中央アルプス・恵那山/広河原コース
2019年4月30日(火)~5月1日(水)
参加者数:5名(男性2名、女性3名)
4/30 小雨
平塚駅8:00⇒12:00駒繋ぎの桜、花桃の里、登山口下見、小黒川のミズナラ⇒16:00宿到着
5/1 曇りのち小雨
宿7:40==8:00駐車場8:10---8:50広河原登山口---⑤---10:104合目10:20---アイゼン装着(⑩)---⑤---12:20恵那山山頂12:25---12:35避難小屋(昼食)13:10---14:15五合目14:20---15:25広河原登山口---16:00駐車場16:20===入浴、夕食==22:00平塚駅
行動時間 7:50、歩行時間 6:35
4月30日
関東地方はかなりの雨だったが、中央高速を山梨県に入る頃には小雨となり、宿泊地の阿智村では傘をさしたりささなかったりといった程度であった。“駒繋ぎの桜“は落花期でその美しい姿を映す田んぼの水も落とされており残念であったが、樹齢300年以上と言われる堂々とした姿は見事であった。
一方、“花桃の里”は今が盛りと白、真紅、ピンクの花が咲き乱れており、まさしく桃源郷で、その美しさに思わず歓声を上げた。その奥が明日登る恵那山の広河原登山口なので、ここで林道の状況などの情報を仕入れた。車で30分ほどの“小黒川(こぐろがわ)のミズナラ“まで足を伸ばし、樹齢300年日本最大のミズナラの巨木を見たが、かなり外科手術が施されており痛々しい印象を受けた。
5月1日
曇り空ながら薄日が差す天気に期待が膨らんだのだが…。前日行った“花桃の里”を抜けて林道を詰めるとゲート前に30台ほどの駐車スペースがある。既に7台ほどが駐車していた。クロモジやキブシの新芽を見ながら林道を歩くこと40分で広河原登山口(標高1,250m)に到着。融雪を集めて流れの盛んな阿智川に掛る木橋を渡って、尾根へ登る急斜面に取り付く。1,500m付近で尾根に出て、あとは頂上まで尾根通しの道だ。1合目ごとに指導標があり迷うことはない。5合目(1,700m)位から登山道に雪が出てきて、一部凍結している箇所もあるので6合目で軽アイゼンを装着。この頃から天候は小雨となり、雨具も着用したが、傘をさして進む猛者もいた。
2,000mを過ぎると雪は深くなり、時折踏み抜きもあるが概ね良く締まっており歩行に大きな障害は無い。雨のなか快調に歩を進め、予定より30分ほど早く山頂の展望台に到着。残念ながらガスで眺望は全く無い。山頂にあった祠で登山の無事を祈願して、10分ほど歩いた避難小屋で昼食。雨に濡れた体を暖かい飲み物で温め、着替えもして下山にとりかかる。天候は一向に回復する気配がないので、5合目で休憩を取っただけで広河原まで一気に下る。全員びしょ濡れになったが、元気に駐車場に到着。予定時間より1時間早いので、昼神温泉の立ち寄り湯で汗を流し乾いた着衣に着替えて、帰路に就いた。
令和元年の初登山は南信の名峰恵那山。麓の阿智村の“駒繋ぎの桜”や“花桃の里”の観光を組合わせて早くから計画を立てていた。しかし、天気予報はあいにくの雨。観光だけで登山はあきらめかけていたが、出発前日の夜に突如「てんくら」の登山指数がCからAに好転。天も令和元年初日を祝ってくれたのか。
4月30日は小雨ではあったが、予定通り観光と登山口までのアプローチの確認をし、昼神温泉で平成最後の夕べを仲間と楽しく過ごした。5月1日は結果的には登山の中盤以降は小雨に見舞われたものの、予定通りに恵那山の頂上を極め、全員無事に令和最初の山行を終えることができた事は喜びに堪えない。
広河原からのコースは山慣れた人ならば、休憩時間を入れても登り4時間、下り3時間の手頃な日帰りコース。GWに手軽に残雪が楽しめるコースでもある。この時期、植物的にはあまり見るものがなかったが、登山道脇のクマザザの下でピンク色の蕾をふくらませたイワウチワが一服の清涼剤であった。
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