箱根伊豆 婆婆羅山~大鍋越
2015年2月28日(土) 天候 快晴
蓮台寺9:00=バス=9:21バサラ峠9:30――10:24婆娑羅山10:30――11:47 500m峰――12:55 599m峰13:12――13:35 626.4m峰――15:00須郷山――15:20大鍋越――15:42 681m峰――16:20大池――16:32 600m台地(ルートミス)17:08――18:25 430m台地――19:17林道――19:50北の沢橋=タクシー=河津 (行動時間 10時間20分)
バサラ峠BSでバスを降り、トンネル入口手前の踏み跡をたどって稜線に上がり、北に進む。踏み跡とマーキングがあるが、倒木などで登り易くはない。薄暗い植林の中の急坂を登り上げると、婆裟羅山山頂に着く。山頂から北東に進むと風倒木地帯となり、山道は消えている。倒木をまたいだりくぐったりして風倒木地帯を突破し、樹林帯に入ると踏み跡が現れほっとする。しかし、その先の東に向う尾根では、乱れた踏み跡に引きずられて北に下る下降点を見逃してしまい、行き過ぎて戻ることになってしまう。境界線上の尾根に戻ると、踏み跡ははっきりしていて、これをたどるとやがて500m峰のこんもりとしたピークが見えてくる。このピークに登り、つぎに東面の急斜面を下るのだが、その下降点が極めて分かりにくい。周囲の状況を見極め意を決して下って行くと、下に尾根地形が見付かり、踏み跡もはっきりしてきて正しいルートであることが分かる。この後ははっきりしてきた踏み跡をたどり、599m峰まできて昼食とする。 昼食の後、わずかに進むと稜線を横切る真新しい林道が現れる。林道を横断して稜線を進むが、この林道はほぼ稜線に沿って伸びており、稜線に絡みながら大鍋越まで続いている。我々は、626.4m峰までは山道を行き、その北の平坦地からは林道を行くことにした。しかし、平坦地で林道のルートを見誤り、北に延びる枝尾根に入ってしまい、引き返す羽目になった。引き返した後はほとんど林道を進み、須郷山の手前で山道に戻り、須郷山を越えて大鍋越に下り立った。
大鍋越から林道を進み、すぐに案内板に導かれて鷹峰歩道に入る。広い尾根上に良い道が踏まれている。しかし、681m峰から南に下るポイントが分かりにくく、行きすぎてしまう。南の尾根に乗り、北東に進むと平坦な地形となり、進路が不明になる。窪地に池が現れ、その先の高台(600m台地)に上がると古い道が上がって来ている。この道を越えると 境界見出し杭が現れたので、これを追って南に尾根を下るが行き詰まり、尾根を戻ってから東に進むと古い仕事道が現れる。この道を下り、南に下る尾根に乗るが、目標とする小鍋峠へ行くにはもう一つ東の尾根に乗らねばならぬことに気付き、引き返して東に向う道を探す。ここらで日没になり、ヘッドランプを点灯する。東の尾根の430m台地には乗ることができたが、小鍋峠に向う道が見付からない。暗くなってあたりの地形を確認することも難しくなったので、ここで小鍋峠に向うことを諦め、南に下り須原を目指すことにする。平坦で比較的分かりやすい山道を小一時間下って林道に出、舗装道路を歩き須原集落を抜け、30分ほどで北の沢橋に着く。ここからタクシーで、桜祭りでにぎわう河津駅に出た。
伊豆核心部の日帰りハイキングに挑戦したが、時間切れで全コースの踏破はならなかった。このコースの前半の婆娑羅山から500m峰を越えるまでが第一の難関であり、風倒木の荒地あり、下降点のはっきりしない尾根ありで、想定外に時間を消費した。また、鷹峰歩道の中間部が第二の難関であり、地形が複雑で踏み跡が乱れていて、ルートを見つけるのに苦労した。一方、626.4m峰から大鍋越の間は林道ができていて、ハイキングの対象にはならなくなっている。この日は、ルートミスを繰り返して多くの時間を浪費してしまい、目標であった小鍋峠に達することができなかった。山中で日没を迎えてしまったが、もう少し早く下山の決断をすべきであったと反省している。このコースのグレードは健脚C(篤志家向き)である。
K.I
今回の山行前半は、婆娑羅峠から南伊豆の背骨にあたる稜線を、ほぼ北に向かって大鍋越まで行き、後半は大鍋越からほぼ東へ向かって、小鍋峠を経由して湯ケ野へ下りる、という長丁場である。婆娑羅山を過ぎるともう倒木や藪で道を見失う。そもそも稜線自体が東へ北へと小刻みに曲がりくねっている。境界線を示す赤い杭が現れてからは一安心し、遅れを取り戻そうとした。しかし今度は地図にない新しい林道の出現で予定のコースが狂ってしまった。ようやく大鍋越から右折し鷹峰歩道に入ると初めは幅の広い歩きやすい道だが、平坦地になると、道は何本にも分岐し難しくなった。小鍋峠に向かう東への道が確信できれば小鍋峠は遠くない。リーダーは苦渋の決断の末、近くはないが林道への道を先頭だって見つけ、明るいヘッドランプで山道を照らし続けて下さった。お陰でメンバー全員怪我ひとつしないで元気に下山できた。一生忘れられない山行となった。
M.S
伊豆の山は常緑樹が多くて見通しが悪く、Vルートは倒木も多くて手強い山でした。久し振りにナイトハイクも体験し、河津桜も車窓から眺めるだけで夜桜見物はできなかったが、70代最後の変化のある山行で、記憶に残る山行になりました。肩が少しだるくなったが足腰はあまり変わらず、まだ当分山に行けそうで安心しています。
T.O
今回の山行は読図が難しかったです。低山であるが故に尾根やピークが分かりづらく、鉄塔などの構造物も無いので、読図の訓練によい山域ではないでしょうか。もう一度、せめて湯ヶ島から大鍋越、小鍋峠をユックリ確認しながら周遊してみたいです。
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