東北の夏 桃洞沢を楽しみ森吉山へ登る
2017年8月14日(月)~17日(木)
参加者:男性3名、女性1名 計4名
14日 行きアクセス 天気: 曇一時雨
平塚6:00=圏央道、東北道=黒磯板室IC=那須塩原駅西口駐車場9:30=黒磯板室IC浄法寺IC 14:30=金田一温泉ゆ~らく15:55=17:11=(泊)
15日 桃洞沢 天気:晴れ
(宿泊先)6:00=鹿角IC=大葛温泉付近(引き返す)7:00=阿仁前田=森吉山荘=クマゲラ保護センター林道ゲート9:25
林道ゲート9:45―クマゲラ保護センター9:50―立川橋9:53―桃洞沢赤水沢分岐10:18―桃洞滝10:34―938mピーク南鞍部(昼食)12:10~27―赤水沢本流12:47―赤水玉川分岐14:26―桃洞沢赤水沢分岐15:18―クマゲラ保護センター15:44―林道ゲート15:52
(歩行時間 登り2:25 下り3:25、距離15.6km、標高差260m)
行動時間4時間45分 歩行時間3時間45分
クマゲラ保護センター林道ゲート16:05=浄法寺IC=海上の湯=(泊)19:25
16日 森吉山 天気:晴れ
宿泊先6:00=阿仁前田=コメツガ山荘8:30
コメツガ山荘8:40― 一ノ越10:07―雲嶺峠10:17―森吉避難小屋10:34―阿仁町避難小屋11:10―頂上(昼食)11:49~12:13―コメツガ山荘13:53
(歩行時間 登り3:09(標準3:25)、下り1:40(標準2:40)歩行距離 11.5km、標高差660m)
コメツガ山荘13:53=阿仁前田=藤七温泉17:18~18:10=浄法寺IC=(泊)
17日 帰 天気 曇り時々雨後曇
(宿泊先)6:00=浄法寺IC=須賀川IC 10:15~45=黒磯板室IC=那須塩原駅=黒磯板室IC=東北道、圏央道=平塚15:00 (姫神山は天気が良くないため中止)
15日 桃洞沢 天気:晴れ
鹿角からの県道309号線が大葛温泉付近のゲートで通行止めで阿仁前田まで迂回してクマゲラ保護センターゲートに一時間遅れで到着。計画に余裕があるため予定通り実施。桃洞横滝を過ぎてから入渓。
「天国の散歩道」と言われているように広く開けた廊下のようなナメをひたひたと歩いていく。
水量は少ない。カーブを曲がると見えましたなまめかしい桃洞滝(女滝)30mが。高さと形に圧倒される。左岸のステップがしっかり切ってあるので安心して登ることができた。スラブの開けた明るい廊下を歩いていくとA703mで八段ノ滝がかかった支沢が流入。こちらも行ってみたくなる。
倒木をよけて行くと堤防のような中ノ滝5mが見えてきた。左側のステップで急坂を上がって越えた。
アクアステルスはフリクションがありしっかり止まり安心して登ることができる。美しいナメ床を歩いて行くとボルトが植え込まれたステップがある男滝三段8+4+2mに着いた。中間部のバンド上部にはロープが設置されていた。バンドをトラバースすると中段4m滝の右側に又ロープがありステップも刻まれていた。高さがあるが安心して越えられた。
沢が狭くなってきたが沢は開けており明るい。白っぽいナメ床を歩きA755mや775mの支沢出合を間違わないように通過すると水がなくなり4m直滝が出現。左から登れそうだが細かいので右から巻いた。沢が土になり藪もなくA880mの鞍部に到着。風が通る所は涼しく汗が引っ込む。
ここで休憩して昼食。塩昆布のおにぎりに海苔を巻いていただく。塩が効いていて格別においしい。至福の時間が過ぎていく。
少し下ると又しっかりしたナメ床。赤水沢もフリクションがあり楽しく下っていく。急な釜のある滝は左の笹をつかんで下るとA750m赤水沢本流に出て一気に沢が広くなった。白っぽいナメ床を下っていくと5m滝に出た。左側にステップがあるが懸垂の練習をして下る。ビレイのしっかりした残置があった。皆さん習熟しておりスルスル下った。
次の三段8m滝もステップがあったが浅いので懸垂で降下した。3mハートの滝は右側から木の枝につかまり下った。二段5m滝で、先行の二人組に追いついた。下段は急なためここも懸垂降下。
この下で先行組がロープを連結していたので13m兎滝であることが分かった。ここも滑らかなラインをたどればロープなしで下れそうに思ったが、安全を考慮して懸垂降下した。アクアステルスがしっかり止まることを確認した。滝の下で見ると兎の形がよく分かった。
これで滝は終わりで後は赤水沢玉川温泉分岐に出て長いナメ床を歩いて桃洞沢赤水沢出合に出て、クマゲラ保護センターの駐車場に予定した時間に戻った。せっかくポットホールがあったのに温泉として浸からなかったのが少し悔やまれた。
16日 森吉山 天気:晴れ
花の百名山としてニッコウキスゲなどの高山植物を期待して登る。コメツガ山荘から森吉スキー場の尾根を登って行く。スキー場の尾根からシラビソの林を登ると小石の急坂となり滑らないよう注意して登って行く。坂がゆるくなり一ノ越の三角点に到着。ここからは端正なコニーデ型の山頂が見えた。冬は山スキーが面白そう。
200m程行くと松倉コースが合わさる雲嶺峠。この付近は湿原となっておりギボウシやミツガシワ、モウセンゴケがあでやかに咲いていた。少し登ると冠岩を御神体とした森吉神社と避難小屋があった。きれいな小屋で利用価値が高い。
冠岩から男鹿半島、八郎潟。日本海、白神山地が見えた。少し行った石ノ森で左側斜面にニッコウキスゲやクルマユリギボウシなどの花がおでむかえ。お盆過ぎまでキスゲが咲いているなんて驚き。写真をいっぱい撮った。この後も湿原での花を愛でながら登って行く。
阿仁町避難小屋の手前にクマ除けの鐘があった。さらにエゾオオヤマリンドウ、イワイチョウ、ハクサンフーロなどに癒されながら登って行くと40分ほどで頂上に到着。少し曇ってきて残念ながら雲が出てきて期待した展望は得られなかった。少し下の岩陰でRTさんが担ぎ上げたスイカをおいしくいただいた。重いのに頑張りました。STさん、おいしかったです。
帰りは来た道を下ったが、コメツガ山荘手前の登山道で前に歩いていた人が子熊に遭遇し道を登り返してきた。100m程まで接近したという。さすがマタギの山だ。RTさんが持参した爆竹を鳴らしながら下って安全に下ることができた。
15日 桃洞沢
アクセスの調査が十分でなく県道309号線を大葛温泉の先で引き返さなければならなかったのは反省。桃洞沢は、これまで経験した滑沢よりも明るくステップもしっかり決まって安心して歩ける楽しい沢であり十分堪能した。兎滝の下降も当初は心配したがロープなしでも下れそうな楽しい滝であった。神奈川から長時間かけて来るに値する沢である。
16日 森吉山
時期がだいぶ遅かったが、ギホウシをはじめにニッコウキスゲの群落までみる事が出来てさすが花の百名山と思った。帰りに寄った八幡平は霧で展望がなく残念であったが、藤七温泉の露天風呂はすばらしかった。温泉巡りの山旅をしてみたくなった。