青木ヶ原樹海・大室山(富士山精進口)
山行日:24年06月22日
山 名:富士山・青木ヶ原樹海・大室山(富士山精進口)
区 分:会山行(自然保護部)
形 態:ハイキング
参加者:15名(男性:4名、女性:11名)
コースタイム
6月22日天気:晴れのち曇り
藤沢駅南口 6:15、湘南台駅東口6:15、平塚駅南口 6:30=8:20 赤池バス停 8:40-⑤⑩ - 11:05 冨士風穴 ⑩11:25-11:30大室山山麗原生林(昼食)11:55 -⑤ -13:00大室山(北峰)⑩-13:25大室山(南峰)⑤-14:20大室山山麗⑩-⑩-16:30赤池バス停16:50=18:50 湘南
行動時間 8時間 10 分 歩行時間 6時間 40分、距離17km、累積標高差616m
GPSfile
山行の過程
前日の雨から打って変わっての好天。事前にレストラン「ニュー赤池」に了解を得てボート乗り場に3台の自家用車を駐車。準バリエーションコースなので登りは地図読み担当者を交代で3名指名してスタート。順調に歩を進めたが、途中の植物観察などで時間を取り大室山山頂には予定より15分遅れで到着。南峰にも行こうということになりさらに30分ほど時間を費やしたが、南峰からの富士山の展望は素晴らしく行く価値はあった。大室山への登山道は地理院地図には記載されていないが、YAMAPやヤマレコには記録されており、踏み跡もしっかりしているので、それほど難しくなく登ることができる。下山は来た道を戻り、予定より45分遅れで赤池バス停に到着した。
標高差は大きくないが、歩行時間が6時間を超えているので「やや健脚向き」のコースかも知れない。
リーダーの感想
「貞観の噴火」により流れ出た溶岩台地に1200年の歳月をかけて再生された森「青木ヶ原樹海」とその溶岩流を免れて生き残った3000年の森「大室山ブナ林」を見比べる企画として実施した。青木ヶ原樹海は1200年を経た現在でも、「冨士風穴」など溶岩流の痕跡が明瞭に残り、表土は薄く、ヒノキ、モミ、ツガ、ミズナラ、カエデ類などが溶岩を抱くように根を伸ばし必死に風雨に耐えて生きている様子がうかがわれた。一方溶岩流を免れた大室山には豊かな土壌が涵養されブナを中心とした美しい広葉樹林が広がる。「富士山」と言えば5合目以上の不毛のスコリア砂漠を想起する者も多いが、その裾野にはこのように豊かな植生が展開していることに驚きを覚える。ただ、大室山裾野の原生林のシンボル的存在であった樹齢400年のミズナラの巨木が枯れて切られていたこと、同じく樹齢400年の大ブナは健在ではあったが大枝が落ちていたことが残念であった。