蛭ヶ岳直登
2017年12月2日(土)
参加者数:男性4名、女性0名 合計4名
コースタイム
9/2(土) 晴れ
玄倉駐車場4:45 - 5:20第1ゲート - 6:25雨山峠分岐 - 6:35ユーシン分岐 - 7:00熊木沢出合7:05 - 8:10南尾根取付き8:15 - 8:40(1250m付近)8:50 - 10:00蛭ヶ岳10:15 - 11:05臼ヶ岳11:25 - 12:15(1185mピーク)12:20 - 13:05ユーシンロッヂ13:20 - 13:35雨山峠分岐 - 15:20玄倉駐車場
(行動時間10時間35分 歩行時間9時間20分 歩行距離34.8km)
山行経過
設定したコースタイムは11時間。日の短いこの時期、陽のあるうちに戻りたいと思い玄倉出発時間を5時に設定。蛭ヶ岳直登ルートへの挑戦ということで、皆気合が入っている。4時半過ぎにはメンバ全員が揃い、計画より15分早い4時45分に玄倉駐車場を出発した。真っ暗な林道をヘッドライトで進む。第1ゲートを5時20分に通過。石崩隧道を過ぎた頃から山際が白んできた。雨山橋を通過した頃には、辺りは明るくなっている。
ユーシン分岐を6時35分に通過、玄倉駐車場から1時間50分、かなりのハイペースだ。熊木沢出合で5分休憩し衣類調整。崩壊した橋に取付けられたアルミの脚立をよじ登り、河原に出ると正面に蛭ヶ岳が見える。左岸の林道跡を行く。
1つ目の堰堤は左岸の斜面から越え、2つ目の堰堤は中央に工事用の足場の残骸のような物が立て掛けてあり、それを這い上がる。2つ目の堰堤を越えたところで右岸に渡り、草薮のなかのルートを探す。やがて、舗装されていた林道跡が現れる。
途中、崩落して通過できないところがあり、山側を高巻いて通過する。正面の蛭ヶ岳がいよいよ大きくなり、テンションが高まる。
西沢出合に辿り着いた。以前来た時は、左に折れてそのまま林道跡を進んだが、今回は直進する。正面の東沢の堰堤を左側の斜面から越え、西沢の右岸を辿り1つ目の堰堤を越えると、錆びた「赤いバン」の下に出た。やはり、林道跡を辿るのが正解のようだ。対岸の木の幹に巻かれた取付きの赤いテープを確認する。
取付きから直ぐに急登が始まる。落ち葉でふかふかの斜面に足を取られ歩き難い。標高差650m、平均斜度33°、最大斜度は40°。登り始めと最後の山頂手前の辺りの傾斜がきつい。ほとんど踏跡の無い急斜面を、真っ直ぐに頂上を目指す。まさに"直登"である。
1250m付近の傾斜が緩くなったところで休憩を取り、水分を補給する。暖かい陽射しが心地よい。西側には冠雪した美しい富士山が見える。
頂上に近づくにつれて岩がゴロゴロした斜面となり、ルート取りが難しくなる。最後は二手に分かれ、二人はイバラの藪を直進して頂上に向かい、他の二人は左に巻いて、樹氷をまとった立木の横を通って西側の登山道に出た。登頂は10時00分、取付きからは1時間50分で、設定タイムを10分短縮した。
山頂でのくつろぎのひととき
頂上で15分休憩し、臼ヶ岳に向かう。臼ヶ岳のベンチで昼食をとって、朝日向尾根からユーシンロッジに下った。帰りは、ややペースを落としユーシン渓谷の紅葉を愉しみながらの林道歩きだったが、設定したコースタイムよりも40分早く玄倉駐車場に到着した。
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リーダーの感想
参加者待望の企画であり、期待に応えられるコースだったかどうか心配していたが、満足して頂いてホッとしている。熊木沢を歩き正面の蛭ヶ岳を見ながら徐々にテンションを高め、気分が昂揚したところで650mの標高差を一気に登る、というのがこのコースの醍醐味だと思う。一人で丹沢を歩いている時は、この感動を誰かと共有したいという衝動に駆られることがあった。今回それが実現した。一人で歩くより、やはり仲間と一緒に歩いた方が楽しい。急登の途中で、メンバのストックが折れるというハプニングがあった。厳しいルートだったが、厳しければ厳しいほど、登頂した時の感動も大きい。丹沢の自然とふれ合い、感動できる山行をまた企画したい。久しぶりに全力で臨んだ山行だった。
参加者の感想
バリに初挑戦。時折魅せる富士山の雄姿を見ながら道なき道を急速に高度を上げていく未経験の世界、CLの的確なアドバイスのもと、SLのTKさん、メンバのTRさんの掛け合い漫才を聞きながらの楽しい行動、新鮮で充実した一日を過ごした。ただ、想像以上にきつく、今後の体力、技術の研鑽を決意した。
費用
- 交通費
- ガソリン代、高速料金、謝礼込み 2,000円/1人