東北 大朝日岳・小朝日岳
山行日:20年08月21日 晴れ
山 名:東北・大朝日岳・小朝日岳
区 分:個人
形 態:ハイキング
参加者:2名(男性:1名、女性:1名)
コースタイム
20日(木)藤沢―山形―朝日連峰古寺案内センター
21日(金)5:00古寺案内センター―6:30ハナヌキ分岐―8:39小朝日岳―10:43避難小屋―10:59大朝日岳ー11:40避難小12:13―14:25古寺山―15:10ハナヌキ分岐―16:50古寺案内センター―山形
行動時間11:50 歩行時間10:20 距離17.8km 累積登り1,727m
22日(土) 山形―藤沢
山行の過程
案内センターから5分足らずで古寺川沿いの旧古寺鉱泉朝陽館の橋を渡り小朝日岳に向かう。緩やかな傾斜でブナの若木に囲まれた登山道だ、そのブナ林を通して朝日が輝く、御来光だ。長い距離であるのでゆっくり歩いたが、ハナヌキ分岐に予定より1時間も早い。標準時間(山と高原地図)は2:15となっているが、時間の見過ぎのようだ。
古寺山までは、上空の青空以外は全く展望がない。古寺山に着くと眼前に端正な山容が飛び込んでくる、小朝日岳だ!大朝日岳ははるか後方で西朝日岳、竜門山等と共に頂周辺だけ雲に覆われている。
前夜、宿舎の親爺さんに下山の際にでも余力があったら小朝日岳に行けば、いい風景に出会えるとの助言をいただいたが、行程距離から小朝日岳はまき道を予定していた。しかし、端正な山容に惹かれて小朝日岳に登る。ぐるりと見渡せる風景だ。大朝日岳山頂の雲も薄れていく。三カ所ある水場の最上部「銀玉水」で冷たい清水をいただく。登山口で私たちを追い抜いて行った若者が、「良い時に来ましたね、自分が着いた時は霧で何も見えず、30分待ったがダメでした」。避難小屋に至る周辺は緑の草原風景だ。疲れもあまりないので、そのまま山頂に向かう。予定より1時間も早い。西朝日岳へ、小朝日岳へ延びる稜線に魅了される。避難小屋前でゆっくり昼食をとり、下山する。登りを急がなかったからであろうか、テンポよく下り予定より1時間も早いがなんとも長く厳しい山行だ。
リーダーの感想
計画段階から、日帰りは厳しいと考ええていたが、やはり長距離で厳しい山行であった。古寺鉱泉「朝陽館」が廃止になった今春20.5「朝日連峰古寺案内センター」が設けられた。事前に運営されている親爺さんと電話で数回話したが、とても気分が良い。新築と言うだけなく、コロナ対策もしかっりし清潔で親爺さんも若女将も気持ちの良い対応である。地の山菜と焼きたての熱い岩魚の夕食が旨く、親爺さんの朗らかな声が味を添える。小朝日岳や水飲み場の助言もいただく、前泊を常とする山旅ならではであろうか。
水場が三カ所あるので、ペットボトル1本で足りる。空をもう一本持ち、最後の「銀玉水」で補充すれば十分であるようだ。長い行程であればこそ、急いではならない、頑張ってはならない。かつて水泳の平井コーチがオリンピックでの決勝を前に「大きくもっとゆっくり手をかく」と助言した、と聞くが、ならばであろうか。
古寺山からの小朝日岳、小朝日岳からの大朝日岳、緑のじゅうたんに坐する避難小屋、大朝日岳から四方に延びる稜線、この風景こそが、小屋の親爺さんとのすれ違う方との語らいが私を山旅へ誘惑する。
確かな記憶、体験そして洗濯物は持ち帰るが、疲れは持ち帰らないというのが同好会系の私の気分だ。
前泊だけなく後泊されることがお勧めだ。シャワーで汗を流し、山菜と生ビールで親爺さんと山を、古寺を語らえば‥…
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