道志・倉岳山北東尾根~北西尾根(地蔵)
2019年4月2日(火) 晴れ
参加者数:5名(男性1名、女性4名)
梁川駅9:20―9:40立野峠登り口9:45―10:40 580mのコブ10:45―11:20 p.747m―⑩―12:10倉岳山12:50―13:05大きなモミの木―13:30 720m付近の分岐―14:10 地蔵14:25 ―14:45小篠貯水池15:05―15:45鳥沢駅
行動時間 6:25、歩行時間 4:50
梁川駅から直ぐの梁川大橋を渡り、桜咲く月屋根沢沿いの林道を20分程進むと、倉岳山登山口に着く。ここには倉岳山周辺案内板とその脇に登山者カウンターが設置されている。カウンターを押してから立野峠への山道に入ると、間もなく右に分ける北東尾根への取付き点がある。踏み跡明瞭で迷うことなく尾根に取り付く。日当たりも良く気持ちの良い尾根だ。
500m手前から急登の岩稜が出現するが、手がかり、足がかりもあって慎重に登れば危険はない。20分程岩交じりの尾根を登り、570m付近で右手のp493から来る尾根と合流する。580mのコブ付近にはミツバツツジが咲き、大菩薩方面の遠景にしばし足を止める。コルを過ぎた600m手前から急坂が現れ、落葉とザレで滑りやすく、きつい登りで汗をかく。この区間には所々にロープが設置されている。
急坂を登り切るとp747mの肩に出る。稜線上は北西の風が強くp747mを少し下った岩陰で休憩し、さらに進むとうっすらと雪が現れ、860mの平地で一息ついた後、進路を南西に進む。白い粉を振りかけたような斜面を一登りし、間もなく「この先行き止まり」の看板の裏から倉岳山山頂に出る。
山頂の陽だまりで昼食を摂った後、看板の裏から北尾根に入る。15分程下り、大きな枯れたモミの木の場所から西方向に降りる。斜面に雨乞社とその下にへそ水があり、左から巻く感じで北西尾根に入る。歩きやすい尾根を100m程まっすぐと北西に下るが、この間は倒木が多い。720mで北のp644へ続く尾根を分けて西に進み、700mから左にトラバースする斜面を降りる。このあたりはザレ場で滑りやすく踏み跡不明瞭となり、進路を確認しながら慎重に進むと600m付近で明瞭な踏み跡が現れる。踏み跡をさらに10分程下り小篠沢を渡った場所が「地蔵」である。
ここから一般道を20分程下った小篠貯水池でゆっくり休憩した後、40分程歩いて鳥沢駅に着いた。
倉岳山の北面には北東尾根、北尾根、北西尾根があり、各々の尾根にも支尾根が沢山あって、Vルートも多い。過去に「Vハイクの集い」でこれらの尾根も歩かれているが、今回は北東尾根を立野峠登山口からのルートに、北西尾根は地蔵への下山ルートにと若干変更して実施した。
倉岳山の眺望も良く、北東尾根の岩稜歩きも楽しく、地蔵へのルートファインディングもあって、Vハイクの魅力が多いルートである。だが、岩稜歩き、滑りやすい斜面歩きは慎重さが求められるルートでもある。
なぜだか、どことなく懐かしい感じのⅤハイクでした。移りゆく季節の豊かさを存分に感じさせてくれました。ふもとの桜の花々、稜線の木々の芽吹き、山つつじのつぼみ、うっすらと地面を覆う雪の結晶、寒気を含んだ風…春の色はさまざまでした。
倉岳山へは「Vハイクの集い」で今までいくつものルートの挑戦がありました。その経験をもとに、踏んでいない新しいルートを少し加えられたのは、うれしい気がしました。倉岳山の山頂からは、楢木尾根の大鉄塔が見えました。Nさんが「Vルートを楽しんで登っているね」とにっこり笑って声をかけてくださっているような気がしました。
写真をクリックすると大きな写真を表示します。