白馬岳から朝日岳・蓮華温泉より周回
山行日:24年07月13日~16日
山 名:北アルプス・白馬岳から朝日岳・蓮華温泉より周回
区 分:個人
形 態:縦走
参加者:4名(男性:2名、女性:2名)
コースタイム
天気:7月14日曇りのち雨、7月15日小雨、7月16日曇り一時晴れのち雨
7月13日:藤沢駅南口15:30=20:30白馬村民宿「昇盛館」
7月14日:民宿5:30=6:40蓮華温泉駐車場6:50-⑤-8:55天狗の庭⑩-⑩-10:35白馬大池11:10-12:00船越の頭⑩-13:13小蓮華山⑤-14:05三国境⑩-15:05白馬岳⑤-15:15白馬山荘(泊)
7月15日:白馬山荘5:50-6:05白馬岳山頂-6:45三国境⑩-⑩-8:45雪倉岳避難小屋⑩-9:45雪倉岳⑩-⑩-12:10白馬水平道分岐⑩-⑩⑩-14:55朝日小屋(泊)
7月16日:朝日小屋5:30-6:37朝日岳⑩-7:30吹上げのコル⑩-⑩⑮-10:23花園三角点-11:40白高地橋⑩-11:55瀬戸川-⑩-13:40兵馬ノ平-⑩-14:45蓮華温泉(入浴・休憩)16:15=夕食=21:20湘南
7月14日:行動8時間20分、歩行6時間50分、 7月15日:行動9時間05分、歩行7時間45分 7月16日:行動9時間15分、歩行8時間 距離34.1km、累積標高差3126m/3118m
GPSfile
山行の過程
7月14日:天狗の庭から雨が降り出した。雨具の上下を着て歩を進める。白馬大池では本格的な降りとなった。期待していた小蓮華山への美しい稜線の眺めは雲の中であったが、花々は素晴らしかった。コマクサ、ウルップソウ、ミヤマアズマギク、チングルマ、ハクサンイチゲなどが見頃であった。また、小蓮華山ではライチョウのつがいに逢うことが出来た。白馬山荘は雨で約半数がキャンセルとなり個室を利用できた。
7月15日:終日小雨の中を歩く。白馬岳への登り返しでは、昨日見落としたツクモグサを見つけた。三国境の花崗岩のザレ場にはコマクサが多い。雪倉岳避難小屋の手前には大きな雪渓の登りがあり、チェーンスパイクを装着してクリアした。雪倉岳の稜線にはミヤマムラサキやタカネイブキボウフウ、イブキジャコウソウ、タカネイバラ、シロウマアサツキなどが多い。白馬水平道は湿地帯が多く、ミズバショウ、イワイチョウのほかシナノキンバイやキヌガサソウの見事な群落やサンカヨウの花のスケルトンもまだ見ることが出来た。雨で濡れた岩場や木道の通過に注意を要したため予定より30分ほど遅れて朝日小屋に到着した。雨でキャンセルが多く宿泊は3組8名のみでありここでも個室があてがわれた。
7月16日:朝日岳山頂へ約1時間の登り。山頂はガスの中で眺望はない。山頂直下の大きな雪渓をチェーンスパイク装着で下降する。吹上げのコルへ下る途中から雲が切れて日が射して富山湾が眺められる。登山道沿いにはウルップソウが多いが花期はほぼ終わっていた。吹上げのコルから五輪尾根へは天気も良く快適な下りだがとにかく長い。草地にはニッコウキスゲやクルマユリ、湿原にはハクサンコザクラやリュウキンカ、キンコウカ、タテヤマリンドウが咲き乱れ、シラネアオイやヒオウギアヤメ、カライトソウも見られた。白高地沢橋からにわかに空がかき曇り雨となった。瀬戸川を渡ると蓮華温泉まで300mの登り返しだ。兵馬の平からはずっと木道が続き滑らないよう慎重に進まざるを得ない。予定より1時間程遅れたが、無事蓮華温泉に到着し、3日間の山旅の汗を流して帰路についた。
リーダーの感想
3日間を通じて少雨の予報ではあったが、風は弱い予報であったことと、この時期が白馬山系の花の最盛期であることから実施した。予報通り3日間とも経路の半分程度は雨中山行となったが、良い訓練となった。特に、コースタイムについて、登りは雨でも問題ないが、岩稜帯の下りや木道歩きには思いの外時間を費やすることを考慮する必要があると改めて感じた。一方、雨の為小屋はキャンセルが多くてある程度空いており、乾燥室も余裕があったので雨具や靴を乾かして翌日の山行に臨むことが出来た。花は文字通り百花繚乱、100種以上の花を観察し、見たいもののほぼ全てを見れた山行となった。