赤岳
山行日:24年02月12日~13日
山 名:八ヶ岳・霧ヶ峰・赤岳
区 分:個人
形 態:雪山・スキー
参加者:4名(男性:1名、女性:3名)
コースタイム
2月12日天気:晴れ 13日:晴れ 赤岳
《2月12日》 平塚駅7:00=9:40美濃戸口=10:50赤岳山荘11:00-⑩-⑩-14:00赤岳鉱泉
《2月13日》 赤岳鉱泉6:50-7:20行者小屋(装備確認)7:40-(文三郎尾根)-9:50赤岳10:00-(文三郎尾根)-11:30行者小屋11:40-12:10赤岳鉱泉13:05-14:35赤岳山荘=15:35美濃戸口=(日帰り温泉・食事)=19:55平塚駅
2月12日行動4時間20分、歩行3時間50分 2月13日行動8時間45分、歩行6時間35分
山行の過程
《12日》
美濃戸口から赤岳山荘までは金属製タイヤチェーン推奨の立札あり、歩いて登る。今回、山行目的を「厳冬期の赤岳に登る」としたが、この日は拍子抜けするほどの快晴で気温も上昇。赤岳鉱泉までの道のりはスノートレッキングを楽しんだ。しかし登山道の両側は分厚い雪の層になっており、さすがの2月半ばの雪量。
赤岳鉱泉はベッドがある個室で、暖かくとても快適、四方山話に花が咲いた。
《13日》
風邪気味だったSさんが小屋に残ることを選択され、3人でのアタックとなった。赤岳の方向を見ると、一面の青空だが、かなり高く雪煙が舞っていて、強風であることがわかる。
樹林帯は前日に引き続き、汗ばむほどの暖かさと穏やかさ、雪もよく締まって歩きやすい。
行者小屋で装備を整え、稜線に出るといきなりの強風。時折突風も吹く。吹き付ける雪が積もり重なってトレースが消えている。アイゼンが効かない箇所、膝近くまでのラッセルとなる箇所もあり、先頭を交代しながら、声をかけあって急坂を登る。頂上直下の岩稜帯に来ると、強風が避けられる場所が数か所。そこからは富士山が裾野まで真正面に見え、さらに行くと青空のもと北アルプスが鮮明に見えて、登山の厳しさがしばし薄らいだ。
山頂でも強風で、休憩もそこそこに写真を撮ったのみで下山に入る。登ってくる人が多く、痩せ尾根はすれ違いに難儀した。サラサラの雪に足を取られそうになりながら慎重に足を進めて、強風急坂ゾーンを抜け、行者小屋まで下りた。ここでようやくコーヒーで休憩。
赤岳鉱泉に戻り、Sさんと合流。昼食を取って帰路につく。赤岳山荘~美濃戸口までの道は、この日かなり雪が解けていて、チェーン規制の立札は出ていなかった。
リーダーの感想
山行の数日前に、八ヶ岳に詳しいGLが体調不良でキャンセルとなり、地蔵尾根コースから急遽、少し難易度を下げた文三郎尾根ピストンに変更した。SLからCLに繰り上がる形になったが、他のメンバーが雪山経験が豊富なので、不安はなかった。
それでも、稜線の強風には心が折れそうになった。下山で行者小屋に戻った時にOさんが呟いた「日常に戻れて良かった・・・」という言葉がそのまま全員の胸中の代弁だったと思う。
やはり厳冬期の赤岳は手ごわかったが、この時期ならではの経験でもあった。稜線の厳しさ、樹林帯の歩行や小屋の快適さもまた山行の楽しさであった。行けて良かった。