木曽駒ケ岳
山行日:23年05月16日~17日
山 名:中央アルプス・木曽駒ケ岳
区 分:個人
形 態:雪山
参加者:4名(男性:0名、女性:3名、会員外:1名)
コースタイム
5月16日天気:快晴 千畳敷~極楽平 5月17日天気:快晴 千畳敷~木曽駒ケ岳
5/16(火) 藤沢駅7:00=(車)=10:25菅の台バスセンター駐車場10:45=(バス0:30)=11:15しらび平11:30=(ロープウェイ7分)=11:37千畳敷11:40ホテル千畳敷2652m(昼食)12:45 ―13:35極楽平13:50―14:15ホテル千畳敷(泊) 5/17(水) 朝食7:00ホテル出発8:10―?ー9:15乗越浄土―9:20宝剣山荘9:35―9:50中岳2925m-10:00頂上山荘10:10―10:35木曽駒ヶ岳2956m10:55―11:25中岳―11:40宝剣山荘12:15―?ー13:20ホテル千畳敷=14:30=(ロープウェイ)=14:37しらび平14:50=(バス)=15:25菅の台=(車)=15:45日帰り温泉(こまくさの湯)16:40=(夕食)=20:30藤沢
行動時間1日目:1時間30分 2日目:5時間10分
山行の過程
5/16:午後から足慣らしに行ったが気温が高く雪が緩んでアイゼンの利きが悪い。ホテル裏の急斜面をジグザグに登り極楽平に出たが稜線はほとんど雪が無かった。三ノ沢分岐までは行かずそのまま下山した。
5/17:快晴で気温が高くなる予報だったが、朝は雪が締まって昨日よりは歩きやすい。乗越浄土まで直登するが、上部途中から夏道になりアイゼンでは歩き難いところもあった。宝剣山荘でアイゼンを外す。途中一か所雪のトラバースがあったが木曽駒ケ岳山頂までほとんど雪は無い。帰路は宝剣山荘でアイゼンを装着し、乗越浄土からの急斜面は後ろ向きと横向きで慎重に下る。途中、少し後ろから下山していた単独の高齢男性登山者が滑って滑落し、メンバー1人が巻き込まれて30mほど滑落。雪が緩んで柔らかかったのでスピードが出ず大きな怪我はなかった。(大野記)
リーダーの感想
1日目、極楽平までピストンする。夏道は歩けず、トレースは先行者1足分とスキー跡のみで、トラバース道も下がハイマツあり滑り易く、夏道なら30分の所50分かかった。稜線に出ると三ノ沢岳が大きく望まれた。ホテル千畳敷に戻り、チェックインの途中Kが、急にめまい発生しフロント係の誘導で、休憩室のベッドに横になり、枕で足を高くし、水分補給後15分程で落ち着く。ホテルの食事は洋食で、広い窓ガラスから、リニューアルオープンしたばかりの展望デッキや千畳敷カールが目の前で、明日登る乗越浄土までの上部の急斜面までくっきり見えた。平日のためか宿泊客も少なくお風呂も貸し切り状態だった。
2日目
夜中、風の音が強まったが朝方は穏やかな快晴、1番のロープゥェイ客到着前でトレースはあっても一足分位、先頭を交替しながら登る。逆ハの字歩行を意識し核心部の急斜面を確実に登り、梯子の階段が出てくると乗越浄土が近くなった。宝剣山荘もその先の小屋も休業中。中岳のトラバース道は雪崩の危険あり山頂を経由する。木曽駒ケ岳山頂から御嶽山、乗鞍、南アルプスが絶景で北アルプスは霞んで見えた。ライチョウに出会えず残念。宝剣山荘に戻り昼食後、伊那前岳には行かずに下山する。乗越浄土の下りは安心できるSLを先頭に、間隔開けながら慎重に降りたが、後ろから滑落した人に当てられ、メンバー1人が巻き添えになってしまった。腕にアイゼンでの傷跡とオーバーズボンが破れ被害を受けたが、ヘルメットを装着していたので、頭部の傷害がなくて良かったと思う。
今シーズン最後の雪山を天候に恵まれ堪能できたが、厳冬期とは又違う、雪が緩んだ時期で春山の危険を体験できた山行となった。