丹沢 小川谷廊下
2014年7月16日(水) 天候:晴れ
参加者: 男1名 女2名 計3名
二宮駅6:15=車=7:20 玄倉林道余地7:30――立間大橋――7:50 弥七沢を過ぎた堰堤 8:15(入渓)――小川谷出合8:35――F2-5mCS8:45――9:45 ワナバ沢9:55――ツルツ ル大岩10:23――石棚ルンゼ11:15――12:12昼食12:40――12:55F13-8m トイ状 13:20― ―東沢出合下流13:28――13:30 ワサビ田13:50――中ノ沢経路――玄倉林道余地 15:30=車=17:00 二宮駅(アプローチ30 分 , 登り4 時間39 分、下り1 時間40 分)
7 月の土日は立間大橋上の玄倉林道脇の車を置ける所がいっぱいになるが、本日は一台 もなく余裕で駐車できた。昨年と同じく弥七沢を過ぎた堰堤の上から入渓。 二十分程河原を歩くとF1-3m。Sさんも簡単に越えてすぐにF2-5mCS(チョックストン)。 いつ見てもこの大岩に圧倒される。左側のトイ状滝を登る人もいるが、とてもチャレンジ する気になれない。Mさんを先頭にいつもの通り右側から登る。こちらは昨年なかった 流木が架けられており、登りやすくなった。 次のF3-6m 斜瀑もすばらしい滝だ。瀞はすっかり浅くなってしまった。左のルンゼを登 る。少し行くとF4-2 段2+5m。遡行図では、「岩のバンド沿いに左に進み、その後右上に上 がる」とあるが、滑りそうなので断念。登り方要調査。右側泥壁ルンゼを登りトラバース して懸垂降下。巻き道はしっかり踏み跡が付いている。降下する所の木にはシュリンゲが 残っていた。ここは左に角度をつけて降下するのが難しい。後続の二人もうまく降下。 左より作業道が降りてくるワナバ沢出合で休憩。F6-3m を登るとスラブ状ゴルジュの F7-6m。右側二ヶ所に残置シュリンゲがあるが、一本目と二本目の間が空きすぎておりヘツ ルのは無理。どうやって通過するのであろう。右から巻いて通過するとF8-3m ヒョングリ。 昨年は左壁を登ったが、滝の裏側を通って右側を登る方か簡単。ツルツル大岩はフィック スロープを使って通過。右側3m 滝は濡れる覚悟がないと通過できない。 いよいよ石棚のゴルジュ。台形岩があるナメ滝の瀞は深くなっており、歩いては通過で きない。ここはおとなしく左から巻いた。続くF9-5m は昨年より水が多く流芯右側は登れ ないため、岩を回り込んで少し上に上がりトラバースして越えた。後続の二人も楽しそう
に登ってきた。石棚F10-5m を右から越えて石棚岩塔を前田さんリードで登り通過。7m 滝 も一緒に巻いてフィックスロープで沢に下りた。小滝やナメ滝を越していくと最後の核心 部F13-トイ状8m。左に巻き道があるが厳しそう。右側の岩壁を登る。中間上部にある残置 シュリンゲを使って足を上げ、右手でカチをつかんで体を引き上げる。 今年も右側を登れてうれしかった。後続はロープで確保した。壊れた堰堤を通過して小 川谷廊下は終わった。小沢手前の涸沢を少し登りワサビ田で装備を解除して車へ戻った。 今日も楽しい沢登りであった。
小川谷は登る人のレベルにあったルートがあり楽しめる沢である。また毎年沢の状態が 変わるのでいつも新鮮な感じする沢である。 F2-5mCS の右側の流木が架けてあったり、巻き道の踏み跡がしっかりして、巻き道にフ ィックスロープがあったりして少し易しくなったようだが、F4-二段7m の登りや、スラブ 状ゴルジュF7-6m のヘツリなど課題も見つかった。来年もトレーニングして挑戦したい。 先頭を歩いてくださったMさん、スイスイ登ってくださったSさんありがとうござい ました。
K.S
小川谷廊下は私の持っている沢の本に「丹沢一の美渓」とか「石英閃緑岩のゴルジュ が・・・」とか表されていて、遡行したい、歩きたいと言うよりその景色を見てみたい視 覚的願望があった。ただ、遡行グレードが2 級なので、お誘いがあった時に私のレベルで は難しいのではと思い、数日逡巡した。薄グレーの岩肌に碧色の水を湛えた釜は確かに美 しかった。たっぷりの水量で3 段も4 段も連続して落ちる滝が一気に目の前に現れると絵 の中にいるようで感動するが、それはそれ、ヘツリや草付きの急な泥壁を慎重に進んだ。 前に行くには、びしょ濡れにならざるを得ない滝超えもあり、沢歩きの醍醐味を堪能でき きの醍醐味を堪能できる魅力ある小川谷廊下。1 年に1 回は行きたい沢愛好家が結構いるの もうなづける。
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