Vハイク 丹沢:小笄南西尾根~檜洞丸
2015年6月4日(木) 晴れ
参加者数:男1名、女4名 合計5名
谷峨7:46=バス=8:29西丹沢自然教室8:43――9:05ツツジ新道の乗越し――9:33 p.855――東沢林道――9:45鹿柵――p.1125――10:42 1180m峰10:53――11:40小笄上縦走路――11:53 1410m台地12:19――13:15檜洞丸13:35―(ツツジ新道)―16:07西丹沢自然教室
【行動時間:7時間20分】
西丹沢自然教室でバスを降り、登山届けを提出してから車道を進む。あたりの新緑が初夏の太陽に照らされて輝きまぶしい。ツツジ新道に入り、一登りで乗越しに上がり、ここから登山道を離れて尾根を登る。広く緩やかな尾根上には薄い踏み跡があり、ヤブも下草も倒木もなくどこでも歩ける。あたりはブナ、ミズナラ等の中木の広葉樹林で、良い雰囲気である。
855m峰を越えて東沢林道に下り立ち、300mほど進んで鹿柵が見えるところから斜面に取り付く。高い脚立で鹿柵を越えて尾根上に上がり、さらに脚立で鹿柵を越えて柵の外に出る。この後しばらく柵に沿って尾根を上がる。尾根の右側は植林、左側は広葉樹林であるが、高度950mあたりで鹿柵は終わり、両側が広葉樹林となり、ブナの大木が現れるようになる。p.1125の平頂を越え、1180m峰で息を整え、眼前に迫る小笄南西尾根の緑の壁を眺めて、ツメの急登に備える。
1180m峰を越えると尾根は狭まり、岩混じりになる。笹が現れるがすべて立ち枯れている。しばらく進むと壁のような急斜面が眼前に立ちふさがる。しかし、この壁に長いロープが下がっていて、これを手がかりとして立ち木や潅木につかまりながら踏み跡を伝って急斜面をよじ登る。ここを越えると傾斜はやや緩み、核心部を越えたかと思われたが、その上にも何度か急斜面が現れる。背の低いミヤコササが現れると傾斜が緩み、ようやく稜線の登山道に出ることができた。緊張から解放されてほっと一息つき、一段上の台地に上がって昼食とする。眼前には残雪の富士山や南アの高峰の素晴らしいパノラマが広がる。
昼食の後、周囲の眺望を楽しみながらよく整備された登山道を進む。大勢のハイカーが集う檜洞丸山頂でゆっくり休んだ後、ツツジ新道を下り、予定より早く西丹沢自然教室に帰り着くことができた。
小笄南西尾根の1180m峰までは、ほとんどが広葉樹林に覆われた穏やかな尾根で、気持ちの良いところである。その上のツメは急斜面の緑の壁であり、一般的ではないが、木が生えているので手がかりはある。上級者には、檜洞丸への変わった登路として利用価値があるであろう。このコースのグレードは健脚C(篤志家向き)である。
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