大菩薩・権現山北尾根~麻生山~長尾根
2018年11月30日(金) 晴れ
参加者数:3名(男性1名、女性2名)
上野原8:32――9:09BS初戸9:20――9:50腰掛――10:30権現山北尾根末端(520m)10:35――12:15 1090m圏(昼食)12:40――13:50権現山14:10――15:05麻生山15:15――15:20長尾根入口――(5)――16:40駒宮――17:15BS浅川入口17:30=バス=17:52猿橋駅
行動時間 7:55、歩行時間 6:50
中央線の上野原駅から飯尾行バスに乗車、初戸(はど)で下車するとバス進行方向に権現山への標識を見ることができる。其のあとも2~3の標識に導かれ、美しい紅葉と渓谷に架かる橋上からの素晴らしい景観に歓声を上げるが、計画していたルートと違うことに気付き、道を引き返す。林道に戻り、鶴川沿いに「腰掛」まで進むが、川の方へ下りる簡易舗装道を見つけられずかなり先まで行ってしまう。
再び戻り、民家の敷地に下りるものと思っていたその道を下ると目指す白パイプの橋があった。その橋で鶴川を渡り、民家の庭を通らせてもらって尾名手川に架かる赤い橋を渡る。この鉄製の橋は濡れていて落葉がびっしり積もり、慎重に渡らないととても危険だった。渡ってすぐ右に堰堤があり、左に急な石段が上に伸びている。石段を登り左上から回り込んでやっと北尾根の取り付き点(520m)まで来る。
踏み跡は明瞭で登って行くが、650m圏から薄い踏み跡になり、且つ倒木、積もった枯葉、ズルズルの土の急斜面となる。850m圏で一旦緩むものの再び進みづらい急登になり、少しでも登り易い進路を捜しながら高度を上げてゆく。850m圏から尾根の形がはっきりとしてきて不安はない。1090m圏の枯葉が積もる平らな小広い尾根上で昼食の後、鞍部に下り、そこからはひたすら登る。
岩混じりの細尾根を過ぎ最後のひと登りでやっと権現山山頂に飛び出た。感激するレベルの展望だ。北に眼を向けると尾名手尾根の後ろに三頭山、御前山、大岳山といった奥多摩の峰々が連なり、絵の中にいるようだ。素晴らしい景観につい長居をし過ぎ、山頂を後にする。カラマツ林の中、快適な縦走路を進み麻生山で休憩するも予定よりかなり遅れていること、陽が短くなっていることも考慮して5分ほど戻ったところが入口の長尾根を下るルートに変更する。
長尾根はヤブっぽく倒木も少しあるが、計画ルートより1時間以上短縮でき、何より2ヶ月前も下りルートで歩いているので安心感がある。陽が傾くのと追いかけっこのようにどんどん下り、薄暗くなりかかる頃に駒宮の集落に下り立つことが出来た。但し、バスの本数が少なく、別方向から来るバスとの共通の停留所でもある浅川入口まで歩き、最終バスに乗車した。
2ヶ月ちょっと前に実施した、往路に同じバス路線を使う尾名手尾根が気に入り、その時の案内本に一緒に掲載されていた権現山北尾根を登った。取り付き点から標高差約800メートル登る山頂まで、厳しい上りだった。しかし、その先に最高のご褒美が待っていた。晴天の下、360度の展望が得られる権現山山頂は別天地で山座同定と写真撮影に幸せな時間を過ごした。
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