北関東・皇海山
2020年8月2日(日)~8月3日(月)
参加者数:5名(男性3名、女性2名)
8/2 晴れ
藤沢駅8:00―圏央道・関越道―12:00かじか荘12:35―15:15庚申山荘
行動時間 2:50、歩行時間 2:40
8/3 曇り後晴れ一時雨
庚申山荘4:00―5:27庚申山―7:03薬師岳―8:29鋸山9:09―10:35皇海山11:09―12:18鋸山12:53―13:50六林班峠―17:30庚申山荘―一の鳥居―19:45銀山平かじか荘
行動時間 15:45、歩行時間 12:44
長距離で長時間のコースであるので、4時に出発した。
長庚申山荘から薬師岳までは、登山道もしっかりしている。未明であることさえ留意すれば特に問題はなく、ほぼ計画に沿った歩きであるが、薬師岳から鋸山までは、標準時間(地図上の時間)の2倍の時間を要した。 薬師岳のロープを使った長い下りを一人づつ降りたことなどによるものと考えている。皇海山頂は予定より40分の遅れであるが許容値である。
鋸山から六林班峠は、笹を払いのけながらの歩きであるにも関わらず、標準時間より早い歩きである。要所でしっかり休息して体力温存を図った効果が出たようだ。 六林班峠は計画より50分の遅れであり、これならば十分だと思った。
六林班峠から庚申山荘までは、登山道崩落が三カ所あり、雨の影響もあって崩れ落ちやすくこのトラバースはかなり難儀し、標準時間より更に1:20を費やした。
庚申山荘着は計画より2時間程遅れたが、空は明るく体力も十分残っていたので、かじか荘まで下山した。
庚申山、六林班峠周回の皇海山は、変化に富み長距離・長時間の難コースで知られていたので、昼が長い6月か7月実施を予定したが、長梅雨で8月実施となった。
事前に庚申山荘の管理者から山荘についたら、まず登山道の確認をするようにとの助言をいただいたので、その様にしたので、スムーズに歩き始めた。
薬師岳から不動沢のコル間はロープや鎖場があるので、人数による時間を加味する必要があるように思う。昭文社「山と高原地図」では、薬師岳⇔鋸山は45分と記されているが、ロープの下りだけで30分を要したことなどから標準時間は「健脚者の単独行」の印象を受けた。
笹は当初から想定していたので、注意しながら歩けば特に問題はなかったが、六林班峠からの登山道崩落は情報もなく、全くの放置状態であった。水分をたっぷり含んだ傾斜地は滑り落ちやすく、足場も厳しく難儀した。
庚申山荘着は計画より遅れたが、空が明るく、体力が十分残っていたこと、暗くなると思われる一の鳥居からは林道になるので、かじか荘まで下山した。かじか荘に向かう林道半ばでは、さすがに暗くなり始め林に囲まれているせいか一気に暗闇になりヘッドライトに頼った。
少々厳しい山行にはなったが、それも体験、素晴らしい体験だったと考えている。 ご褒美はアルカリ温泉と旨い生ビールであった。
足場が取りにくい急登や急降下、崩れたトラバース、肩まで覆われる藪漕ぎと、次々形を変えて繰り返しやってくる難所。最後庚申山荘に辿り着くまで、ひと時も気を緩めることができませんでした。 後半は体力的にも限界だったと思うのですが、そう思う余裕もなかった気がします・・・とこう書くと悲壮感が漂いそうですが、前夕のご馳走を囲んでの結団式、終わってからの慰労会と、この上なく愉快な時間に挟まれたこの上なく充実した山行でした。
10年前に今回と同じコースを歩いていました。違うのは2日目庚申山荘に泊まらず下まで下る事と、六林班からの道が笹竹の道に変わっているという事でした。その道の事は聞いてはいましたが、想像を遥かに超え、下手に転ぶと谷底なので全く気が許せず、滑らないよう長い忍耐の道に変わっていました。最後のかじか荘への林道は真っ暗闇、自分のライトの電池が消えかかっているのに取り換える気力さえ出ない、仲間の明るいライトに助けられ、横から「頑張ろう」の声が聞こえた。「頑張ろう」と自分も声に出した。かじか荘の建物が出てきた瞬間なんと嬉しかったことか。お風呂に入ってからの生ビールがなんと美味しい事。あの鋸山の何回も繰り返されるクライミング、へとへとになった時の休憩時間、皇海山にやっと立てた瞬間などなど…長い道のりの、ひとこま、ひとこまが愛しい貴重な山の思い出に変わっていました。
交通費4,000円 宿泊費15,000円(二泊) 食費1,000円 2万円/人
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