教育部沢実技:上信越 東黒沢、ナルミズ沢
2014年8月1日(金)~3日(日)
参加者:CL:SA、SL:M、SK、
(会員の参加者数:男6名、女1名)
8/1(金) 晴れ後小雨後晴れ
平塚駅南口20:10=厚木IC=鶴ヶ島JC=水上IC 22:30=道の駅みなかみ22:40(テント泊)
8/2(土) 晴れ後曇り
道の駅みなかみ5:35=5:50 土合橋駐車場6:20―白毛門沢出合7:15―10:10 丸山乗越10:20―ウツボギ沢出合11:10―11:15 広河原11:50(昼食)―大石沢出合13:12―14:50奥右俣上(テント泊)
歩行時間 8 時間40 分
8/3(日) 曇り後晴れ
奥右俣上5:35―H1615m二俣6:30―大烏帽子山南の登山道6:55―9:05ジャンクションピーク9:20―朝日岳9:55―11:10 笠ヶ岳11:40(昼食)―12:45白毛門12:55―15:50東黒沢(橋)16:00―16:05 土合橋?16:15=休憩=16:55 谷川温泉17:55=水上IC18:07=19:25 上里PA(夕食)20:10=厚木IC=22:30 平塚駅
登り:登山道まで1 時間20 分、下山:土合橋まで8 時間25 分
<東黒沢>
土合橋駐車場に車を置いて堰堤の上から入渓。10 分程で4m 滝に着いて開けたスラブのナメ沢の登りが始まる。沢が右に曲がると大きなナメ滝の花華(はなげ)ノ滝。水が多くなくどちら側でも気持ち良く登って行ける。ここは何回来ても良い所だ。
卵岩の右側も簡単に越す。まもなく白毛門沢出合。ここは間違わないよう右俣に入る。3m ナメ滝やナメを行くとゴルジュ。素直に巻き道を行き、3m 滝と二段5m 滝を越す。
トロをヘツルと2 段4m滝。下段はヒョングリの滝で勢いがあり素晴らしい。右側を楽に登る。ここからまたナメ2m 滝などを登ると四段横スライドの滝。四段目3m 滝が広くて豪快。お二人はサッサと登って行く。この上も赤岩のナメが700m 程続く。難しい滝もなく本当に楽しい。
3m 条滝、二段5+6m 滝も気持ち良く登って行く。又もナメとなり1040m 二俣。間違わないようコンパスで確認。ここから沢が狭くなってきたが難しい滝もなく倒木の滝に到着。
大きな倒木で表面がぬめっているがSKさんが倒木の上からの登りに果敢に挑戦。しかしフェルトでも滑って中止し右から巻いた。おにぎり岩3滝は流芯左を登り、ハング3m 滝は左のクラックを登った。
樹林帯の小沢となり踏み跡をたどりながら笹ヤブをこいで丸山乗越に到着。踏跡がわかりにくい。ここから小沢を下りウツボキ沢、広河原に出た。小滝があるがいずれも簡単に降りられる。
<ナルミズ沢>
広河原から左側に登山道があるが、沢を行くと深いトロを持った7m 滝。ここはかつて事故があった所だ。Mさんは左壁を楽々登ったが、私とSKさんは怖いので右側を巻いた。
ここからトロがある滝が四か所程でてくるがヘツッて越える。5m 幅広滝や二条5m ナメ滝を越えると大石沢出合。
ここでテント泊の予定であったが時間が早いため、H1420m 二俣まで行くことにした。
上のゴルジュはヘツるルートもあるが、右から巻いた。少し行くとこの沢の二番目の核心部10m 魚止滝。ロープを出してもらうが難しくはない。7m トイ状滝の上には明日下山時に通る越後烏帽子の独特の峰が見えてきた。
H1420m 二俣で右俣に入ると左側によいテン場。本日はここで遡行終了。薪も充分に残っていたのでさっそく火を焚く。食事後、焚火を見ながら語り合う。至福の一時。
下界の暑さが信じられない程の涼しさ。寒くなってきたのでテントにもぐり込んだ。本日は良く歩いたので明日はのんびり下れる。
予定の時間より早く準備ができたので5:35 に出発。ストレッチをしたが体が硬い。ナメを慎重に登り逆さくノ字のナメ滝や3m 直滝を巻いたりして奥の二俣に到着。
開けた明るい草原の踏み跡を登り、大烏帽子山からの稜線に到着。大烏帽子山への踏跡と越後烏帽子への踏跡はかすかにあるようだ。
初めSKさんを先頭にヤブをこいで次にMさんに代わってかすかな踏み跡を頼りに登って行く。ジャンクションピークの登りになり、ほとんど踏み跡がわからなくなったりしたが無事にジャンクションピークに到着。
登山道はなんと歩きやすい事か。ここから天気が良くなり暑くなってきた。疲れが出てきたのでのんびりと朝日岳、笠ヶ岳、白毛門の稜線を下った。
大変きれいで難しい滝もなく初級者にも十分楽しめる沢で、源頭部は美しい草原が広がり、その草原の中に流れが消えるすばらしい景観を味わってもらいたくてこのコースを計画した。充分に楽しんでいただけたと思う。ただ下山コースが長いのが欠点である。
出発時、谷川岳の天気は曇一時雨、水上町の天気は晴後一時雨と異なり躊躇したが、東黒沢ナルミズ沢は、水上町の天気予報が合う事が確認できた。
以前、谷川岳から蓬峠、清水峠、朝日岳、土合の馬蹄形コースの縦走を計画し、清水峠まで歩いたが、今回東半分のコースを歩いたことで、考え方によっては価値のある下山道とも考えられ、充実した沢登りであった。
重いテントを持って、先頭を歩いてくださったMさん、辛い下山道を頑張って歩いてくださったSKさん、ありがとうございました。
SK
夜、車で出発し、日付が変わる前に現地の道の駅に到着。そこでテント泊をして翌朝から1日半かけて沢を遡行、そして登山道を下山する。こういったスケジュールの山行は今回が2 度目となる。
だが前回と決定的に違ったのは下山のしんどさだった。前回は10 月半ば故、気候的に楽だったこともある。4 つのピークを越え、最後に急降下となり、「天国へ続く沢、地獄へ続く下山」と本に紹介されていた将にその通りだった。
頻繁に休憩をお願いし、同行者の足を引っ張ってしまった。
東黒沢は、きれいで頭上には空がいっぱいに拡がり、ナメとナメ滝が続く明るい沢で、歩くと爽やかで気持ちが良い。ナルミズ沢は釜が次々と現れ慎重にヘツッた。
沢でのテント泊では小枝を集めて焚き火をするが、「近頃、普段の生活の中で焚き火の光景なんて見なくなったね」などと会話をしながらゆったりと時の流れに身を置く。
泊りの沢山行は長時間の下山で体力的にきつくなるかもしれないが、自然を感じ、自然に癒され、自然と一体になれる魅力ある山旅には違いない。
- ガソリン代 460km÷10km×165 円=7,590 円
- 通行料 5,300+4,980 円 =10,280 円
- ガス代 500 円
- 入浴代 550 円
- 総計7,007 円/人
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