五色ヶ原~黒部湖 
山行日:25年08月07日~09日
山 名:北アルプス・五色ヶ原~黒部湖
区 分:個人
形 態:縦走
参加者:4名(男性:1名、女性:3名)
コースタイム
7日:雨/濃霧 室堂~一の越山荘 8日:濃霧 ~五色ヶ原山荘 9日:晴れ ~黒部ダム
8/7 八王子8:34=11:14信濃大町―(3分)―11:17信濃大町駅アルピコ交通長野11:35=12:15扇沢駅―(3分)―12:18扇沢/関電トンネル電気バス12:30=12:46黒部ダム/関電トンネル電気バス―(17分)―13:03黒部湖13:20=ケーブルカー=13:25黒部平13:40=立山ロープウェイ13:47代観峰―(12分)―13:59大観峰/立山黒部貫光14:15=トロリーバス=14:25室堂14:40―⑩―15:50一ノ越山荘
8/8 一ノ越山荘8:30―9:00浄土山南峰―9:05龍王岳分岐―⑤―9:55鬼岳東面10:05―⑤―11:14獅子岳―12:20ザラ峠12:25―13:15五色ヶ原山荘
8/9 五色ヶ原山荘5:20―5:40キャンプ場―(朝食20)ー7:50刈安峠8:00―9:20平ノ小屋8:35―広い川原(中ノ谷川)⑤―急斜面、ハシゴ多数⑤―(昼食20)―広い川原(御山谷)―14:10ロッジくろよん14:20―14:45黒部湖ダム駅
1日目 歩行時間1時間 距離2km 登り273m 下り6m 2日目 歩行時間4時間20分 距離5.4km 登り523m 下り722m 3日目 歩行時間8時間 距離15km 登り725m 下り1769m
山行の過程
8月7日 雨のち濃霧
移動日。室堂から一の越山荘まで歩く。
8月8日 雨のち曇り
五色ヶ原へは龍王岳・鬼岳・獅子岳と、3つの登りがある。うち、龍王岳・鬼岳は巻き道を進む。終始風が強い。龍王岳は特に風が強い予報なのでピークを目指すことをやめて先に進む。鬼岳を過ぎると雪渓が二か所。獅子岳はピークを経由するので岩を登り、急下降する。ザラ峠の後一登りすると五色ヶ原の広大な台地が広がる。
8月9日
五色ヶ原から樹林帯に入るとひたすら下る。風を遮られる場所で朝食をとる。苅安峠から標高300m先まではずっと岩がゴロゴロで歩きにくい。そこから過ぎても幅の狭いトラバース道で、下草も多く右は切れたっているので慎重に歩く。平の小屋から黒部ダムまでは10km。ロッジくろよんまでは小さなアップダウンが繰り返される。梯子による高巻や丸太の仮橋、トラバース道などが多数ある。
リーダーの感想
1日目 扇沢駅から様々な乗り物に乗った。黒部ダムでは220段の階段を上り黒部ダムを見下ろす。外は雨で寒い。室堂に到着すると濃霧で一寸先も見ることができない。身支度を整え外に出ると少し見通しが良くなっている。一の越山荘に向けて歩く。少し雪が残っている場所が有り、雷鳥の親子に出会えた。
2日目 夕べからの雨がやまない。天気予報では晴れるはずだったのに風も強い。朝5時に起床し準備はすっかり整っている。強風が心配で小屋に居られる8時ギリギリまで食堂で待機しつつ地図と気象予報を見ながら頭を悩ませる。下山することに決め、とりあえず室堂を目指す。計画していた龍王岳を見上げると青空が一瞬見られた。皆の心は五色ヶ原を目指したくてたまらない。全員一致で引き返し、一の越山荘から新しい一歩を踏み出す。
ずっと霧の中を黙々と歩いていると獅子岳手前辺りから少し回復傾向にあるのか時折ガスが晴れて北アルプスや立山が顔をのぞかせる。ザラ峠では強い風が吹き抜けとても寒い。峠を下り最後の登りが終わると木道が現れる。たくさんの花を見ながら進む。山荘に到着後、雨が降り出す。山荘ではお風呂を用意してくれ、温まり疲れも取れありがたかった。
3日目 今日が最大の山場。9時間の長い行程である。お弁当を持って出発する。五色ヶ原を前日に散策予定がガスだったので、今日、楽しみながらゆっくり歩く。ずっとかっこいい針木岳が見えている。山荘から3時間半で平の小屋に着く。屈強な方たちが楽しそうに語らっている。この小屋は様々なルートの拠点で、皆ここから目指す場所へと向かうのだ。私たちも湖を眺めながら今から始まる後半戦の長い行程にそれぞれ思いを馳せる。長く雪に閉ざされた梯子がすっかり朽ちて、危ない箇所が1ヶ所ありドキドキした。道は険しいが景色は素晴らしく、最後の目標物、『ロッジくろよん』が対岸から見えるがなかなか遠い。ロッジへは疲れもたまってきているのに最後の最後まで登らされる。一息つきダムまでは素晴らしい景観を楽しみながらルンルン気分で歩く。お疲れ様でした。