北アルプス、栂池ウラヒヨ・山ノ神 山スキー
2016年3月29日(火)~30日(水)
参加者:男性2名、女性1名 計3名
29日晴れ
茅ヶ崎6:00=車=10:00栂池高原スキー場10:30=ゴンドラ・ロープウェイ=11:07自然園駅11:17――11:50ヒヨドリ尾根p.1957コル12:15――12:55親沢四ツ又13:15――13:55小ピーク――14:50親沢林道――15:30白馬乗鞍スキー場――15:57栂池高原=車=宿舎
(行動時間:4時間40分)
30日晴れ
宿舎=車=7:50栂池高原スキー場8:00=ゴンドラ・ロープウェイ=8:40自然園駅8:50――10:05天狗原10:20――11:00 2072m峰――11:30山ノ神11:57――12:40 p.1534――13:30黒川沢砂防ダム――13:52白馬乗鞍スキー場14:21=バス=栂池高原=車=藤沢
(行動時間:5時間)
29日
ロープウェイの自然園駅を出てスキーにシールを貼り、天狗原に向かう尾根を越えて沢に下り、ヒヨドリ尾根に向けて緩やかな斜面を登る。強い日差しに照らされ雪が緩んでいる。一登りでヒヨドリ尾根のコルに着く。
ここから姫川の谷間を挟んで、火打山、妙高山、高妻山の山群が望まれる。ここでシールをはがし、尾根の反対側の急斜面に滑り込む。無木立の大斜面を滑り降り、尾根地形を進み、ヒヨドリ峰北面の沢地形に入り、平地に降り立つ。この平地が親沢四ツ又である。沢はスノーブリッジで渡れるが、やや心もとない。ここで再びシールを貼り、古いトレースを追って北東の尾根に登り返す。
1600mの小ピークでシールをはがし、右手の斜面に入る。はじめ樹間も広く容易に下れるかと思われたが、やがて灌木にさえぎられたり、急斜面をトラバースしたりの苦戦を強いられる。小一時間の苦戦の末、林道の末端に出てほっと一息つく。長い親沢林道をゆっくりと滑り降りると、まだリフトが動いている白馬乗鞍スキー場に着く。ゲレンデ下からスキーをかつぎ、車道を歩いて栂池高原に戻った。
30日晴れ
始発のロープウェイに乗り、自然園駅から天狗原に向って尾根を登る。右手に天狗原から続く広大な雪の斜面が、左手の眼下に自然園、遠方に白馬三山が望まれる。この尾根は適度な傾斜で、シールでほとんど直登できる。後から大勢のスキーヤーやボーダーが登ってくる。左手に純白の乗鞍岳の大斜面が目に入るようになり、傾斜が緩んで天狗原の岩場に着く。
ここは風の通り道で、強風が通り抜けている。ここでシールをはがし、東のコルに滑り込む。前日の暖気で緩んだ雪面が固まり、モナカ雪になっていてスキー操作が難しく、大きくジグザグを切って下る。コルから北に緩く下り、ほぼ稜線上を東に回りこんで2072m峰に上がる。乗鞍岳に続く広大な雪原の風景が素晴らしい。ここから東に平坦な広い稜線をたどり、針葉樹林を抜けて山ノ神のピークに上がる。雪倉岳、朝日岳の白い稜線が眺められる。
山ノ神の東尾根を進み、コルから右手の雪原に下りる。ブナ林の中にスキーツアーコースの標識が次々と現れ、これを追いながら雰囲気の良い広い斜面を下って行く。1600mまで下ると急斜面になり、左手に稗田山崩れを眺めながら、三段の急斜面をこなして黒川沢源頭に滑り込む。
黒川沢は穏やかな沢で悪場もなく、残雪も多く難なく下れる。間もなく中央が開かれた大きな砂防ダムが現れ、スキーをはずしてこのダムを抜けると林道に出る。この林道をゆっくりと下り、S字状のカーブを下ると白乗スキー場ゲレンデに入る。もうここのリフトは運転していない。消えかけの残雪を拾ってゲレンデを下り、程よくやってきたバスに乗って栂池高原に戻った。
栂池のヒヨドリ尾根の北西側は、ウラヒヨ・コースと呼ばれ、近年山スキーヤーが入るようになり、今回も多くのトレースが残っていた。しかし、親沢の下流は険悪で危険であり、尾根は地形がはっきりせず目標が定めにくく、ルートファインディングが難しい。今回、一日目に下ったルートは難度が高く、ルート選定ミスであった。もう少し東側を進めばよかったのだろう。
二日目の山ノ神コースは古くから知られたスキーツアーコースであり、標識が整備されていてよいコースである。しかし、一部に急斜面があったりで、やや難しい。今回、トレースはわずかしかなかった。
なお、乗鞍岳-天狗原―自然園の間はほぼ一般コースであり、多くのスキーヤーやボーダーが入っていた。