大滝新道~蛭ヶ岳~白馬尾根
2018年12月9日(日)
参加者数:男性3名、女性2名 合計5名
コースタイム
12月9日(日) 晴れ
湘南台5:30=車=6:50魚止橋7:05-7:20伝道-7:30造林小屋跡-7:50第一丸太橋-8:05雷平8:15-8:45早戸大滝9:10-(5)-(5)-10:35一般登山道-10:45不動峰休憩所10:55-11:10棚沢ノ頭-11:25鬼ヶ岩-11:55蛭ヶ岳12:30-12:55鬼ヶ岩-14:05雷平14:20-14:55伝道-15:15魚止橋15:20=車=17:20湘南台
(行動時間:8時間10分 歩行時間:6時間15分)
山行経過
玄関を出ると冷え込んでいる。漸く冬らしい気候になってきた。魚止橋を7時に出発した。コースタイム通りに歩けば午後4時には戻れるはずだ。伝道から登山道に入り鹿柵沿いに進む。伝道沢を過ぎて右に折れ涸れ沢の斜面を辿る。鹿柵のゲートを抜け造林小屋を通過し、早戸川沿いに水平道を辿る。朽ちた木橋を渡り岩壁をトラバースして崖の上にでると眼下に早戸川が見える。
斜面をロープで下り河原に降り立つと丸太が川に横たわっている。水の中に沈んでいるが、上手く渡れば靴の中まで濡らさずに行けそうだ。ストックや落ちている木の枝を使ってバランスを取りながら渉る。暫く右岸を辿り、檜林を抜けたところで石を跳んで左岸に渉る。雷平手前で雷滝方面と道を分け、再び右岸に渉って大滝沢を辿る。
何度か徒渉を繰り返しながら岩ゴロの河原を30分ほど遡行すると左手に早戸大滝が現れた。水量はやや少ないが落差50mの堂々とした容姿には見るものを圧倒する迫力がある。トラロープが垂れ下がった岩壁を木の根を掴んで這い上がり巻道を辿って大滝の上に向う。そのまま真っすぐ登れば瀬戸沢ノ頭にでるが、丸い皿に「大滝新道」と書かれた手作りの道標から右の斜面を下って大滝上の河原に降り立つ。
大滝の上で対岸に渉り、少し遡ると斜面に長いトラロープが垂れ下がっている。50m程ありそうだ。浮石の多いザレた斜面をロープに掴まりながら間隔を詰めて登る。漸くロープの上端に辿り着いたが、急登は更に続く。灌木に掴まりながら登って行く。登り始めてから30分程でようやく傾斜がやや緩くなった。大きく右に曲がりながら尾根を辿る。
鹿柵が現れたら左から回り込み、鹿柵に沿って進むと丹沢山から蛭ヶ岳に向う縦走路に飛び出る。正面に塔ノ岳、左に丹沢山、丹沢山塊の美しい稜線が一望できる。10分程で不動ノ峰休憩所に到着した。長めの休憩をとり鬼ヶ岩に向う。鬼ヶ岩に到着したのは11時25分、予定より45分早い。白馬尾根の分岐を確認して蛭ヶ岳に向う。
蛭ヶ岳山頂には計画通り30分で到着した。「カレーライス」の赤いのぼりが立っている。ランチサービスを始めたようだ。気温が下がり粉のような雪が舞ってきた。昼食をとって鬼ヶ岩に向う。登山道は霜柱が溶けてぬかるんでいて歩き難い。
鬼ヶ岩から少し丹沢山方面に歩いたところから左の笹藪に入り白馬尾根に下る。鹿柵と鹿柵の間を進み次の鹿柵を右からかわしブナ林を抜けると展望が開ける。大滝新道から見えた草原の尾根だ。雪が降るとこの草原が馬の形に見えることが白馬尾根の名前の由来らしい。正面に相模湾が広がり左手には都心の高層ビル群が見える。スカイツリーもはっきりと確認できる。
草原を過ぎて灌木の林を抜け崩落した斜面を下ると檜林に入る。檜林を南南西の方角に真っすぐ下り高度900m付近で右に折れると鹿柵のゲートがある。1つ目のゲートをくぐり次のゲートを抜けると大滝沢出合に出る。予定より30分早く到着した。帰路のなんでもない登山道で転倒してケガをする事故が多い。ゆっくり休憩をとり、朝歩いてきた早戸川を辿って早戸川林道に向う。渡渉ポイントも飛ぶ石も頭に入っている。沢靴に履き替えずに登山靴のまま行く。魚止橋には15時15分に到着した。計画より15分早い到着だった。
リーダーの感想
大滝新道も白馬尾根も6年ぶりだった。大滝新道は以前より踏跡がはっきりしていた。大滝の棚下から棚上に登るルートは新しい巻道も出来ていた。幻の滝という異名を持つ早戸大滝は人気のコースの様だ。白馬尾根は鹿柵が増え歩き難くなっていた。踏跡も以前よりは分かり難くなっていたかも知れないが、まだ新しいピンクのリボンが沢山ありルートを見失うことはなかった。