西丹沢・東沢~同角ノ頭
2018年5月4日(金)
参加者数:男性5名、女性1名 合計6名
コースタイム
5月4日(金) 快晴
玄倉駐車場7:20 - 7:50立間大橋 - 8:25西丹沢県民の森8:35 - (5) - 9:45東沢出合 - (5) - 10:35水場10:50 - 11:15東沢乗越11:20 - 11:25同角沢11:35 - (5) - 12:40同角尾根12:55 - 12:50ベンチ13:15 - 13:45同角ノ頭14:00 - 14:40檜洞丸分岐14:50 - 15:30石棚山 - 15:32分岐 - 15:40(1270m)15:45 - 16:25西丹沢県民の森上のベンチ15:35 - 16:45西丹沢県民の森 - 17:50玄倉駐車場
(行動時間 10時間30分、歩行時間 8時間15分)
山行経過
林道を歩き始め30分程で分岐点に差し掛かる。ユーシン方面と道を分け、左の中ノ沢林道に下る。立間大橋を渡り20分程歩くと前方の視界が開け、西丹沢県民の森の表示板が現れる。
穴ノ平橋を渡り右に曲がると石棚山方面の登山口がある。石段の下で身支度し、石棚山には向かわずそのまま林道を直進する。5分程歩いたところで林道脇の巻道から仲ノ沢径路に入る。眼下に仲ノ沢を見下ろしながら高度感のあるトラバース道を進む。仲ノ沢との高度差が徐々に縮まり、やがて仲ノ沢経路と交差する。仲ノ沢を渉って檜林をジグザグと登り、左に大きくカーブしながら進むと大コバ沢に出る。対岸の斜面をトラロープで登り、登りきったところで左に折れて巻き道を辿る。
デッチ沢を渉り、所どころ崩落したトラバース道をロープに掴まりながら通過するとケルンの積まれた稗畑沢に出る。ガレ沢を上流側に斜めに横切り対岸に向う。左にカーブしたところで欅平と道を分け、右に下る踏跡を辿り鹿柵沿いにワサビ田跡に降りる。ワサビ田の下側から小川谷の河原に降り立つと上流に石積の堰堤が見える。東沢出合に出た。
石積の堰堤と東沢の間にある段丘に取付く。東沢に降りて左岸に渡り、右岸に渡り返してナメ滝を越える。暫く左岸を辿ると再び左手にナメ滝が現れる。ナメ滝を右岸から越えて左岸に渡る。やがて大岩が現れ左から回りこむと岩に囲まれた洞穴がある。左から通過して暫くガレ沢を辿ると、15分程で水場に到着した。
水場で休憩し東沢乗越に向い、チェーンアイゼンを装着して白ザレを這い上がる。東沢乗越に着いたのは、計画より5分早い11時15分だった。途中、信玄の隠し金山との伝承がある丹沢鉱山に立ち寄ったが、一昨日の雨で鉱山の中に水が溜まり、残念ながら入ることは出来なかった。
東沢乗越から東沢とは反対側の斜面を下り同角沢に向かう。コースタイムに余裕があれば遺言棚にも寄りたかったが、残念ながら余裕は無く落ち口を覗き込むだけに留めた。同角沢を上流に5分程遡り、木立に巻かれた黄色いテープを確認して左岸の斜面に取付く。北に向かってトラバースしながら斜面を進むが踏跡は見つからず、方向を東に変えて進むと尾根に出た。太い木の幹に巻かれた黄色いテープを確認し、かすかな踏跡を確認しながら、所どころシロヤシオとミツバツツジの咲いた尾根道を辿る。標高1280m辺りで右の斜面をトラバースすると、同角尾根の登山道に出た。「大石山-同角ノ頭」と書かれた道標を確認し、同角方面に向う。10分程登るとベンチに辿り着いた。12時50分だった。
ベンチで昼食を取って同角ノ頭に向う。長い鉄梯子を下り、登り返してから再び下り、短い鉄梯子を上がるとザンザ洞の大キレットに出る。キレットに架かった木の橋を慎重に渡り、鎖の付いた白ザレの登山道を登る。右の稜線には、塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳の丹沢の主峰が確認できる。馬酔木からブナに変わり石がゴロゴロした稜線が現れると同角ノ頭の山頂も近い。
丹沢主脈の稜線(On Mouseで山名を表示します)
同角の山頂で記念写真を撮って檜洞丸方面に向う。黄色いツルキンバイの花が一面に咲いた斜面を下ると、どこまでも続く木の階段が始まる。木の階段を下り切ると一旦登りとなり、ピークの頂上で左に折れて仲ノ沢乗越に下る。中ノ沢丸を通過し登り返すとコバイケイソウが群生する檜洞丸との分岐に辿り着く。
ベンチで10分程休憩し石棚山に向う。芽吹いたばかりのブナの緑が心地よい。テシロノ頭を越えて下って行くと、大きなブナの古木の前に出る。右に折れて石棚山へ。ブナ林の中に所々咲いているミツバツツジの鮮やかなピンクが新緑に映える。
石棚山のなだらかなピークを通過し、箒沢公園橋方面と道を分けて左に進む。浮石がゴロゴロした急斜面を落石に気を付けながら慎重に下って行くと、1時間程で西丹沢県民の森の上部に辿り着いた。尾根のベンチで休憩し、中ノ沢林道に降りて玄倉に向う。玄倉に駐車場には、計画通りの17時50分に到着した。
リーダーの感想
西丹沢県民の森まで車で入れた時は余裕のあるコース設定が出来たが、3年程前から玄倉林道に車が入れなくなり、日帰りでこのコースを歩くのが厳しくなった。気軽に行ける場所ではないので、丹沢鉱山跡や遺言棚にも立ち寄りたかったが、どうしてもコースタイムに時間を作れず、遺言棚は断念した。遺言棚は、本棚、早戸大滝と並ぶ丹沢三滝の一つ。棚下には凛とした空気感が漂う。東沢乗越の手前で女郎小屋ノ頭に向う登山者に出会った。小さめのザックにチェーンアイゼン、腰にはドライバをぶら下げている。この辺りは歩き慣れているようだが、ここで人に出会ったのは初めてだと言う。