西丹沢 モロクボ沢(遭対部 会山行)
山行日:24年07月20日
山 名:丹沢・西丹沢 モロクボ沢(遭対部 会山行)
区 分:会山行
形 態:沢登
参加者:8名(男性:4名、女性:4名)
コースタイム
7月20日晴れ 西丹沢 モロクボ沢(遭対部 会山行)
8:15用木沢出合~8:20手沢~8:30入渓~9:05モロクボ大滝~11:00水晶沢出合(小休憩10分)~12:00滑棚沢(小休憩10分)…13:00 1030m地点より脱渓(詰め)…14:10畦ケ丸直下1240m地点登山道(小休憩20分)…15:00善六タワ(小休憩10分)…16:00チョチクボノ頭…17:20手沢…17:30用木沢出合
距離約11㎞ 標高差820m
山行の過程
・沢の遡行においては大滝の巻き以外は難しい場所もなく、読図をしながら比較的スムーズに遡行することができた。天気に恵まれ、沢の滝やナメの美しさを十分堪能できた。
・モロクボ大滝においてはフィックスロープを張って高巻きを行うが、予想した通り多人数(8名パーティ)だったため時間を要し(1時間)、後続パーティに迷惑をかけてしまった。
・沢の詰めは、地形をみながら早めの脱渓を判断したが、初心者にとっては尾根筋への手ごわい急斜面の登りとなったようで、足の置き方やバイルを活用した登り方について訓練の必要性を感じた。
・当初予定の下山ルートでは、登山道から外れ善六ノタワを抜けた先のショチクボノ頭(1033m地点)から(東の方角へ)車を停めた用木沢出合へつながる下降路を読図で降りる予定だったが、地形図に現れない急峻な地形がかなりあることが分かり、急峻な地形が多く含むであろう予定ルートの下降を取りやめ、より緩やかな北北東の尾根下降ルートへ変更した。しかし、尾根の途中から鹿柵にぶつかり、柵伝いに柵へ捕まりながらへつるような下降を余儀なくされ、少し興ざめ(牢屋の登山者の心境)だった。
・沢のルートグレードは1級であるが、バリエーション下降路も含めると、体力と読図力が試される手ごたえのあるルート構成となった。
リーダーの感想
今回の山行は会として沢の初心者向けの教育山行であったが、初めて沢登を経験する2名のメンバーにとってはかなり手応えのあるルート構成となり、2人ともよくへこたれず頑張って完登してくれたと賞賛を送りたい。
ルート全体を通して予想外にてこずったところはふたつ。一つ目は沢の詰めの尾根筋への登り。「沢の核心は詰め」と言われている通り、足場に苦労しながら急斜面を駆け上がる詰めは参加者全員においてさらに経験と技術の積み上げの必要を感じた。
二つ目には、下山ルートで設定した善六ノタワからのバリエーションルートにおいて地形図に現れない急峻な場所もあり、遡行を終えて体力を消耗していた体には追い打ちをかけるような下降路となってしまったようだ。下降路途中から、より緩やかな尾根ルートへ変更した判断はパーティの状況からも正解だったように思う。
初心者教育山行ルートとしては、リーダとして(過去の拙い記憶だけを頼りに)下見と情報収集不足もあり大変な思いをさせてしまった…という反省の一方で、完登した初心者の二人は今回の山行で力をつけてもらったとも実感し、結果的には自身も含めパーティ全員において手ごたえのある充実した山行になったと振り返る。