大菩薩・雁ヶ腹摺山~楢ノ木尾根
2018年5月15日(火) 快晴
参加者数:5名(男性3名、女性2名)
大月7:30=タクシー=8:05大峠8:15──9:10雁ヶ腹摺山9:20──10:00大樺ノ頭10:08──10:25唐松立(大鉄塔5号)11:20──11:50鉄塔29号──12:45泣坂ノ頭12:50──13:15大峰13:20──14:10水無山14:15──14:35尾越山14:40──16:30p.672──17:10浅川入口17:30=バス=17:52猿橋駅
行動時間 8:55、歩行時間 7:22
大峠でタクシーを下り、まず目にしたのは富士山の眺め。大菩薩連嶺や三ッ峠山の向こうにゆったりと姿を見せる。雁ヶ腹摺山までは一般道だが、岩の急登があったり、草原状のところがあったり変化に富んでいる。満開のミツバツツジに時折足を止める。頂上近くに「神奈備石」と言われる、自然石とは思えないきれいな石積みの大岩が現れる。
頂上で紙幣と同じ富士山を確認し大樺の頭に向かう。芽吹いて間もないカラマツ林の向こうに小金沢連嶺の山々が見え隠れする。コルへの急降下が2度あり大樺ノ頭に着く。ここからは楢ノ木尾根をひたすら東へと進む。枯れたスズタケの急降下が続き、それが緩むと小笹の道にツルキンバイやスミレが咲き、大鉄塔が見えてくる。大鉄塔5号の立つ所は唐松立といわれ、楢ノ木尾根随一の展望のよい場所だ。奥秩父から雲取山、石尾根、権現山稜、道志、遠く丹沢、富士山。そして私たちはツガの木の根本に、グループを創設された亡きリーダーの遺髪を埋め慰霊をした。
尾根道は痩せてきて次の小鉄塔に着く。そしてワイヤーロープの急下りをするとシロヤシオの散り花が見られるようになる。次の小ピークを越えると泣坂の頭への上りにかかる。長い急登続きで確かに泣きたくなるが、咲き残りのシロヤシオを見ると心が和む。ようやく三角点のある頂上に着く。さらに泣坂ノ頭と並び立つように聳える大峰に登る。頂上には祠がある。
大峰からは急下り。尾根は南方向へ変わっていく。南の景色が見える西沢ノ頭を過ぎ、上和田への道を分け、水無山に着く。楢ノ木尾根の名に相応しく、ミズナラ林の新緑が美しい。次の尾越山のピークには三角点がある。頂上からは南へ少し下ってしまったが、すぐにミスに気づき、南西方向の正しい道に入る。以降、小ピークをいくつか越えながら、徐々に高度を落としていく。道ははっきりしていて不安はないが、とにかく距離が長い。最後のピーク、p.672からは東方向の上平へと下って行く。予定より遅いバスに変更したので時間の余裕があり、浅川入口BSまで歩いてバスに乗った。
6年前にグループを立ち上げ、指導されてきたリーダーが先頃急逝された。突然拠り所を失い、悲しみと喪失感に沈んでいた。そんな折、当山行にご遺族から遺髪を託されたので、亡きリーダーが好きだった好展望の場所を選んだ。これからはどうぞ心行くまで山座同定をお楽しみ下さい。大鉄塔は牛ノ寝通りからは勿論、晴れていれば前道志の山からも望める。他の山から楢ノ木尾根に立つ大鉄塔が見えたら、その上の青空に静かに微笑んでいる亡きリーダーを見つけることだろう。
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