icon 湯檜曽川 東黒沢・ウツボギ沢左俣 icon

2018年8月3日(金)~5日(日)

木漏れ日が揺れる東黒沢右俣 

木漏れ日が揺れる東黒沢右俣

参加者数:男性4名、女性1名 合計5名

 

icon コースタイム


8月3日(金) 晴れ

水上IC =道の駅水上(テント泊)23:05

8月4日(土) 晴れ

道の駅水上6:30=白毛門登山口P6:44~7:12―白毛門沢出合7:59―丸山乗越11:06―ウツボギ沢出合11:53―広河原11:58(ツェルト泊)

8月5日(日) 晴れ

広河原6:18―1255m左俣―1615m左支沢9:18―1690m登山道9:37~11:00―白毛門山頂10:17~48―1390m昼食11:30~47―白毛門登山口P13:14

歩行時間 一日目4:46、二日目6:18、標高差1000m、距離 13.4km

 

icon 山行経過


8月4日 大ナメとナメや登れるナメ滝が続く明るく美しい沢で人気がある東黒沢と、ほとんどの滝が登れるウツボギ沢を訪れた。白毛門登山口駐車場から出発。早朝なのにすでに多くの車がとまっている。ハナゲの滝まで続く登山道を歩き堰堤を越えた沢が右に曲がる手前から入渓。すぐに二段4mナメ滝が出てきてその後はナメを登って行く。沢が大きく左に曲がる所に3mナメ滝。左から越えていくと大ナメ滝ハナゲの滝が遥か向こうまで続いている。大きさは地形図によると35x70mにもなる。晴天が続き水が少なく迫力がないのが残念。

ハナゲの滝

ハナゲの滝

ハナゲの滝(上から)

ハナゲの滝(上から)

各自好きな所を好きなように登って行く。玉子岩の下も楽に通過。すぐに釜があり白毛門沢出合の二俣。少しのんびりしていると女性二人と男性一人のグループに追いつかれる。どうやらKamogさん、ONさんのグルーブらしい。我々は釜を右から回り込んで二俣へ取り付いたが、積極的に水に浸かり楽しんでいる。元気だね。そういう楽しみ方もあるのだ。白毛門沢のトイ状の滝はスライダーで滑り降りて楽しむ所でもある。水が冷たいので我々はパス。

玉子岩3m 

玉子岩3m

右俣の東黒沢に入ると5x10mナメ滝。右から楽に越えるとまたもナメが続く。水がキラキラ光り美しい。カーブを曲がるとびっくり。きれいなはずのゴルジュの釜が倒木でいっぱい。従来は釜に浸って越えたが今回は、大きな倒木に乗って楽に越えた。まもなく二段7m滝。右側から越えるがトラロープが設置されていた。上段はヒョングリの滝で美しい所であるが水が少なく迫力がなかった。

二段7m トラロープあり 

二段7m トラロープあり

さらにナメを行くと、下段6x20mと上段二段3+8mの横スライド滝。各自やさしい所を好きな様に登って行く。上段二段3+8m滝はスケールが大きく美しい。

横スライド滝 三段L20m 2段7m

横スライド滝 三段L20m 2段7m

二段10x20m 下段6m 釜を右からへつり登る

二段10x20m 下段6m 釜を右からへつり登る

横スライド滝 上段6m

横スライド滝 上段6m

横スライド滝 上段上部

横スライド滝 上段上部

少し行くと釜を持った二段10x20m滝。岩が赤茶色で美しい。釜を右からへつり右側を登る。下段の取り付きは少し立っているがホールドがしっかりあり難しくない。赤茶色のナメやゴーロを登って行くと間違いやすい1040m二俣。左俣に入り、狭くなった沢を登ると1085m二俣。こちらは右へ入る。沢が急になってきておにぎり岩4m滝。直登できる。次のハング3m滝は、右側の岩の間をステミングクルングで、手は挟まった石と上の木に掴まって登る。

オニギリ岩4m 直登 

オニギリ岩4m 直登

さらに急になった沢を登ると丸山乗越。踏み跡はよく分からないのでコンパスで方向を決めて乗り越す。踏み跡をたどると東に引き込まれるので注意。下りになり沢が出てくると安心。2mから4m滝をクライムダウンして支沢を下ると40分程でウツボギ沢。きれいな大きい沢でほっとする。5m程下流の右岸にツェルトを張って今夜の宿とした。焚火を焚いて、RさんとIさんは釣りへ。二時間ほど待っても帰って来ないので釣れないのかなと思っていると二匹釣ってきた。すごーい。さっそく串焼きにして、更なる成果を待ったらまたもや二匹の戦果。すばらしい。新鮮なイワナをおいしくいただく。ビールがおいしいこと。

丸山乗越

丸山乗越

快適なテン場

快適なテン場

イワナ 

イワナ

8月5日 ビバーク地から少し行くと釜を持った6x20mのナメ滝。釜は左側をへつる。すぐに二段15x20mくの字滝。ここは登れないので右のカンテを登りテラスをトラバース後少し登り笹を漕ぎ落ち口の上に出た。1255mの右俣を確認して3m前後のナメ滝を登って行く。釜を持った1420m付近の四段6+12mナメ滝の釜は右から釜に入って越えるのが易しい。すぐに3x7mナメ滝。流れの中を滑らずに楽しく登れた。沢が開けてくると1465m付近の赤茶ザレや笠ヶ岳が見えてきて源頭が近い。角を曲がると赤茶色の美しい二段4m滝や2m滝。二段4m滝は流れの右側を登る。滑らずに登れた。

二段20mくの字滝

二段20mくの字滝

二段20mくの字滝 カンテを登る

二段20mくの字滝 カンテを登る

三段4m 右からヘツル 

三段4m 右からヘツル

3x7mナメ滝 

3x7mナメ滝

二段4m滝 

二段4m滝

続く3m斜滝は流れの中央を少しだけシャワークライミング。ここも滑らずに登れた。流れが細くなり二段5m滝を登ると水が無くなり笹や草がかぶさった詰めの沢となった。1620mの左支沢を逃さないように注意していくと左に少し高くなった支沢があった。高度が少し低かったので少しそのまま直進したが支沢はないので、戻ってコンパスで方向を確認して予定の詰めの支沢と判断した。笹がかぶさった急沢を登ると沢型もなくなり笹原をこぎ予定した1690mの登山道に出た。登山道は標高が高いのに暑かった。白毛門への下りでは笠ヶ岳や朝日岳に向かう人とすれ違った。白毛門で一ノ倉沢などを眺めて休憩の後、急坂を登山口駐車場へ降りた。暑くて汗だらだらになり、東黒沢で頭を冷やして車へ戻った。

3m滝 

3m滝

 

icon リーダーの感想


東黒沢は期待した通り開けた大ナメの美しくも楽しい沢であったが、水が少なく物足りなかった。ビバーク地で新鮮なイワナを食べられて感激、感謝。沢のだいご味を味わった。靴はアクアステルスを使用したがほとんど滑らず安心して登ることができた。

 

icon 参加者の感想


東黒沢とウツボキ沢は、どちらにもロープを使うような大滝は無かったが、小ぶりながらもヌメった滝の攻略は案外難易度が高く十分楽しめた。ナメと滝が交互に現れ、下流側はどちらの沢も明るく幅広のナメが広がっている。大ナメの美しさとスケール感に感動した。初めての沢泊だったが、焚火を囲み、沢で釣った岩魚の塩焼きを肴にお酒を飲み、瀬音を聞いて過ごした夜は記憶に残る一夜となった。また、白毛門からの炎天下の厳しい長い下りは良い経験になった。(I)

 

icon コース

東黒沢遡行図 

東黒沢遡行図

ウツボギ沢遡行図 

ウツボギ沢遡行図

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