icon 前穂高岳・奥穂高岳(夏山月間) icon


icon 山行日:22年08月06日~08日

icon 山 名:北アルプス・前穂高岳・奥穂高岳(夏山月間)

icon 区 分:会山行

icon 形 態:縦走

icon 参加者:8名(男性:5名、女性:3名)

 
モルゲンロートに染まる前穂~奥穂の稜線 

モルゲンロートに染まる前穂~奥穂の稜線

 

icon コースタイム


天気:8月6日 晴れ時々曇り、8月7日 晴れのち曇り、8月8日 晴れ時々曇り

8/6:5:50・6:05藤沢駅南口・平塚駅南口=10:00沢渡大橋P10:40=アルピコバス=11:10上高地バスターミナル11:30-11:50岳沢登山口-⑩-12:45天然クーラー(昼食)⑳-⑩-15:00岳沢小屋(泊)

8/7:岳沢小屋5:15-6:35カモシカの立場⑩-7:20岳沢パノラマ⑩-⑤-8:40紀美子平⑩-9:30前穂高岳⑮-10:30紀美子平⑤-⑮-13:00奥穂高岳⑳-14:00穂高岳山荘⑳-16:00涸沢小屋(泊)

8/8:涸沢小屋6:30-7:50本谷橋⑮-9:05横尾⑩-10:20徳沢⑳-11:40明神⑩-12:35上高地バスターミナル12:45=バス=13:15沢渡大橋P(入浴・食事)15:15=19:30湘南

8/6:4km 上り681m 歩行2時間50分 休憩40分、8/7:5.3km 上り1231m/下り1061m 歩行8時間55分 休憩1時間50分、8/8:15.1km 下り1011m 歩行5時間10分 休憩55分

 

 

 

icon 山行の過程


8/6:圏央道八王子JCTの渋滞で沢渡到着は30分遅れ、上高地BT出発は45分遅れとなった。河童橋を渡り、美しい岳沢湿原の脇が岳沢登山口だ。強い日差しが体力を削ぐが、天然クーラーの冷気に癒されて15:00に岳沢小屋に入る。テラスからは眼下に上高地を望み、首をめぐらすと明日登る前穂が遥かな高みに垣間見える。

上高地岳沢湿原 

上高地岳沢湿原

岳沢登山口 

岳沢登山口

天然クーラー(風穴) 

天然クーラー(風穴)

岳沢小屋のテラスでまったり

岳沢小屋のテラスでまったり

振返ると明日登る前穂が

振返ると明日登る前穂が

 

8/7:小屋5:15に発ち、重太郎新道に取付く。標高差850mを一気に登る急登だが、ハシゴや鎖も交えながらうまく道が切られていて危険度は高くない。紀美子平手前の鎖場は渋滞した。ザックをデポして前穂に向かう。険阻な岩稜帯だが、ペンキマークを慎重に辿れば登り下りとも問題ない。山頂(3090m)ではガスがかかり、15分ほど粘ったが残念ながら奥穂~槍の眺望は得られなかった。紀美子平に戻り、奥穂を目指して吊り尾根を辿る。岳沢側はガスがかかるが、涸沢側は晴れて涸沢カールの眺望が素晴らしい。イワギキョウ、チシマギキョウ、ウサギギク、ヨツバシオガマなどの花々に励まされながら、奥穂への最後の登りを頑張る。予定より50分ほど遅れて奥穂山頂(3190m)に到着。ここも残念ながら槍方面の眺望はなかったが、日本第3位のピークに立てたことで満足し、穂高岳山荘へ下山する。左手に霧の中からジャンダルムが雄姿を現す。穂高岳山荘直前の鎖場と二段梯子を慎重に下って14:00に山荘に到着。大休止の後、ザイテングラートを経て16:00に涸沢小屋に到着。テラスから今日辿って来た前穂~吊り尾根~奥穂の雄大な景色を眺めながら、ビールで乾いた喉を潤し、互いの健闘を讃えあった。

重太郎新道を登る 

重太郎新道を登る

長いハシゴ場 

長いハシゴ場

紀美子平への詰め 

紀美子平への詰め

乗鞍岳と焼岳

乗鞍岳と焼岳

岳沢小屋が小さく見える

岳沢小屋が小さく見える

紀美子平にザックをデポ 

紀美子平にザックをデポ

前穂高岳山頂(3090m) 

前穂高岳山頂(3090m)

前穂からの下り 

前穂からの下り

吊り尾根

吊り尾根

奥穂山頂はもうすぐ

奥穂山頂はもうすぐ

吊り尾根から見下ろす涸沢カール 

吊り尾根から見下ろす涸沢カール

奥穂高岳山頂(3190m) 

奥穂高岳山頂(3190m)

ジャンダルム 

ジャンダルム

穂高岳山荘への二段梯子 

穂高岳山荘への二段梯子

ザイテングラートの下降 

ザイテングラートの下降

涸沢小屋に到着 

涸沢小屋に到着

今日歩いた前穂と吊り尾根 

今日歩いた前穂と吊り尾根

 

8/8:定番通り本谷橋~横尾~徳沢~明神~上高地と整理運動を兼ねてゆっくりと歩き、12:45のバスで沢渡に向かう。沢渡で入浴・食事を済ませて帰路に着いた。

本谷橋 

本谷橋

徳沢園 

徳沢園

ご褒美のアイスコーヒー 

ご褒美のアイスコーヒー

 

icon 穂高岳の夏に咲く花々と


ミソガワソウ(シソ科) 

ミソガワソウ(シソ科)

キオン(キク科) 

キオン(キク科)

ミヤマシャジン(キキョウ科) 

ミヤマシャジン(キキョウ科)

トウヤクリンドウ(リンドウ科) 

トウヤクリンドウ(リンドウ科)

ウサギギク(キク科) 

ウサギギク(キク科)

ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科) 

ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科)

イワギキョウ(キキョウ科) 

イワギキョウ(キキョウ科)

チシマギキョウ 

チシマギキョウ

シロバナチシマギキョウ 

シロバナチシマギキョウ

クモマスミレ(スミレ科) 

クモマスミレ(スミレ科)

クモマグサ(ユキノシタ科) 

クモマグサ(ユキノシタ科)

ミヤマホツツジ(ツツジ科) 

ミヤマホツツジ(ツツジ科)

ソバナ(キキョウ科) 

ソバナ(キキョウ科)

クサボタン(キンポウゲ科) 

クサボタン(キンポウゲ科)

タカネヤハズハハコ(キク科) 

タカネヤハズハハコ(キク科)

チングルマ(バラ科) 

チングルマ(バラ科)

キツリフネ(ツリフネソウ科) 

キツリフネ(ツリフネソウ科)

ジャコウソウ(シソ科) 

ジャコウソウ(シソ科)

イワヒバリ(イワヒバリ科)

イワヒバリ(イワヒバリ科)

コムラサキ(タテハチョウ科)

コムラサキ(タテハチョウ科)

 

icon リーダーの感想


重太郎新道~前穂ピストン~吊り尾根~奥穂~ザイテングラートの下降と、2日目は短いながらもそれぞれに難所を備えたコースで今回の山行の核心部であった。メンバーの体力差はチームワークでカバーし合いながら、8人全員が完全踏破できたことは嬉しい限りだ。天候に恵まれたことは大きいが、それ以上にメンバーがこの山行に備えて日頃鍛錬を重ねてきたことの賜物と思う。その努力にに応えるかのように、盛夏の高山植物が咲き誇り、シロバナチシマギキョウやクモマグサなどの珍品も見れた。

そして吊り尾根から見た涸沢カールの雄大な景色はまさに北アルプスを代表する絶景で、翌朝涸沢小屋から見た前穂~奥穂のモルゲンロートとともに、忘れ得ぬ思い出となった。奥穂からの下山時、悠然と姿を現したジャンダルムに「いつかはきっと」と語りかけ、下山路を歩んだ。

 
 

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