富士周辺の蛾ケ岳から大平山へ
2016年12月1日(木)
会員の参加者:男3名、女5名 計8名
2台の車で、藤沢駅・辻堂駅に集合、6:20に辻堂駅で合流。この時点ではかなりの雨。 大磯小磯の峯山集落の空きスペースに駐車し、9:30蛾ケ岳に向け出立。この頃、雨は止んだが 霧が立ち込めている。「登山道入口」の標識を少し行くと双体道祖神がお出迎え。途中、四等三角点のある天狗岩に立寄る。この頃から徐々に霧が晴れてくる。
しっかりした山道をルート通りに歩き、h1150m辺りでルートを外し、直登し稜線に出る。稜線出合近くはかなりの急登、そこから蛾ケ岳山頂まではものの1分。蛾ケ岳で30分の昼食。蛾ケ岳は眼下に、雲で雪が降ったように見える甲府盆地と鮮やかな四尾連湖、遠くには櫛形山・南アルプス~八ヶ岳~奥秩父、富士山~毛無山などの好展望地(但し、この時点では、南アルプスと八ヶ岳は雲に隠れていた)
蛾ケ岳~大平山はミズナラやクリなど落葉樹の稜線歩き。落葉が積り、かつ急な斜面は滑りやすいが、落葉樹の合間から毛無山などの天子山塊を右手に見ながら歩く。1時間ほどで大平山。今回は地図に沿って巻道から折門峠に出て、大平山に向かう。名札が付いているだけの大平山頂も富士山の展望地。大平山から山神峠までは30分ほどの落葉樹林。山神峠には社のマークがあるが、建物2棟と「機山公」の石碑があるのみ。13:55、ここから1970年に廃村となった折門集落に向かう。
山を巻く道は当然ながら荒れている。倒木や蔓を避けながら14:10石板に彫られた六地蔵のある上折門に着く。ここには物置だったらしい建物と、民家のような廃屋が1軒残っている。ここで20分ほど休憩。ここからが今回の核心部。地図にはそれなりに山道が引いてあるが、道とも見えるし、そうでないとも定かでない。方角だけ定め何段もの段々畑のような石垣の斜面を強引に下り、30分ほどかけて三沢川に。三沢川沿いにも道はあるはずだが、ここも似たような状態。
15:15に朽ちた木橋に到着。木橋はかなり腐っており、橋は使わずに三沢川を渡る。ここから川沿いへの道はある程度はっきりしているが、我々が辿る天狗岩南面ルートは落ち葉に埋もれている。かろうじて道らしきものを辿り、16:40に峯山集落に到着。この巻道は、落葉樹の落ち葉に埋もれていたり、薄暗いヒノキ林があったり、おまけに道が全くと言っていいほど手入れされてなく、判然とせず。GPSトラックで見ると、予定していたルートを外し、下側を歩いていたらしい。結局、予定より1時間ほど時間を要して峯山集落の駐車スペースに到着した。
今回は一般の山道のハイキング+廃村巡りと予想していたが、Vハイクの醍醐味も味わえる面白いルートだった。ただ、そう言えるのも、天気が急速に回復し、絶好の晩秋日和となったことが大きい。 大平山からは幾度か、ルートに疑問を抱くことがあり、引き返したり、別ルートを探したり、強引に斜面を下ったりと、Vハイクそのもの。幸い、用意したヘッドランプを使うことなく、陽の沈む前に集落に着くことができ、その合図とも言える2匹の犬の吠え声に安堵した。最後は富士山が真っ白な頭で出迎えてくれた。 それにしても、地理院地図は、廃村周辺は仕方ないとして、手入れされているはずの山道もあてにできない。地図上では、折門峠を過ぎ山神峠へはピークを通るルートになっているが、実際の道はピークを巻いていた。
写真をクリックすると大きな写真を表示します。