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2020年7月18日(金)

参加者:男3名、女1名:計4名

 

***コースタイム・天候***

07月18日天気:曇り時々晴れ 苗場山祓川(はらいがわ)コース

5:30茅ケ崎駅北口=8:30みつまたかぐらスキー場駐車場8:50-(祓川コース)-10:20下ノ芝(10)-(5)-12:25神楽ヶ峰-12:40雷清水(20)-14:10苗場山山頂(20)-15:20雷清水(10)-16:00神楽ヶ峰(5)-(5)-17:10下ノ芝(10)-18:30駐車場=22:30茅ケ崎駅

歩行8時間15分、行動9時間40分、距離13.4km、累積標高1,215m

 

***山行経過***

茅ケ崎出発時は大雨だったが、天気予報通り関越トンネルを抜けると青空が広がった。みつまたかぐらスキー場の駐車場から出発するが、和田小屋登山口までのアスファルト道が長い。山全体にガスがかかっているが、時折陽射しもある。

和田小屋前のゲレンデが登山口

和田小屋前のゲレンデが登山口

ブナ帯を行く

ブナ帯を行く

 

深いブナ林を抜けると下ノ芝(1,680m)。小さな湿原が現れてワタスゲやイワイチョウが見られる。中ノ芝(1,850m)あたりではコメツガとシラビソの亜高山帯林となる。登山道脇にはモミジカラマツやアカモノ、ウラジロヨウラク、ツマトリソウ、ハナニガナが多い。股擦り岩を越えたあたりでは珍しいベニバナイチゴを観察。神楽ヶ峰(2,022m)を通過し一旦下って雷清水で昼食。ここから山頂まではやや乾性のお花畑が続き、ミヤマカラマツ、ニッコウキスゲ、ミヤマシシウド、オオカサモチ、タカネナデシコなどが見られる。登山道脇の小洞窟にはヒカリゴケも。

 
下ノ芝 

下ノ芝

股スリ岩 

股スリ岩

ガスがかかった山頂 

ガスがかかった山頂

 

高層湿原の広がる山頂(2,145m)に着いた途端、それまでかかっていたガスが嘘のように晴れる!無数の池塘の周囲にワタスゲが揺れる見事な眺めだ。ヒメシャクナゲやタテヤマリンドウの可憐な花も遠慮がちに咲いている。

 
山頂部に到達するやガスが消えてゆく

山頂部に到達するやガスが消えてゆく

無数の池塘とお花畑が広がる高層湿原

無数の池塘とお花畑が広がる高層湿原

 

下山は神楽ヶ峰への登り返しがやや辛い。そこからは飛び石の長い下山路を慎重に歩を進めて、10時間近いロングトレールを無事終了した。

 
神楽ヶ峰へ向けて下山

神楽ヶ峰へ向けて下山

無事下山

無事下山

 

苗場山に咲く花々:

 
ワタスゲ 

ワタスゲ

イワナシ 

イワナシ

アカモノ 

アカモノ

 
ハクサンチドリ(斑入り) 

ハクサンチドリ(斑入り)

ミヤマカラマツ 

ミヤマカラマツ

クルマバツクナネソウ 

クルマバツクナネソウ

 
オオカサモチ 

オオカサモチ

メタカラコウ 

メタカラコウ

ホツツジ 

ホツツジ

 
タテヤマウツボグサ 

タテヤマウツボグサ

タカネナデシコ 

タカネナデシコ

イワオウギ 

イワオウギ

 
シロバナタテヤマリンドウ 

シロバナタテヤマリンドウ

ヒメシャクナゲ 

ヒメシャクナゲ

ヒカリゴケ 

ヒカリゴケ

 

***リーダーの感想***

気になっていた未登の山「苗場山」、神奈川県からの日帰り山行は困難と考えていたが最近の圏央道の利用実績から可能性が見えてきた。特徴ある山容の山頂は湿原と池塘の高山植物の宝庫であることは想像に難くない。山の自然をこよなく愛するN氏に声を掛けたところ即座に同意、長距離運転を引き受けてくれた上に、実質CLとして諸事を代行してくれることになった。

コースは和田小屋からの祓川コース、地図で見る限りは緩やかなロングコースで楽勝に見えたが、石ころだらけの歩き難い箇所が多く結構手ごわい。また、出発地が和田小屋ではなく町営駐車場からとなり登り25分下り20分程の所要時間増になった。

神楽ヶ峰を越え苗場山との鞍部の雷清水で昼食。これより1時間弱の山頂直下の最後の急登、80歳近い名目CLが皆の足を引っ張ることの無いよう後はSLに任せ此処より下山としてメンバーを見送った。ところが水場下の鞍部の広場のお花畑を楽しむ皆の声につられ鞍部に下り、暫くメンバーの後を追ってみたら想像した程に厳しくは無い。マイペースで登り続け急登が平坦になるとガスの中から皆の姿が見えてきた。霧が晴れて穏やかな池塘の湿原には期待通りの高山植物が待っていた。ピストン方式の登山でメンバーの協力があってこその素晴らしい登山が実現できた。

 

***参加者の感想***

●山頂の湿原では霧が流れ、景色が浮かび上がってくる様子を楽しめた。リーダーの解説により高山植物も堪能でき、景色と花、双方が揃った夏山登山となった。持ち帰った雷清水で、家でも余韻を楽しんだ。教訓。メガネの代えは、必ず持参すること。

●広大な山頂の湿原に広がる池塘とお花たち、梅雨空の中青空も見え素晴らしい登山でした。日帰りで来るにはちょっときついが、いつか秋にまたきてみたいと思った。

 

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Tag:上信越,ハイキング,
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