富士周辺・愛鷹山、位牌岳
2019年4月4日(木) 晴れ
参加者数:6名(男性3名、女性3名)
JR茅ヶ崎6:20=6:45東名秦野中井バス停=7:50水神社P8:00-水神社・森林公園分岐-10:45ブナ平10:55- -愛鷹山・池ノ平分岐-11:30位牌岳(昼食)12:15 -12:50一服峠-13:05袴腰岳-13:40馬場平-14:10愛鷹山14:20-15:30柳沢橋一16:00水神社P16:20=17;20東名秦野中井バス停=JR茅ヶ崎
全行程:8時間、13.9Km、累積標高:1,295M
水神社には7台程度車の駐車可能。この日は2台が利用。位牌岳には2つのルートがある。つるべ落としの滝を経由する沢ルートと池ノ平・ブナ平を経由する尾根ルートである。今回尾根ルートを選択。尾根取付き点までは水神社から林道となっている。最初の取付きの笹を刈り込んだ明るい坂は急登で、坂の最後を乗り越したところに鹿らしき動物のあばら骨がむき出しになっているのを発見。池ノ平はよく整備された草地に相模湾を見下ろす展望台・テーブルがある。ブナ平はブナの巨木があったようで枯れ果てた跡地は平らな草地となっている。ブナの定点観測の看板があった。ブナ平はなだらかな広い斜面で、踏み跡を見誤ら無いよう注意を要す。
位牌岳の頂は低木に遮られ見晴らしはイマイチだが、富士山方向の斜面を少し降りたところからは展望が良い。位牌岳から愛鷹山までの尾根道は比較的上り下りが少なく、この季節らしく葉を落とした広葉樹のおかげで尾根筋が先まで見渡せて歩きやすく、終始ちょっと振り返ると富士山が、またその手前には位牌岳から鋸岳・割石峠に伸びる荒々しい尾根が一望できる。
愛鷹山の山頂は見晴らしがよくカーペット状の気持ちの良い草地になっていて、腰を下ろし休憩したくなる場所ではあるがダニを何匹も発見。要注意の場所。
下見なしで地図と最近の山行報告情報を吟味の上コース設定し7時間程度の工程としたが、登りだしから下山まで終始晴天に恵まれ、尾根筋の風も部分的で済んだこともあり日頃見る角度とは異なる方向から間近に富士山を堪能することができ、結果として8時間の楽しく充実した山行となった。
全行程を見渡してみると、池ノ平・ブナ平・馬場平と3か所の比較的広く展望の良い平坦地がバランス良く配置されていたことに気づく。一方、富士山との位置関係からみると、最初の池ノ平あたりの尾根筋から位牌岳にかけては、進行方向の尾根筋後半部分において富士山の上部が何度も顔を出してくれて位牌岳では富士山の全体像が見れるだろうと少しづつ期待感が高まってくるのを覚える。位牌岳から愛鷹山までの尾根筋から見る富士山が、今度は進行方向とは逆になるが気持ちの良い尾根筋の縦走と共に車の両輪となり心地良く回転していくことを感じさせてくれる。この部分が今回のクライマックスとなり、最後に愛鷹山から富士山を見とどけ無事に下山できたことを参加者の皆様に感謝したい。
愛鷹山つてどんな山だろう。富士の南に位置し富士より遥か以前に出来た山だと聞いている。
その山肌は富士に類似していると想像していた。実際登つてみると広葉樹に囲まれた優しく温かい感じのする山である。確かに急勾配の所もあったがとても歩きやすい山でもある。この山の魅力は何と言っても富士の姿を後方にはっきりととらえ思い切りその姿を拝めることである。運に恵まれた一日であったが、気に入らなければ富士の前にたちはだかり決してその姿を見させないそんな気まぐれな山なのかも知れない。機会があれば是非一度は訪れて欲しい山である。
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