空木岳・木曽駒ケ岳
山行日:20年09月14日~15日
山 名:中央アルプス・空木岳・木曽駒ケ岳
区 分:個人
形 態:ピークハント
参加者:1名(男性:1名、女性:0名)
コースタイム
09月14日天気:晴れ 空木岳
04:00菅の台―04:22池山尾根登山口―05:25林道終点―07:00池山小屋分岐―09:25ヨナ沢の頭―10:30空木平分岐―11:30空木岳12:35―14:00ヨナ沢の頭―16:00池山小屋分岐―16:55林道終点―17:30池山尾根登山口―17:45菅の台
標高差:2,003m 行動時間:13:45 歩行時間:11:00 歩行距離:23.4km
09月15日天気:晴れ 木曽駒ケ岳
しらび平―(ロープウェイ)―08:50千畳敷―09:30宝剣山荘―09:41中岳―10:05駒ケ岳10:20―10:41宝剣山荘―11:11千畳敷―しらび平
標高差:344m 行動時間:2:20 歩行時間:1:40 歩行距離:4km
山行の過程
空木岳
ヘッドライトを点けて菅の台出発、スキー場への小路は草が繁っている。前日確認した池山尾根登山口を照らすと真っ暗闇の中に登山道が延びる。長距離、長時間の山行であるので、出発を早めた。
暗くて道を間違えてヤブコギもあったが事なきを得た。思いのほか林道終点に早く着くと一気に明るくなり、ライトを消す。クマ公に油断はできないが、池山小屋分岐までは、緩やかでひんやりとした登山道は快適である。
分岐にはこの行程で唯一の水場がある。二人組の若い登山者が私を抜いて行く、初めて会った登山者だ。馬が立ち止まる急な崖と言う土地言葉のマセナギを過ぎてからヨナ沢の頭に至る大地獄・小地獄と称される迷い尾根は、やせ尾根の難所である。
空木平分岐でやっと展望が開けて、空木岳、宝剣岳・木曽駒が望める。展望が良いと駒石コースを採る。
12時前には着きたいと考えていた山頂に11:30到着、やっとここまでたどり着いたと言う気分だ。山頂から熊沢岳、檜尾岳と連なる稜線は宝剣岳から右の伊那前岳へ、左は中岳、木曽駒へと連なる。駒ヶ根の町の向こうに甲斐駒から北岳、塩見岳の面々が連なる。この風景に見とれて1時間も費やする。去りがたくもあるが、十分な休憩も取りたいと言う気分だ。
三度の休憩を入れて池山尾根登山口に着くと、夕焼けに染まる南アルプスの面々が待っていた。長い歩きではあったが菅の台はもうすぐだ。
木曽駒ケ岳
しらび平からロープウェイで、数分後には標高2,612mの千畳敷に着く。例年とは比較にならない少なさと聞くが、4組との出会いであった昨日の空木岳と比べると大層な賑わいに感じられる。
カールを眺めながら宝剣山荘に至る。すぐそこに宝剣岳が在る。坐するというより岩を数個積み上げたように感じられる。
直ぐに、中岳を経て駒ケ岳に向う。山頂から宝剣岳、檜尾山、熊沢岳、空木岳へ続く稜線に見とれる。宝剣山荘に戻ると「ロープウェイの調子が悪く、停止する可能性があるので、直ぐに下山するように」とのアナウンスがある。宝剣岳は断念して、千畳敷に向かい下山する。
下山時間が早かったので、温泉養生の後藤沢に向かった。
リーダーの感想
木曽駒ケ岳から空木岳の縦走を当初は想定していたが、この時期山小屋は避けることとしており、それぞれ単独の往復とした。
空木岳は、池山林道が通行止めのため、標高差500m、約1:30の上乗せとなる、標高差2,000m、距離20㎞、歩行12時間を超える。更に熊に二度も遭遇したしたとの情報もあり、おじげつく一方で体験してみたいと言う気分であった。
早めにスタートして、山頂到着が12時を超えるような状況になったら、途中からの引き返しも想定した。
早朝の登山道は、真っ暗で誰一人としていないのでクマ対策としてスズの他、笛をしばしば鳴らす、腰抜け一丁拳銃「ピストル」も手元にあるのが意外なほど心強い。
池山林道は崩落などによりしばしば通行止めとなるとのこと、現在は工事中だった。
空木岳は、厳しい急登などは殆どないが、その分距離が延びるようだ。また空木平までは殆ど展望も無い。
空木平から山頂へは、二つのコースがある。駒石コースは展望が良いのでお勧めだ。空木岳、宝剣岳、木曽駒に続く稜線を見ながらの登りである。
木曽駒ヶ岳を従えるように先のとがった宝剣岳が構え、堂々とし山容に伺える。体調が良かったら程度であったが、その山容にすっかり魅了されて行こうと言う気分になる。
たっぷり歩きたい方には、菅の台からの空木岳日帰り往復をお勧めしたいと言うのもまた正直な気分でもある。とにかく長い!
宝剣山荘の目の前に宝剣岳が坐する。意外なほど小ぶりだ。空木岳から眺めた印象とはほど遠い。千畳敷と一体とみればそれなりの山容であるが、宝剣山荘から眺めれば岩を積み上げたようである。美女平から眺める雄山を想い出す。立山雄山は、みくりが池からだけではなく、やはり富山湾方向から眺めてこそと思って久しいが、まだ実現していない。
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