西上州 山急山(読図困難なハイグレ本領発揮の山)
2020年11月10日(火)晴れ
参加者数:4名(男性3名、女性1名)
二宮6:15=9:25山急山登山口P9:35-10:20山神石碑10:25-10:50標石二五七ピーク11:00-11:30山急山(昼食)11:55-展望岩峰⑤-12:40下山道分岐-12:50五輪岩13:00-13:10下山道分岐-⑤-14:20二又-14:30山急山登山口P
行動時間 5:05、 歩行時間 4:05
上信越道高架を直近で見上げR18号線から右折で小道に入り、左カーブの右に掛るロープゲートを外して直ぐに倒木で行詰り駐車スペース。登山口に登山路ポンチ絵を発見、我々の予定コースの記載はなく、僅かな踏み跡の急登を辿ったところ山神石碑に出て西ルートであることを確認。
尾根筋が明確になり正面に大岩が出て右を巻くが結構悪い。慎重に通過して五輪分岐手前で小憩。
落葉に埋れた岩下道を右に見送り山頂へ向かう。小岩頭を遊んで、ロープの岩場を右から左へトラバース、灌木の痩せ尾根を行くと山急山の山頂だった。展望はもう一つながらここで昼食。
小岩頭に立つ二人
岩場を越えて
昼食休憩を終え五輪岩へ向かう。これまた急な下りの連続で、途中左にほぼ一回り廻り込んだ上は展望台石だった。
固定ロープの急な下りは更に続き鞍部に出ると下山道分岐の小標識があり、ここにザックをデポして五輪岩に向かう。
晩秋の五輪岩の灌木は葉を落とし、暫し五輪岩からの眺望を満喫することが出来た。
下山口の鞍部に戻り下山を開始。穏やかに見えた谷筋は直ぐに急斜面になり滑落防止のため2ピッチ程ロープ使用、緊張を強いられる下りが続く。
尚も緊張させられる急な下りが続くが、やがて周囲の紅葉を愛でる余裕も生まれ、予定時刻には無事に車のデポ場所に到着した。
岩稜歩きと紅葉の楽しみの次は温泉だ。妙義温泉もみじの湯に立寄って汗と疲れを流し上州そばを啜り、道の駅で山の幸を買い込んで帰路に就いた。
打田鍈一氏のいうハイグレハイクの上級コース、既にトレースした表妙義縦走や赤岩尾根とは趣の異なった難しさを感じた。山急山は岩稜通過の技量よりも圧倒的に読図と地形読み、ルートファインディング力を求められる山だったように思う。 その名のとおり山が急な山の山急山は、急な斜面の登り下りやトラバースでは保持力のない雪の斜面を通過するような緊張感を強いられ、落葉に埋もれた僅かな踏み跡のルートファインディングは雪の山の如くであった。
参加メンバーからも、山の楽しみや多岐にわたる技術・判断力の試されるような大変ユニークな山行であった。また、傾斜のある斜面は正にアイゼンとピッケルを使って固い雪面を一歩一歩進む感じそのものだった、との感想があった。
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