大菩薩・大久保山南西尾根~扇山入尾根
2017年12月26日(火)
会員の参加者:男5名、女3名 計8名
天候:晴れ
猿橋駅8:45=富士急山梨バス=8:55宮谷上BS 9:15―9:30宮谷橋-9:45登り口―⑩―11:45 P 951m―12:25大久保山12:50-13:00扇山13:10―14:10入尾根P764―⑩―P657―14:45入地区集落―15:30棚頭の仁王像15:40―15:55不老下BS16:20=バス=16:45上野原駅
行動時間:6時間40分 歩行時間:5時間35分
宮谷上バス停で出発前の準備運動中に、軽トラックで通りかかった地元の猟師が話しかけてきた。大久保山南西尾根のP951に上るルートは3本の尾根があるが、我々が登ろうとした中央の尾根は、藪と急登で猟師でも入らない尾根なので、左の尾根を赤テープ目印に登ると良いとのアドバイスをもらい、それに従った。
宮谷橋を渡り宮谷川沿いに林道を15分程歩くと、左に丸い浄水タンクが現れ、100mほど過ぎた右手に登り口があった。
左右藪になっている広い山道を10分程歩くと右手に沢が現れ、対岸に明瞭な2本の踏み跡がある。最初登りに向かう踏み跡に入ったが途中で途切れたので、下側の巻道のルートを赤いテープに従って進む。右から尾根裾を巻く感じで傾斜の緩んだ場所から尾根に取り付いた。尾根は藪もなく歩きやすいが、700m~900mは傾斜がきつい。P951を過ぎたあたりからは、適度な傾斜の落葉樹の明るい尾根が、大久保山山頂まで続く。
大久保山山頂の陽だまりの中で食事をした後、扇山まで一般登山道を進む。扇山山頂は広くて眺望が良い。頂上から権現山へ向かうルートを30m程下った右手の藪から、東に向かって入尾根に入る。入口は踏み跡もなく注意しないと見落としてしまう。
最初は傾斜がきつく落ち葉で滑りやすいが、1050m付近からは踏み跡もあり歩きやすくなる。950mで進路を北に変えるが870mからまた東に向かう。針葉樹の広い尾根が続くが、東に向かって進めば道を外すことは無い。P657から進路を南東にとり、600m付近から明瞭な山道が現れ、南に向かってジグザグ道を入集落に下山する。
入集落から、扇山沢右岸の農道に入り、沢沿いに東林寺に向かって進む。途中、山沿いに直径30㎝程の真新しい導水パイプが敷設され、その先に50mほどの水路橋が現れる。水路橋を渡るが先端部分が崩落しており通行不能。一旦引き返して橋の手前から高巻きの道があり、これを超えて東林寺裏手に降りる。導水パイプは、この水路橋崩落の為に敷設されたものと思われる。
東林寺で上野原市文化財に指定されている「棚頭の仁王像」を見た後、15分程歩いて不老下バス停に着いた。
これ以上望みようもない冬晴れに恵まれて、意気揚々で大久保山南西尾根に向かった。しかし地元猟師の事前の情報によって、急遽取りつく尾根を変えることになり、いささか出鼻をくじかれた想いになったが、メンバーの中にその尾根を登ると思って準備した方がいて、即先導をお願いした。
出発地点の宮谷集落には、宮谷白山遺跡という縄文時代中期の竪穴住居の復元があって、その見学と、日当たりのよい穏やかな集落のたたずまいが心を和ませてくれた。
不老下バスの時間調整の為に、東林寺をルートに入れたが、水路橋の崩落で思わぬ高巻となり、Vハイクの「先は何があるかわからない」ハプニング性を味わえた山行でもあった。
写真をクリックすると大きな写真を表示します。