花と雨の屋久島めぐり
山行日:22年05月28日~31日
山 名:九州・屋久島宮之浦岳
区 分:個人
形 態:ピークハント
参加者:5名(男性:2名、女性:3名)
コースタイム
天気: 5月28日曇り、29日小雨、30日雨、31日曇り時々晴れ
5/28 屋久島空港12:40=レンタカー=13:30白谷雲水峡駐車地 13:45―14:00歩道分岐―奉行新道―14:45白谷山荘⑩―15:35辻峠15:45―16:20白谷山荘⑩―17:40駐車地=18:30民宿(泊)
5/29 民宿4:00=5:00淀川登山口5:15―6:05淀川小屋⑮―8:00花之江河⑳―8:40黒味岳分れ―9:15投石平⑩―9:50 1759m―11:10宮之浦岳⑤―11:35栗生岳⑩-12:40 1759m―13:15投石平―13:40黒味岳分れ―13:50花之江河⑮―15:30淀川小屋⑮―16:20淀川登山口16:40=17:30民宿(泊)
5/30 民宿5:00=5;15屋久杉自然館5;40=バス=6:10荒川登山口6:25―7:10休憩舎⑩―7:45楠川分れ―8:45大株歩道入口⑳―9:35ウィルソン株⑩―10:25大王杉⑩―11:05縄文杉⑮―11:50大王杉―12:25ウィルソン株⑤―12:50大株歩道入口⑮―14:00楠川分れ―14:20休憩舎?―15:25荒川登山口16:00=バス16:30屋久杉自然館16:35=17:00民宿(泊)
5/31 8:30民宿=9:15東シナ海展望所=9:30いなか浜=西部林道=11:15大川の滝=11:50手打ちそば「松竹」=12:55中間ガジュマル13:05=13:55千尋の滝展望台=14:25トローキの滝展望台=14:45猿川ガジュマル=15;45屋久島空港
5/28:行動3時間55分 5/29 行動11時間5分、歩行9時間35分、5/30:行動9時間、歩行7時間10分
山行の過程
5/28 予報ではこの日だけ雨が降らないとのことなので、島内観光から白谷雲水峡トレッキングに予定変更。辻峠までの往復4時間を足慣らしを兼ねて歩いた。”もののけ姫”のイメージとなった苔深い森でヤクシマスミレや固有種のヤクシマミヤマスミレを観察できた。
5/29 日曜ではあったが小雨のためか朝5:00で淀川登山口駐車場一番乗り。時間1mm程度の雨は降り続いたが心配された風はほとんど無い。50分ほど歩いた淀川小屋で朝食。このあたりのサクラツツジは満開。ヤクシマシャクナゲも咲き始めで良い感じだ。1時間40分ほどで高層湿原の花之江河に着く。屋久島特産のコケスミレをスギゴケの中に認める。投石平に着くと霧が少し薄れて黒味岳や投石岳を背景にヤクシマシャクナゲが花崗岩の間に咲き乱れる日本庭園のような美しい光景を楽しんだ。そこからぐんぐん高度を稼ぎながら1時間半で九州最高峰の宮之浦岳(1936m)に登頂。残念ながら展望は無い。早々に下山を開始し、栗生岳の石室と花之江河、淀川小屋で休憩を入れて予定より45分早く淀川登山口に下山した。
5/30 時折10mmを越える雨の中、屋久杉自然館始発(5;40)のバスに乗り荒川登山口へ。トロッコ道は傘をさして進む。雨を凌げる小杉谷休憩舎と大株歩道入口のトイレで休憩を入れる。単調な歩道にはいささかうんざりするが、途中で出会ったヤクシカの可愛い姿に癒された。大株歩道は本格的な登山道だがトロッコ道よりメリハリがあって歩きやすい。ウィルソン株、大王杉と順調に進むが、風雨が強まり雷鳴も響く。ガイド付きツアーの一行がそのまま縄文杉まで進むので、我々もあと30分頑張ることとした。無事縄文杉に到着して早々に帰途につく。登山道やトロッコ道の一部は川と化していたが、予定より1時間以上早く登山口に到着し1本早いバスで屋久杉自然館に戻ることが出来た。
5/31 雨は上がり、島を車で1周(約100km)して滝やガジュマルの巨樹などを楽しく観光できた。西部林道ではヤクザルやヤクシカの可愛い姿を車中から見ることが出来た。
リーダーの感想
”ひと月35日雨降る”と言われる屋久島。「台風でない限り雨でも登ります」と出発前からメンバーに伝えていたが、実際その通りとなってしまった。それでも白谷雲水峡(曇り)、宮之浦岳(小雨)、縄文杉(かなりの雨)というメインのトレッキングコースを予定通り踏破出来たことは喜ばしい。また、名だたる屋久杉の巨木はもちろん、目的としたサクラツツジ、ヤクシマミツバツツジ、ヤクシマシャクナゲ、ヤクシマスミレ、ヤクシマミヤマスミレ、コケスミレなどの屋久島固有種およびそれに準じる花々もしっかり見ることが出来て満足であった。観光で訪れた大川の滝と猿川のガジュマル林もお奨めである。宿泊した民宿いっぱちは清潔で食事も美味しく、雨に濡れた後の対策にも気配りが有り良かった。雨具は2セット持って行ったが正解であった。