雪の犬越路~檜洞丸
2018年2月3日(土)
参加者数:男性4名、女性1名 合計5名
コースタイム
2/3(土) 晴れ
西丹沢ビジターセンター7:10 - 7:40用木沢出合 - (5) - 9:25犬越路9:45 - (5) - (10) - 12:15小笄 - 13:10(昼食)13:35 - 14:25大笄 - 14:30熊笹ノ峰14:35 - 15:25檜洞丸15:35 - 15:50石棚山分岐 - 16:20展望園地16:30 - 17:00ゴーラ沢出合 - 17:20キャンプ場分岐 - 17:45西丹沢ビジターセンター
(行動時間10時間45分、歩行時間9時間25分)
山行経過
2月1日の雪で丹沢山や塔ノ岳では50cm~60cmの積雪との情報があった。西丹沢ビジターセンターの周りはそれほど多くない。用木沢出合に向かうと徐々に雪が多くなり、用木沢出合に辿り着いた時には路面は白く覆われていた。
用木沢出合で右に折れ犬越路へ。用木沢公園橋を渡って左岸を辿る。1本のトレースがある。一つ目の木橋を渡り、美しい雪景色の用木沢を辿る。
右岸から左岸へ、左岸から再び右岸へと渡り、やがて用木沢を離れ樹林帯に入る。積雪は30~40cm、つぼ足で行く。急坂に差し掛かり、ジグザグと登って行く。白い雪をまとった木立の間から青い空が見える。
9時25分犬越路の避難小屋に着いた。用木沢出合から1時間45分、登山地図のコースタイムに対し25分の遅れ、まずまずのタイムだ。快晴で風もなく、暖かい陽射しが心地よい。避難小屋で長めの休憩をとって、小笄・大笄に向かう。ここまで続いていたトレースは、大室山に向かっている。大笄方面にはトレースは無く、美しい雪面がそのまま残っている。
尾根の吹き溜まりにつぼ足で踏み込んでみたが、腰まで埋まってしまい前に進めない。積雪は1mを超えている。ワカン、スノーシューを装着する。スノーシューの2人が先を行き、他の3人がワカンで続く。順番に先頭を交替しながら、トレースの無い真っ白な尾根を進んで行く。
小笄・大笄の岩場は、ワカンとスノーシューでは危険と判断し、アイゼンに履き替える。小笄の鎖場を通過する頃には12時を回っていた。熊笹ノ峰のベンチで昼食としていたが、小笄と大笄の中間の辺りの急坂手前で力尽き、その場で昼食を摂った。大笄の岩場を通過し尾根に出ると再び雪が深くなり、ワカンとスノーシューを装着する。
トレースがある。檜洞丸から犬越路に向かう途中でルートを見失い、引き返したようだ。このトレースを使わせてもらう。漸く熊笹ノ峰に到着した。時計は2時30分を示している。犬越路から予想以上の時間が掛った。熊笹ノ峰を後にし檜洞丸に向かうと、ブナ林の手前の急坂をスノーシューで下る登山者に出逢う。熊笹ノ峰から矢駄尾根で神ノ川に戻ると云う。トレースは2人分になったが、犬越路からの5時間のラッセルで体力が消耗している。雪の付いたワカンが重く、足が上がらない。檜洞丸の山頂が見えた。先頭を交替して最後の急坂に向かう。
檜洞丸の頂上に着いたのは15時25分。犬越路を出発してから5時間40分が経過していた。標準のコースタイムの倍の時間が掛っている。頂いた1週間早いバレンタインチョコレートで元気を補給し、ゴーラ沢出合から西丹沢ビジターセンターに向かう。下山目標は日没の5時半。
ゴーラ沢手前の痩せ尾根を慎重に通過し、県道に向かうトラバース道の途中から東沢に降りた。キャンプ場を抜けて西丹沢ビジターセンター到着したのは5時45分、日は落ちていた。
写真をクリックすると大きな写真を表示します。
リーダーの感想
トレースが無ければ通常の倍の時間が掛ることは想定していたものの、5時間のラッセルはやはり厳しかった。2人だったら歩けない、足の揃った5人だから踏破できた。最初の計画では、ゴーラ沢出合から檜洞丸を詰め、大笄・犬越路を回って下山するコースを考えていたが、全行程ラッセルになる恐れがあることから逆回りに変更した。これがが正解だった。この変更により日没ギリギリの帰還が可能になった。トレースの無い美しい雪の丹沢を思う存分愉しみ、天候にも恵まれた会心の山行だった。
費用
- 交通費
- ガソリン代、車代 1,500円/1人