駅に着き、予約していたデマンドバスで弥平四郎へ到着した。
林道を歩き駐車場へ到着しここからは山道となる。当初の祓川山荘からのコースではなく巻岩山を通る尾根コースから登ることにした。天気が変わりやすくて、雨が降るかと思えばすぐに止み日が照るので、何回も雨具とザックカバーを出したり仕舞まったりを繰り返した。1500m付近からはカタクリ、シラネアオイ、ツガザクラ、イワカガミと様々な高山植物が咲き始め、お目当てのヒメサユリも咲いていた。疣岩山あたりからは雪渓も見られるようになり、三国小屋に到着した。小屋では、小屋開きの準備で集まった三国小屋と本山小屋の管理人さんとそのお仲間が宴会中。私たちもそこで、おいしいアスパラガスとコシアブラをごちそうになり、飯豊山の山談義に加えていただき、なんとも贅沢な時間を過ごした。
21日
当初は縦走の計画を立てていたが、6月の飯豊は残雪が多くとても縦走出来る状態ではないと小屋の管理人さんから教えていただき、コースを飯豊山までのピストンに変更する。ガスの中出発するが、次第に天気も良くなり、見晴らしもよくなってくる。種蒔山あたりからは雪渓が大きく横たわり夏道をふさぎ、ルートを取り越えるのに苦労する。そんな私たちの横を日帰りトレイルランの若者がさっと追い越して先へ行ってしまった。
切合小屋に荷物を置き、身軽になって本山を目指す。薄日も射してきて、大日岳や飯豊山の稜線も見えてきた。本山小屋からは空身で進み、やっと飯豊山の山頂へ到着した。その先の稜線は確かにタップリの残雪でまだ春山、天候の不順な梅雨時にはとても足を踏み入れるコースではないことを実感した。帰りは切合小屋で水を確保したため荷物が重く、雪渓を越えるのに苦労した。その先も、次々と現れる小ピークを越えては下りる長いコースにくたびれながら、やっと三国小屋へ到着した。
22日(月)
携帯が稜線上で繋がるので、前日に帰りのデマンドバスを予約した。バスに間に合うように小雨の中、早朝5時15分に小屋を出発した。登って来た道なのに、途中で一か所雪渓上を行きすぎてしまいアイゼンを付けて登り返した。そのあとは長い下りの道、まとわりつく虫と小雨にうんざりしながら下って行き、2日前に降りたバス停、小学校跡に到着した。デマンドバスで野沢駅に到着した。
駅前の行列のできるラーメン屋「えちご屋」で美味しい味噌ラーメンを食べ、会津駅前では「天然温泉富士の湯」で汗を流してから帰宅した。
リーダー所感 S.M
夏の飯豊山は暑くて虫も多くて…とシーズン前のお花の綺麗な頃にと思い計画を立てましたが、飯豊山は一級品の山、やはり辿りつくのは簡単ではありませんでした。
山小屋の管理人さん曰く、「飯豊連峰は標高は低いけれど、北アルプスよりもずっと大変な山、設備や整備は必要最小限、来れる人だけに来てほしい。」という言葉が心に残りました。信仰の山として昔から現在まで、地元の人から愛されて、大切にされている山であると再認識しました。
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