丹沢・市原新道-蛭ヶ岳
2018年10月20日(土)
参加者数:男性4名、女性2名 合計6名
コースタイム
10月20日(土)・曇り
本間橋7:35―8:00伝道―8:45雷平―9:05雷滝9:20(沢靴から登山靴に履き替え等)―市原新道―10:25(1320m地点)10:35―11:25蛭ヶ岳11:55―12:50地蔵平―13:20姫次13:30―14:20榛ノ木丸14:25―15:45本間橋
(行動時間:8時間10分 歩行時間:7時間)
山行経過
魚止橋を渡ったところで林道左手のショートカットの斜面を登る。30分程林道を歩き終点の伝道から登山道に入る。伝道沢を渉り、以前は776ピークを通過する尾根ルートを歩いていた記憶があるが、現在は右の涸れ沢から斜面を上がるルートの踏跡がハッキリしている。鹿柵をくぐって右に折れると造林小屋がある。造林小屋の先の沢を渉ると榛ノ木丸との分岐だが、直進して巻き道を辿る。朽ちかけた木橋(補修されている)を慎重に渉り桟道を進む。ロープのある岩場の斜面をトラバースしながら登ると崖下に早戸川が現れた。
右の急斜面をロープで下り早戸川の河原に降り立つ。第一丸太橋は流されている。沢靴の3人はそのまま川を渡り、登山靴の2人は靴を脱ぎ、1人はそのまま浅瀬を跳んで対岸に渡った。大岩を乗り越えロープに掴まりながら右岸の岩壁をへつる。檜林を抜けると再び河原に出た。伝道の案内板に第二丸太橋と表示されている場所だが橋は無い。石を跳んで左岸に渉る。右の岩壁を攀じ登り岩場の斜面を辿ると雷平に出た。
右手の土手を駆け上がり岩がゴロゴロした林を抜けると20分程で雷滝手前の河原に出る。石を跳んで右岸に渉り、ここで沢靴から登山靴に履き替える。大岩を乗り越えると雷滝が現れた。幅広で水量も多く迫力がある。雷滝横から市原新道に取付く。
ジグザクと斜面を辿ると鹿柵が現れ、柵に沿って急斜面を登り一気に高度を上げる。鹿柵を最後まで辿って右に折れて北側の尾根に乗る(鹿柵を最後まで行かず少し手前で北に折れた方が楽なようだ)。少し傾斜が緩くなり、踏跡が明瞭になる。踏跡を辿って暫く尾根を歩き、1260m付近で右に巻いて蛭ヶ岳北東尾根に乗る。この尾根を辿って行けば蛭ヶ岳山頂に辿り着ける。1320m付近で休憩を取る。
踏跡を遮るように鹿柵が張り巡らされている。左に迂回して沢沿いに進み、1480m付近で尾根に戻りブナ林を抜けると展望が開けた。後方に宮ケ瀬湖が一望できる。冠雪の富士山は雲の中にあり残念ながら姿は見えない。最後の急登を登りきると蛭ヶ岳山荘の東側に出た。
蛭ヶ岳山頂で昼食を取り姫次に向う。処々ブナや檜の大木が倒れ登山道を塞いでいる。倒木を迂回しながら進み、1時間半程で姫次に到着した。
10分程休憩し次の目的地の榛ノ木丸に向う。焼山方面に5分程下り「鳥屋造林組合管理地」の立て看板から登山道を外れ右の笹原の踏跡を辿る。踏跡は明瞭だ。小さなアップダウンを繰り返し50分程で「榛ノ木丸」の山名標識のあるピークに辿り着いた。
ここからは榛ノ木丸南東尾根を辿って造林小屋に出る計画だったが、メンバからの提案で地図読みの難しい東尾根ルートで下ることにした。踏跡が無く尾根筋も不明瞭でルートファインディングが難しい。コンパスを東北東の方角に合わせて踏み出す。雑木林に入り込み現在位置を見失いかけたが尾根に戻り踏跡を見つけることができた。その後も踏跡は不明瞭で枝尾根が現れる度にコンパスで方角を確認しながら進む(尾根もなだらかで何処が分岐なのか分かり難い)。急斜面を下ると徐々に川音が近くなり、檜林を抜けると岩稜の痩せ尾根の下に林道が現れた。魚止橋の先のヘアピンカーブの頂点に飛び出た。
リーダーの感想
台風24号の影響で林道が通行止めになっていないか心配したが、魚止橋まで何とか車で入ることが出来た。蛭ヶ岳から姫次に向う途中では、処々ブナや檜の大木が倒れ登山道を塞いでいた。改めてその破壊力を思い知らされるとともに地球温暖化による気候変動を実感した。榛ノ木丸東尾根は私にとって初めてのルートだったが、やはり、見通しが利かず地形の変化も少ない地図読みの難しいルートだった。未踏の難ルートを踏破できた収穫のある山行だった。