浅草岳、守門岳
山行日:22年07月03日~04日
山 名:越後・浅草岳、守門岳
区 分:募集
形 態:ピークハント
参加者:5名(男性:2名、女性:3名)
コースタイム
天気 7月3日:晴れのち小雨、7月4日:雨のち曇り
7/3:湘南5:30=関越小出IC=9:30ネズモチ平駐車場9:45-10:00慰霊碑⑤-10:25桜曽根広場⑤-⑩-12:00嘉平与ボッチ⑤-12:25前岳直下(昼食)⑳-13:10浅草岳⑩-前岳-嘉平与ボッチ-14:55桜曽根広場⑩-15:40駐車場16:00=16:30大雲沢ヒュッテ(泊)
7/4:大雲沢ヒュッテ5:35=6:05二口登山口6:15-6:50護人清水⑤-8:15中間点⑮-9:40大岳分岐-10:05青雲岳-10:30守門岳⑤-青雲岳-大岳分岐-12:05大岳(昼食)12:35-14:10保久礼小屋⑩-14:50保久礼登山口-15:15二口登山口15:30=(入浴・夕食)=21:00頃湘南
7/3:歩行4時間50分 9.6km、7/4:歩行7時間55分 12km
山行の過程
7/3:寂しい林道の終点に突然現れるネズモチ平駐車場。100台は駐車可能と思われるスペースは7割方埋まっている。照り付ける真夏の日差しの下、車止めゲートを越えてコンクリートの車道を40分ほど歩き桜曽根広場(標高1,000m)に到着。稜線までの標高差約500mの尾根道を噴き出す汗を拭いながらひたすら登る。稜線に出ると渡る風も涼しく、アカモノやウラジロヨウラクが目を楽しませてくれる。遠くの山は霞んでいるが眺めもまずまず。嘉平与ボッチを過ぎるとお目当てのヒメサユリが出迎えてくれる。前岳直下で昼食とするが、この頃から雲が出始め遠雷も聞こえる。浅草岳までは小雪渓を登り、木道が敷かれた高層湿原を進む。ワタスゲやトキソウに出会えた。浅草岳山頂は雲の中で残念ながら展望はない。少し先の天狗の庭手前のヒメサユリの群落を見た後、雨も降り出したので、早々に下山する。予定より1時間30分早く宿の大雲沢ヒュッテに到着した。
7/4:月曜日で雨天の予報ということで、二口駐車場には我々の車1台。メンバーと相談して、雨がひどければすぐに駐車場に引返せるように、二口登山口から守門岳に登り、稜線の天候を見ながら、大岳を回って保久礼登山口に降りる、計画とは逆回りのコースとした。中間点までは曇りで高湿度・無風のブナ林を我慢の登り。中間点から雨が降り出し、大岳分岐で稜線に出る頃には本降りとなる。守門岳までは行くことにして、ニッコウキスゲやイワイチョウ、トキソウの咲く高層湿原の青雲岳を越えて守門岳山頂を踏む。晴天であれば360度の展望が楽しめるはずだが、この日は望むべくもない。大岳分岐まで戻ると雨はやや小降りとなったので、花を期待して大岳を回ることとした。大岳までは稜線から標高差100mほどの登り返しとなるが、花が見事で十分その価値はある。ニッコウキスゲと守門岳にはなかったヒメサユリのコラボ。ヒメサユリは浅草岳のそれより小ぶりで可愛い印象だが花の数はむしろ多い。タニウツギやウラジロヨウラクも花盛り。タイミング良く雨が上がった山頂のお花畑で花々に囲まれて昼食を楽しんだ。保久礼小屋までは緩い傾斜の下りだが、所々露出した赤土が雨で滑りやすく注意が必要である。保久礼小屋に着く頃には日も差し始め、保久礼登山口からは車道を辿り、予定より30分ほど早く二口登山口駐車場に無事下山した。
浅草岳・守門岳に咲く花々
リーダーの感想
炎天下の急登から雨中の稜線歩きと、急変する山の天候を改めて思い知る山行となった。そのような条件下でも、越後の名山2山を予定通り踏破したメンバーを頼もしく思う。自身、夏山へ向けての良いトレーニングとなった。
福島・山形・新潟の3県のみに分布するヒメサユリを目的とした山行であったが、浅草岳はもちろん、むしろ大岳でより多くの満開の個体を観察することが出来た。守門岳では咲き始めのニッコウキスゲやトキソウ(浅草岳にもあり)を見ることができて目的を達成できたのも喜ばしい。麓では咲き始めたヤマアジサイも可憐だった。
前岳-浅草岳間にはこの時期も残雪が残り、特に下りはチェーンスパイクがあった方が安心である。