大峰奥駈道
山行日:24年09月27日~10月01日
山 名:近畿・大峰奥駈道
区 分:会山行
形 態:縦走
参加者:6名(男性:2名、女性:4名)
コースタイム
大峰奥駈道
27日(金)天気:晴れ 小田原8:07(ひかり633号)=10:12京都11:30=12:02檀原神宮前13:18吉野=送迎車=13:30金峯山寺―竹林院前ー14:15(宿泊:上千本太鼓判)
28日(土)天気:霧 宿7:15=(送迎車)=7:30吉野分水神社―8:00青根ケ峰⑩―⑤―9:50四寸岩山⑮―11:10二蔵宿⑳―13:05大天井ヶ岳⑮―14:20五番関⑤―14:35登山口=タクシー=14:50母公堂⑤=15:25天の川温泉(宿泊:和ちゃん) 行動時間 7時間 距離10.1 登り1150m 下り762m
29日(日)天気:霧時々小雨 宿6:45=バス7:01=7:10天川出合―7:15川合登山口―⑩-10:45栃尾辻⑩―?-13:00頂仙岳―13:30日裏山ー14:45八経ヶ岳⑩ー15:22弥山小屋―弥山―15:30弥山小屋(宿泊:弥山小屋) 行動時間 8時間20分 距離12.4㎞ 登り1565m 下り291
30日(月)天気:曇りのち晴れ 5:45弥山小屋-⑤-7:15弁天の森⑤―9:35天川辻―9:40行者還ノ宿⑳-11:30七曜岳⑩-⑩-12:25国見岳-⑳-14:10大普賢⑤―⑤-16:00笙ノ窟-17:00和佐又山ヒュッテ17:10=送迎車=17:40フォレストかみきた(宿泊:フォレストかみきた) 行動時間 11時間20分 距離13.9㎞ 登り963m 下り1698m
1日(火) フォレストかみきた7:45=9:30大和上駅=橿原神宮前10:42=11:34京都14:33=16:38小田原駅16:58=17:28藤沢駅
山行の過程
9月27日 晴れ(藤沢小雨)
吉野駅から送迎車で金峯山寺に行き、平日で人影が殆ど無い参道をのんびりと宿泊の中千本太鼓判まで歩く。吉野山から山上ヶ岳の一帯は、金の御岳(かねのみたけ)の金峯山(きんぷせん)と称され、白鳳時代に役行者が金峯山の山頂にあたる山上ヶ岳で、一千日間の参籠修行し金剛蔵王大権現を感得したとされている。役行者は金剛蔵大権現をヤマザクラの木に刻み、山上ヶ岳の頂上と山下にあたる吉野山に祀ったことが金峯山寺の開創と伝えられている。大峯奥駈道は金峯山寺から山上ヶ岳、八経ヶ岳を経て熊野本宮大社に至る。
9月28日 曇り
宿のご主人が金峯神社まで送ってくださった。大峯奥駈道は、金峯山寺から熊野本宮大社とされているが、金峯神社には結界門が有り修験道の始まりを感じる。二蔵小屋ではトイレ休憩と少し長めの休みをとる。小屋はとてもきれい。修験者らが建替えたとのことで、宿泊は修験者の優先とされている。奥駈道は修験者に敬意をもって歩くべしと言う気分になる。二蔵宿から大天井ヶ岳に登るコースとこれを巻くコースの分岐になっている。当初、巻き道に向かったが時間的余裕があったので引き返して山頂に向かった。150mの急登を上がったのち見晴らしが良いはずの小ピークで霧の中昼食。展望は全くない。その後も順調に歩を進め五番関。女人結界門。ここから15分ほど急な坂を下り五番関登山口からタクシー母公堂を経て宿に向かった。
9月29日 霧時々小雨
天川役場前までバスで移動。バス停から直ぐの川合登山口から一つ目の鉄塔までの急登にいきなり苦しめられ、少し長めの休みをとる。この日の行程はずっと登り。栃尾辻が第一の目標点。栃尾避難小屋は相当傷んでいる。この辺りは傾斜が緩やかで苔むした林の緑が続き良い気分にさせる。1時間半進んだコルで昼食の休憩。緑豊かな森にうっとりする。ここから先も細かなアップダウンの繰り返し。弥山辻で雨が降り始め明星が岳は登らずに関西最高峰の八経ヶ岳に向かう。弥山小屋までの道のりは思いがけず険しい。弥山の直ぐ横が弥山小屋だ。
9月30日 曇りのち晴れ
二日間歩き続けての最終日は最長のコース。小屋を出て標高400mを一気に下る。その後奥駈道出合から一ノ垰辺りは打って変わって静かな森。奥駈道出合いで小休憩。その先の行者還避難小屋で行動食とトイレ休憩。この避難小屋もとてもきれい。風を防げたので体温低下無く助かる。ここから先は岩場、鎖、鉄はしご、鉄階段、急登とアップダウンの繰り返し。雨の後なので滑りやすい。水太覗ではガスで真っ白。見晴らしは望めず残念。大普賢岳を目指す。この先も鉄の階段や細いトラバース道と岩場。日本岳の分岐まで気の休まる間も無い。笙ノ窟を過ぎると緩やかな尾根の森を疲れを癒やすようにゆっくり下る。奥駈道出合から和佐又山の登山口道までは、想定の二倍程の時間を要した。待機していた送迎車でホテルへ向かった。
リーダーの感想
長い大峰奥駈道の一部である今回の山行。修験者はこの道を1000日毎日行くと聞いた。毎日登るとこの道を駆け抜けるまでになれるのだろうか?眺望も展望も少なくとても険しいこの道。自分と向き合い、自然のエネルギーを感じ自身の魂に気づき自身を変革させるのか?などと考えながら歩いていた。今回この長い道を歩き通せ自信につながる山行となったのはご一緒させていただいたメンバーのお陰。勝手ながら一生の友と思っている。