西丹沢・女郎小屋ノ頭-オオタギリ
2018年3月31日(土)
参加者数:男性4名、女性1名 合計5名
コースタイム
3月31日(土) 晴れ
玄倉駐車場7:00 - 7:40第一ゲート - 8:10女郎小屋沢出合8:30 - 9:40日向山 - (5) - 10:55女郎小屋ノ頭11:05 - 11:15女郎小屋乗越11:20 - 11:30大タル丸11:55 - 12:10オオタギリ12:50 - 12:55白ザレのピーク13:00 - 13:20ワナバノ頭 - 13:35芋ノ沢ノ頭13:40 - 14:10女郎小屋沢出合14:30 - 15:00第一ゲート - 15:40玄倉駐車場
(行動時間8時間40分 歩行時間7時間20分)
山行経過
玄倉駐車場から1時間程で女郎小屋沢出合に到着した。ガレ場から河原に降りれそうだが、ガレ場は上りで使い、下りは木立の中を歩くのがバリエーションマニアのルールらしい。河原を見渡して徒渉できそうなところを探す。上流はやや狭いが、深く膝までありそうだ。下流側から渡る。雪解け水が冷たく、我慢して対岸に渡る。川を渡り右側の尾根に取付く。白ザレとふかふかの落ち葉に足をとられ歩き難い。二人はチェーンアイゼンを付けた。30分程急斜面を登り、少し傾斜が緩くなったところで休憩をとった。ザックを背負おうとすると背面パッドにマダニがいる。
20分程で日向山の頂上に着いた。計画では、ここから裸山丸に向かいモチコシノ頭を経由して女郎小屋ノ頭に行く予定だが、体調が思わしくないメンバもいたことから、短縮し女郎小屋ノ頭に直接向かうルートに変更した。日向山の山頂は鹿柵が張り巡らされている。何度か鹿柵を越えて北尾根の鞍部に向かうが、なだらかで目標物の少ない斜面で地図読みが難しい。コンパスで方向を定めて下って行くと残置ロープがあった。残置ロープを使って鞍部に降り立ち、登り返して女郎小屋ノ頭に向かう。暫く感じの良い尾根が続くが、再び急坂となり女郎小屋ノ頭から南西に延びる尾根に乗る。910m付近で左斜面の女郎小屋沢出合に下る尾根を確認し、950m付近で休憩をとった。
30分程で女郎小屋ノ頭に到着。5分程休憩し女郎小屋乗越に向かう。白ザレの急斜面を残置ロープを使って下る。鞍部は細く両側が深く落ち込んでいて、ロープにつかまって通過する。登りきると次の鞍部が現れ、登り返すと大タル丸の山頂に出る。大タル丸で昼食をとり、心を整えて、いよいよ核心のオオタギリに向かう。
なだらかな尾根を5分程下ると白ザレの急斜面が現れた。更に下って行くと切り立った断崖に出る。残置ロープがあるが、持ってきた40mロープを使って懸垂下降で降りる。キレットは思っていたより深く、最深部までロープが届かない。残り10m程を先行の三人は残置ロープで下り、後続の二人は、途中でロープを付け替えて再び懸垂下降で降りた。キレットの反対側は垂直の岩壁になっている。ここは残置ロープで攀じ登る。
全員がオオタギリを通過するのに40分程掛かった。白ザレのピークで一息ついて、小タギリを通過し、ワナバノ頭に向かう。ワナバノ頭からは、暫くなだらかな尾根が続く。920m付近で女郎小屋沢出合に落ちる尾根を確認し、右に折れて芋ノ沢ノ頭に向かう。芋ノ沢ノ頭の山頂もやはり鹿柵に囲われている。鹿柵伝いに左に巻いて、山頂を1/4周程回った辺りから南東に走る尾根に乗り女郎小屋沢出合に下る。
600mまで降りたところで、尾根の左斜面を駆け降りると女郎小屋沢出合に出た。靴を脱ぎ、今朝渡って来た玄倉川に再び足を入れると気持ちが良い。しかし2歩まで、やはり水は氷水のように冷たい。ガレ場を登って玄倉林道に出る。玄倉駐車場に着いたのは15時40分だった。崩落で青崩隧道から先が通行止めとなっているため、車は疎らだ。
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リーダーの感想
一人では行けなかった念願の女郎小屋ノ頭・オオタギリに行くことが出来た。懸垂下降、白ザレの急登、難しいルートファインディングなど、丹沢の難関バリエーションルートの一つである。クライミング技術を学び、地図読みを習得し、ランニングで体を作ってこの日に備えた。ハーネス、ヘルメット、40mロープ、ATCを装備し、このルートを歩いたことのある経験者にも同行して頂き、万全の態勢で臨んだが、やはり評判通りの厳しいところだった。経験と技術の無い人は立ち入らない方がよい。
費用
- 交通費
- 1,600円/1人(ガソリン代、高速料金、謝礼込み)