icon 大杉谷から大台ヶ原・高野山町石道 icon


icon 山行日:23年05月21日~23日

icon 山 名:近畿・大杉谷から大台ヶ原・高野山町石道

icon 区 分:個人

icon 形 態:ハイキング

icon 参加者:7名(男性:2名、女性:5名)

 
満開のツクシシャクナゲ 

満開のツクシシャクナゲ

 

icon コースタイム


天気:5月21日晴れ、22日晴れ時々曇り、23日小雨のち晴れ

5/21:6:16小田原=(ひかり533)=7:24名古屋8:02=(関西本線・紀勢本線南紀1号)=9:47三瀬谷10:00=(ジャンボタクシー(宮川タクシー))=11:00大杉谷登山口11:20-⑳(昼食)⑤⑤-14:00千尋滝休憩所⑤-14:55猪ヶ淵15:15-15:30ニコニコ滝休憩所⑩-15:55平等グラ⑤-16:30桃ノ木山の家(泊)

5/22:桃ノ木山の家6:30-7:15七ツ釜滝⑩-8:10崩壊地-8:30サワグルミの巨木⑩-9:40堂倉滝⑩-11:00堂倉避難小屋(昼食)11:30-12:40シャクナゲ坂1400mコル12:50-⑤-14:25日出ヶ岳14:35-15:10大台ヶ原ビジターセンター16:00=(奈良交通バス)=18:51樫原神宮前19:01=(近鉄)=19:15吉野口19:22=JR=19:34五条19:38=JR=19:52橋本=(タクシー・5分)=20:00ホテルルートイン橋本(泊 )

5/23:ホテル朝食6:45、出発7:10=(タクシー・5分)=7:15橋本7:22(一部は7:26紀伊清水で乗車)=(南海・高野線)=7:33九度山7:45-7:55真田庵8:00-8:25慈尊院8:40-9:20展望台9:30-みかん無人販売所⑩-10:35接待場10:45ー11:15六本杉-11:45古峠-11:55二ツ鳥居(昼食)12:15-12:35神田地蔵堂12:45-13:30笠木峠13:35-14:20矢立14:30-15:20展望台15:25-15:50鏡石15:55-16:25町石(No14)16:30ー16:45高野山(大門)-壇上伽藍・金剛峯寺・千手院橋17:41=高野山ケーブル駅行きバス=17:55高野山ケーブル駅18:16=ケーブル=18:21極楽橋18:24=(南海高野線各停)=19:05橋本19:07=(南海高野線特急りんかん10号)=19:51なんば19:58=(地下鉄御堂筋線)=20:14新大阪20:45=(ひかり668)=22:53小田原

5/21:行動5時間10分・歩行4時間20分、5/22:行動8時間40分・歩行7時間35分、19.2km(2日間)5/23:(大門まで)行動9時間・歩行7時間10分 22.1km

大杉谷コース図 

大杉谷コース図

 
高野山長石道コース図 

高野山長石道コース図

 

icon 山行の過程


5/21:新幹線・JR急行・タクシーと乗り継いで予定通り11:00に大杉谷登山口に到着。千尋滝やシシ渕、ニコニコ滝、平等嵓の大吊橋などの景勝地を楽しみながら、予定通り16:30に桃ノ木山の家に到着した。経路の危険箇所には太い鎖が設置されているが、濡れた岩でスリップしないよう注意が必要。花は少ないが、ササユリ、ギンラン・ジガバチソウなどが見れた。

発電所脇の登山口 

発電所脇の登山口

宮川沿いのコの字の登山道 

宮川沿いのコの字の登山道

渓流とサツキ 

渓流とサツキ

ササユリ 

ササユリ

千尋滝(せんびろたき) 

千尋滝(せんびろたき)

濡れた岩場 

濡れた岩場

シシ渕とニコニコ滝 

シシ渕とニコニコ滝

平等嵓と大吊橋

平等嵓と大吊橋

桃ノ木山の家

桃ノ木山の家

 

5/22:長丁場なので出発を15分早めた。小屋から30分ほど歩いた湿った岩場でイワチドリ(ラン科)の群落を見つけて写真を撮りまくったので貯金を使い果たした。日本百名瀑の七ツ釜滝や堂倉滝もゆっくり見たので予定より15分遅れて堂倉避難小屋に到着。

朝の渓谷を行く 

朝の渓谷を行く

イワチドリ 

イワチドリ

イワチドリの群落 

イワチドリの群落

七ツ釜滝

七ツ釜滝

ダイナミックな岩場

ダイナミックな岩場

岩場に咲くモチツツジ 

岩場に咲くモチツツジ

崩壊地を行く 

崩壊地を行く

サワグルミのマザーツリー 

サワグルミのマザーツリー

光滝 

光滝

与八郎滝 

与八郎滝

常倉滝 

常倉滝

 

早めの昼食として、気合いを入れ直して日出ヶ岳への登りに取り掛かる。お目当てのツクシシャクナゲはシャクナゲ坂では既に終わりかけていたが、シャクナゲ平(1300m)より標高の高い場所ではちょうど満開の見頃であり、シャクナゲロード漫歩を堪能した。他にシロヤシオやアケボノツツジ、ヒメミヤマスミレ、ガクウツギなども盛りで目を楽しませてくれて急登もサクサクと進んだ。日出ヶ岳山頂を経てほぼ予定通り15:10に大台ヶ原ビジターセンターに到着し、2日間20kmの山旅を終えた。大杉谷後半部は崩壊地の岩登りや濡れた岩場のへつりもあり、日出ヶ岳までは累積標高差が1800mほどあるので中級・健脚者向きである。

常倉避難小屋 

常倉避難小屋

オナガミズアオ 

オナガミズアオ

満開のシロヤシオ 

満開のシロヤシオ

ヒメミヤマスミレ 

ヒメミヤマスミレ

アケボノツツジ 

アケボノツツジ

ツクシシャクナゲ 

ツクシシャクナゲ

シャクナゲロード 

シャクナゲロード

ブナとミヤコザサの道 

ブナとミヤコザサの道

日出ヶ岳山頂に到着 

日出ヶ岳山頂に到着

 

5/23:真田の六文銭の旗がたなびく九度山駅から出発。真田庵で昌幸、幸村親子の足跡を偲び、女人高野の慈尊慈で登山の無事を祈る。丹生官省府神社(にうかんしょうぶじんじゃ)への石段の途中で180番町石を確認し、高野山大門までの約20kmにおよぶ町石道(ちょうせきみち)に踏み入る。展望台までは結構な登りでひと汗かく。柿畑が広がるなだらかな丘陵を進むと、紀州名産のみかんの無人販売所があり、晩かん類を購入。規格外品を「ご接待」として無料で食べて良いとのことなので、給水代わりにおいしくいただく。

六文銭の旗たなびく九度山駅 

六文銭の旗たなびく九度山駅

真田庵 

真田庵

女人高野の慈尊寺 

女人高野の慈尊寺

百八十町石からスタート

百八十町石からスタート

シライトソウ

シライトソウ

展望台から紀ノ川を望む 

展望台から紀ノ川を望む

みかんの無人販売(下段のものは無料”ご接待”) 

みかんの無人販売(下段のものは無料”ご接待”)

二ツ鳥居 

二ツ鳥居

 

コース自体は広葉樹林や杉の巨木林の中の歩きやすい道で、途中シライトソウやコガクウツギの群落などが目を楽しませてくれるのだが、いかんせん長い。しかも昨日までの疲労も残っており、予定時間を大幅に上回りそうな状況となった。そこで、18:16高野山駅発のケーブルカーに乗り20:45新大阪発ひかり668に接続して帰るプランCに切替えた。16:45に大門に到着し、金堂や根本大塔などをゆっくりと見物しながら、予定したケーブルカーで帰路に着いた。

百町石 

百町石

五十町石 

五十町石

スギの巨木の中を登る 

スギの巨木の中を登る

大門に到着 

大門に到着

一番町石が終点 

一番町石が終点

高野山のシンボル根本大塔 

高野山のシンボル根本大塔

ケーブルカー 

ケーブルカー

 

icon リーダーの感想


大杉谷から大台ヶ原は一昨年の秋に歩き、シシ渕を始めとした渓谷美に目を見張った。今回は、日本で一番美しいと言われるツクシシャクナゲの見頃を狙って新緑の季節に再訪した。天候に恵まれ、日本有数の渓谷美と満開のシャクナゲロードを満喫できたことは喜びに堪えない。

一方、世界遺産の熊野古道の一部である高野山への巡礼道町石道は18年前に単独で歩いた。その時の感覚でコースタイムを設定したが、今回は予想以上に時間がかかり、最終のひかり号で帰ることとなったのは反省材料である。しかし、歴史的な味わいはその時よりも深く、また、大勢の仲間と楽しく歩けたことも良かった。

3日間トータル42kmあまりのロングトレールを歩き切った6人の仲間に感謝したい。

 
 

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