丹沢・塔ノ岳西尾根-鍋割山
2018年4月21日(土)
参加者数:男性8名、女性3名 合計11名
コースタイム
4月21日(土) 快晴
寄大橋駐車場7:15 - (5) - 8:25釜場平8:30 - 9:05雨山峠9:15 - 9:40雨山橋(玄倉林道) - 10:20ユーシン分岐 - 10:40熊木沢出合10:45 - 11:15尊仏ノ土平11:45 - (5) - (5) - (5) -13:25塔ノ岳13:45 - (5) - (5) - (5) -14:55鍋割山15:10 - 15:30南尾根1000m作業道 - 16:10登山口16:15 - 16:50寄大橋駐車場
(行動時間 9時間50分、歩行時間 7時間45分)
山行経過
管理棟前から登山口まで林道を歩き、いつものコースで雨山峠に向かう。成長の森方面から寄沢を渡り旧登山道と合流する。寄沢右岸から石積の堰堤を越え、堰堤上で左岸に渡り衣類調整をして暑さに備える。檜林を抜けて右岸に渡り、再び左岸に渡ると鹿柵沿いの登山道脇に遭難した女子高生と先生の慰霊碑がある。冥福を祈り雨山峠へ。
地獄崩れのガレ沢からまだ新しい木の梯子を登り、カーブした斜面をトラバースしながら進むと釜場平に出る。ベンチで5休し、ジグザグと檜林の尾根を辿る。寄コシバ沢出合を左に進み、高度下げて寄沢本流右俣沢に下る。ここからは沢歩きとなる。鉄梯子を登り、登り切ったら再び寄沢本流に降りて2つ目の鉄梯子を登ると雨山峠に到着する。
雨山峠で10分程休憩しユーシン方面に下る。雨山沢の瀬音を愉しみながら右岸の桟道を辿る。芽吹いたばかりのブナの柔らかい緑がすがすがしい。雨山峠から30分程で玄倉林道に出る。更に20分程でユーシン分岐に到着。ユーシンには立ち寄らないコース設定だったが、予定のコースタイムより20分程早く到着したことから、ユーシンロッジで休憩をとることにした。玄倉林道が通行止めのためか人影は無く、水も止められ、トイレは封鎖されていた。ロッジの前の広場で休憩を取って塔ノ岳に向かう。
第2ゲートの横を抜けて林道を辿り、手掘りのトンネルをくぐり抜けると左手に熊木ダムが現れる。貯留水は放流されていて、残念ながらユーシンブルーを見ることは出来なかった。熊木沢出合で休憩をとり、塔ノ岳に向かう。オガラ沢出合で鍋割山北尾根に向かうルートを確認し、大きく右にカーブしながら崩落した林道を進む。崩落が以前来た時よりも進んでいる。途中、塔ノ岳から下ってきた登山者とすれ違う。箒杉沢出合の塔ノ岳と書かれた道標を確認し、鍋割沢に向かうと広々とした尊仏ノ土平に出る。鍋割沢を横切り対岸の塔ノ岳西尾根の取付きに向かい、木陰で早めの昼食を取る。
30分程檜林の急坂を登るとブナ林に変わり傾斜もやや緩くなった。日本列島を覆う高気圧のせいで夏山のように気温が高い。こまめに休憩を取って水分を補給する。所々に咲いているピンクのミツバツツジと白いマメザクラが疲れを癒してくれる。登山道脇の木が馬酔木からゴヨウツツジに変わると不動ノ清水も近い。流れ出る冷たい水を水筒に入れて口に含むと、急坂で汗ばんだ体も冷えて元気が回復する。
残り300mを一気に登り山頂に出る。天気が良いせいか山頂は登山者で溢れている。全員揃って記念写真を撮り鍋割山へと下る。金冷しで大倉方面との道を分け、急坂の手前で休憩を取り、大丸・小丸と越えて鍋割山山頂にたどり着く。山頂で10分程休憩し、南尾根を下り、1000m作業道から寄に戻る。ほぼ計画コースタイム通りの帰着だった。
リーダーの感想
雨山沢の桟道、ユーシンロッジ、尊仏ノ土平、不動ノ清水など見所は多いが、歩程が長く日帰りでは少し厳しいコースだ。いつもは少人数で歩いていたが、健脚グループの幅を広げたいという要望もあり、今回、鎖場や急登の少ないこのコースを設定した。全体的にややハイペースな山行であったが、却って休憩が多くなり、結果的に設定したコースタイムに対し歩行時間が短縮されたもののトータル時間は同じになった。天候にも恵まれ芽吹きの丹沢を満喫できた。もうひと月ほど遅ければ水場の下の満開のシロヤシオも愉しめたかも知れない。