icon 忘年山行:箱根 明神ヶ岳市境尾根 icon

2014年12月14日(日)天候:晴れ

会員の参加者数:男6名、女4名:計10名

*** コースタイム ***

箱根レイクホテル前8:25=バス=8:45明神平8:55――9:25宮城野別荘地最上部――10:35稜線登山道――11:28明神ヶ岳12:00――12:25市境尾根入口――13:05林道横断――14:44右折点(――14:55引き返し点)15:22――15:40 p.442.5付近――15:58下降点――16:04林道――16:43諏訪原上

(行動時間:7時間50分)

*** 山行経過 ***

明神平BSでバスを降り、左手の道を進みすぐに左折して九十九折の車道を上がり、宮城野別荘地に入る。別荘地の中央を通る道を上がり、最上部まで来ると、左手の沢に沿って山道が伸びている。

市境尾根の中間部を行く 

市境尾根の中間部を行く

山道はすぐに笹が出てきて心細くなるが、涸れ沢を渡ると植林帯になり、しっかりした道になる。この道は火打沢左岸の山腹を行き、やがて小尾根を越えると林道に出る。

林道を横切って階段を上がり、右手に山腹を巻いて沢地形を登りつめると、植林帯を脱して明るい広葉樹林帯になり、間もなく稜線の縦走路に飛び出す。この道の入口には森林作業道の注意書きが立っている。

縦走路を登り、明神ヶ岳主稜線の肩に上がると、北に丹沢山塊のパノラマが広がる。さらに進み、大勢のハイカーが集う頂上で昼食とする。

昼食の後、さらに縦走路を進む。縦走路は泥んこ道で滑りやすく、気が抜けない。市境尾根入口まできてロープを越え尾根に入ると、泥から解放されほっとする。

尾根にははっきりした踏み跡があり歩き良いが、間もなく背の高い箱根笹が現れ、行く手を阻む。笹の隙間をついて抜けてゆくと、間もなく笹は背の低いスズタケに変わり歩きやすくなる。あたりは痩せ尾根の広葉樹林帯で良い雰囲気である。

火打沢沿いの作業道を行く 

火打沢沿いの作業道を行く

しかし、それは長く続かず再び背の高い箱根笹が現れ、進路不明になる。方向を定め強行突破すると、急斜面になり茨の潅木が混じる笹藪になり、金属のはしご段を伝って林道に下り立つ。

林道を横切り、笹をくぐって進むと、笹の密度はやや下がり前方が見通せるようになる。しかし、踏み跡は乱れ右斜面に引き込まれる。

斜面を横切り尾根上に戻り、670m付近の分岐点まで来て小休止とする。ここから先はほとんどヤブがなくなり、見通しがよくなり、境界見出し杭を確認しながら快調に進む。

しかし、550mの右折点を見逃して北東尾根に進入してしまい、しばらくして間違いに気付き引き返す。さらに、p.442.5付近で三角点が見付からず、南東への下降路が確認できない。ここまでで大幅な時間遅れが生じているので、ここで本日のVハイクは終了とし、南面を通る林道に下りることにする。

p.442.5手前のコルから南に下る踏み跡をたどると簡単に林道に下り立つことができ、林道をたどって日没前に諏訪原上BSに着くことができた。

*** 感想 ***

icon リーダー

登りに採った火打沢沿いのルートには、良い道がついている。エスケープルートとして利用価値がある。

下りに採った市境尾根は、上部は箱根笹の壁によりハイカーの侵入を阻み、下部は踏み跡の迷路によりハイカーを惑わす。箱根で最強の尾根と言ってよいであろう。このコースのグレードは健脚C(篤志家向き)である。

icon S.K

今回のVハイク、ひとことで言うと、「上級者である明神ヶ岳市境尾根を相手に挑戦者としてゲームを楽しませてもらった」でしょうか。

胸を貸す側の常套手段として、まず序盤は相手にいい思いをさせ、油断させる。p958の稜線に予定より25分も早く登り上げ、幸先いいぞとなり、気分を良くしていた時がそれ。

しかし、向うは幾つかの罠を用意して待っていた。いつの間にかルートをはずれて、踏み跡のない急斜面で茨と笹の藪に突入せざるを得なくなったり、550m地点からの南東への右折をスルーして北東尾根に引きずり込まれてしまったり。

此処まではなんとか修正できたが、終に最後は降参となり、投了。夕暮れとなり、仕方なく林道に下りてバス停へと向かったのですが、明神ヶ岳市境尾根殿、再会を楽しみにしています。

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Tag:奥多摩,ハイキング,宿泊
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