道志 菊花山~九鬼山北東尾根
2015年1月24日(土) 天候:晴れ後曇り
参加者:CL NK、SM、AK、IT(会員の参加者数:男2名、女2名)
天候:晴れ後曇り
大月9:08――9:16登山口――9:53菊花山10:00――11:15馬立山――11:50札金峠――12:02 680m帯(昼食)12:27――13:00朝日小沢分岐――13:25九鬼山13:40――14:10朝日小沢分岐―(北東尾根)―15:30漆原――16:26猿橋
(行動時間:7時間20分)
大月駅前から南に大通りを進み、国道に突き当たって右折し、墓地の手前から山道に入る。急坂を越え岩稜を登って菊花山山頂に近づくと北西の展望が開け、澄んだ冬空の下に滝子山から雁ヶ腹摺山楢ノ木尾根・権現山稜に続く大パノラマが広がる。左端に富士山も顔を出している。菊花山を越えて馬立山に連なる山稜に登り上げると、北面の道には踏み固められた雪が残っていて気が抜けない。馬立山を越え札金峠に下り、登り返した680m帯の風の当たらない台地で昼食とする。
昼食の後、九鬼山の登りにかかる。山道は750mで左に巻くようになり、ここからは道はほとんど雪がついているが、要所にトラロープが張られていて、安心感がある。北東尾根のコルに上がると、反対側に朝日小沢への道が下っている。ここを右折し痩せた稜線をトラロープを頼りに登り上げると、ひと登りで九鬼山山頂に着く。ここからも北西の展望が得られ、奥多摩の山も視界に入る。
山頂から、登ってきた北東尾根をコルまで戻る。道の上の雪が凍っていて、トラロープのないところでは危険を感じるので、シュリンゲをつないでロープ代わりとして用い、慎重に下る。コルからは直進してVルートに入る。踏み跡はほとんどないが、ヤブは薄く広い尾根のどこでも歩ける。小ピークから東に緩く下ると急斜面が現れ進行を躊躇するが、前方に尾根が続いていることを確認して急斜面を下る。すると、すぐに平坦で雰囲気の良い雑木の尾根に変わり、左に大きく曲ってゆく。前方の谷間には集落が見えてくる。710mで左の枝尾根を、650mで右の枝尾根を採り、急斜面を滑り降りるように下ると、やがて傾斜が緩みヤブが出てくる。尾根の先端で右に下ると山道に出合い、猪よけのフェンスを越えるとほどなく民家の庭先に出る。車道に下り立つとそこは漆原BSの近くであった。
菊花山は、大月駅から短時間で登れて、しかも山頂からの展望が抜群の山である。ここから九鬼山に至るルートはハイキングコースとして人気があるようで、途中大勢のハイカーに出会った。一方、九鬼山北東尾根はほとんど歩かれていないようで、踏み跡はないがヤブは薄いので、歩くのに困難はない。枝尾根が何本かあるが、どれを採っても問題はなさそうだ。九鬼山の登降路のバリエーションとして価値がある。このコースのグレードは健脚B(上級向き)である。
<AK>
菊花山や九鬼山からの素晴らしい眺め。山々をうっとりと眺めていると、雁ヶ腹摺山が、滝子山が、本社ヶ丸が呼んでいるかのようで、いつかあの頂に立ちたいと夢をふくらませました。今回、九鬼山北面のトラバース道や岩混じりの山頂直下は凍結していて、アイゼンを持ってこなかったことを後悔しましたが、リーダーに助けられて無事に通過出来ました。お世話になりました。
<ET>
風もなく、日差しが暖かく感じられるほどでしたが、九鬼山頂に近づくにつれ真下を走るリニアカーの轟音が結構頻繁に聞こえてきました。それと同じくして出現した雪、それも滑りそう! 歩かれていないところの雪を捜しながら歩くも、怖い!と思えば思うほど一歩出した足が地面にそっと着いてしまう。技術がないものは道具に頼るしかない。耐えきれずアイゼンを付けました。雪道の歩き方があまりにも未熟な自分にまた
<SM>
九鬼山をめざし、トラロープにつかまり残雪を蹴り込んで絶景の山頂に立つ。しかしここから再度コルまでの下りは、久し振り緊張した下りだった。コルからのVルートは落ち葉のふさふさの尾根道で、滑るように集落を目指して下り快適なVハイクを楽しめた。
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