icon ジャンダルム・大キレット icon


icon 山行日:23年08月02日~06日

icon 山 名:北アルプス・ジャンダルム・大キレット

icon 区 分:個人

icon 形 態:縦走

icon 参加者:3名(男性:1名、女性:2名)

 
ジャンダルム 

ジャンダルム

 

icon コースタイム


天気8月3日~6日:晴れ、3日~5日は夕方雨

8月2日:藤沢20:30=(中央道・長野道)=24:00さわんど温泉小屋ともしび(前泊)

8月3日:さわんどバスターミナル6:00=バス=6:30上高地バスターミナル6:40-⑩⑩-9:30横尾⑩-10:40本谷橋⑩-⑩-12:45涸沢ヒュッテ(昼食)13:20-⑩-15:35穂高岳山荘(泊)

8月4日:穂高岳山荘5:30-6:15奥穂高岳⑩-⑩-7:50ジャンダルム8:10-9:45穂高岳山荘(昼食)10:20-11:00涸沢岳⑩-12:20涸沢のコル⑩-⑩-13:35北穂高岳南峰⑩-14:00北穂高岳北峰・北穂高小屋(泊)

8月5日:北穂高小屋5:30-⑩-7:40長谷川ピーク⑩-8:00最低鞍部-⑩-9:45南岳小屋(昼食)10:15-10:30南岳-⑩-12:00中岳⑩-12:55大喰岳⑩-13:30槍ヶ岳山荘(泊)

8月6日:槍ヶ岳山荘4:20-4:40槍ヶ岳山頂5:00-5:25槍ヶ岳山荘5:45-⑩⑩-8:55槍沢ロッジ⑮-10:35横尾⑩-⑩⑩-13:45上高地バスターミナル13:55=バス=14:20さわんど公園足湯=14:30そば処杣乃家(入浴・夕食)15:45=19:55平塚駅南口

3日:行動8時間55分、歩行7時間25分、 4日:行動8時間30分、歩行6時間35分、 5日:行動8時間、歩行6時間30分、 6日:行動9時間35分、歩行7時間50分

 

 

 

icon 山行の過程


8月3日:さわんどバスターミナル6:00発のバスに乗車し、6:30に上高地に到着。梓川沿いに穂高連峰を眺めながら出発。明神~横尾と順調に進み、涸沢で昼食。ザイテングラートを登って15:35に穂高岳山荘に到着。その直後にざあっと激しい夕立となった。

梓川と河童橋

梓川と河童橋

涸沢小屋

涸沢小屋

ザイテングラートを登る

ザイテングラートを登る

穂高岳山荘に到着

穂高岳山荘に到着

 

8月4日:快晴・無風、絶好の岩登り日和だ。ザックを小屋にデポしサブザックに装備を入れて5:30に出発。6:15奥穂(3190m)に登頂。いよいよジャンダルムに挑戦だ。馬ノ背をバランスに気を付けて下降。最下部は足場が遠いへつりで少し難しい。ロバの耳は飛騨側の絶壁をへつりながら巻く。最後の部分がわかりにくく頂上に出てしまったが(正解は手前の肩の部分を乗越す)、ジャンダルム側に下降路を見つけてジャンダルムの付け根に至る。直登は避けて信州側を巻き、西穂への分岐から飛騨側の道を辿ると「天使」の待つ山頂(3163m)に出る。山頂でゆっくりと登頂の喜びに浸り、次のパーティーが登って来たのを潮に、来た道を引返す。馬ノ背も登りは難しくない。

常念岳とご来光

常念岳とご来光

まずは奥穂へ

まずは奥穂へ

涸沢岳、槍ヶ岳、北穂高岳

涸沢岳、槍ヶ岳、北穂高岳

奥穂山頂からジャンダルムを望む

奥穂山頂からジャンダルムを望む

馬ノ背 

馬ノ背

この下りが難しい 

この下りが難しい

ロバの耳とジャンダルム 

ロバの耳とジャンダルム

ロバの耳のへつり 

ロバの耳のへつり

高度感のある登り 

高度感のある登り

ジャンダルム基部 

ジャンダルム基部

岩場に咲くチシマギキョウ

岩場に咲くチシマギキョウ

この岩場を登れば

この岩場を登れば

天使に逢えた!

天使に逢えた!

ジャンダルムから望む奥穂

ジャンダルムから望む奥穂

馬ノ背を登り返す

馬ノ背を登り返す

クモマグサ

クモマグサ

 

9:45に穂高岳山荘に戻る。食堂の営業は10:30からなのでカップ麺で腹ごしらえをした。10:20にザックを担いで北穂へ向け出発。11:00涸沢岳山頂(3110m)。この先は難路だ。まず狭いバンドを鎖にぶら下がるように8mの下降。続いてオダマキのギャップから足場の脆い岩稜を50mほど下降しD沢のコル。コルから涸沢槍を滝谷側に巻いて、梯子や鎖の連続する岩稜を涸沢側、滝谷側を行ったり来たりしながら下降して涸沢のコル(最低鞍部)に至り一息入れる。前穂北尾根の稜線が美しい。北穂への登りにとりかかるとすぐに奥壁バンドと呼ばれる狭い岩棚の通過だが、ガスが出て来て高度感はない。13:35北穂高岳南峰(3106m)、14:00に北峰(3160m)に到着。直下の北穂高小屋にテェックイン。17:00頃夕食を食べている時間帯に、雷を伴う夕立となった。

涸沢岳から北穂への道 

涸沢岳から北穂への道

8mの鎖場 

8mの鎖場

岩場に咲くシコタンソウ 

岩場に咲くシコタンソウ

オダマキのギャップ付近

オダマキのギャップ付近

鎖場の連続

鎖場の連続

最低鞍部から見る前穂北尾根

最低鞍部から見る前穂北尾根

イワギキョウ

イワギキョウ

奥壁バンドを行く

奥壁バンドを行く

北穂高岳北峰

北穂高岳北峰

 

8月5日:本日も快晴・無風。小屋の正面の常念岳から朝日が昇る。北には、これから向かう大キレット越しに槍ヶ岳の凛々しい姿がまぶしい。南には八ヶ岳連峰から富士山、南アルプスの峰々が雲に浮かぶ。5:30に出発。小屋からいきなり足場の脆い急降下だ。しばらく安定した稜線を歩くが、滝谷側に長い鎖場が現れる。さらに、信州側に鎖と鉄の足場が付いた一枚岩をへつり、再び滝谷側の垂直の暗い岩場を狭い足場と股幅一杯のギャップを越えトラバースしながら下降していく。「飛騨泣き」の看板を通過すると道は落ち着く。A沢のコルへの急斜面を慎重に下り、見上げるピークが長谷川ピークだ。ボルトや鉄板が設置されていて登りやすいが、一旦下降する部分の足場の鉄棒が見つけにくい。長谷川ピークで一息入れて、大キレット底部に至り、しばらく歩くと南岳への登りとなる。岩稜帯の先にまあるい山頂がのぞく。振り返ると北穂の毅然とした姿が美しい。南岳までの登りは何ヶ所か梯子場もあるが、北穂からの下りに比べれば問題ない。9:45に南岳小屋に到着、早い昼食とする。

凛々しい朝の槍ヶ岳

凛々しい朝の槍ヶ岳

八ヶ岳、富士山、南アルプス連峰

八ヶ岳、富士山、南アルプス連峰

大キレット 

大キレット

いきなりの急降下

いきなりの急降下

滝谷側へ鎖で下る

滝谷側へ鎖で下る

一枚岩のへつり 

一枚岩のへつり

滝谷側のスリリングな下降 

滝谷側のスリリングな下降

飛騨泣きでした 

飛騨泣きでした

A沢のコルへの下り

A沢のコルへの下り

ここを登ると

ここを登ると

長谷川ピーク 

長谷川ピーク

長谷川ピークでくつろぐ 

長谷川ピークでくつろぐ

北穂を振り返る 

北穂を振り返る

梯子場

梯子場

南岳小屋

南岳小屋

 

10:30南岳(3033m)通過。中岳との稜線でライチョウの親子に出会う。雛が4匹元気に高山植物をついばんでいてほほえましい。中岳(3084m)、大喰岳(3101m)と順調に進み、飛騨乗越を越えて13:30に槍ヶ岳山荘に到着。ガスが出ているので槍ヶ岳登頂は明朝にして、ビールで祝杯を挙げていると雨が降り出したので、喫茶室へと避難した。

中岳への稜線 

中岳への稜線

ライチョウの親子に逢う 

ライチョウの親子に逢う

中岳、大喰岳、槍ヶ岳 

中岳、大喰岳、槍ヶ岳

飛騨乗越を越えて

飛騨乗越を越えて

槍ヶ岳山荘に到着

槍ヶ岳山荘に到着

 

8月6日:今朝も快晴、無風。4:20にヘッデンを点けて槍穂に取付き、4:40に山頂(3180m)に到着。ご来光まで20分ほど待つ。日が昇り、周囲の山々が赤く染まる光景は何とも神々しい。この3日間辿って来たジャンダルム、奥穂、涸沢、北穂、大キレット等々の穂高岳連峰が照らし出されるのを見て感慨ひとしおだ。5:25に槍ヶ岳山荘に戻り、装備を整えて槍沢を下山。13:40に上高地に無事到着して、山中3泊4日の山旅を終えた。

槍ヶ岳山頂でのご来光

槍ヶ岳山頂でのご来光

朝焼けに染まる穂高岳連峰

朝焼けに染まる穂高岳連峰

ホソバトリカブト 

ホソバトリカブト

槍沢沿いを歩く 

槍沢沿いを歩く

上高地に帰着 

上高地に帰着

 

icon リーダーの感想


上高地を起点に、穂高岳山荘から奥穂・ジャンダルムをピストンして北穂、大キレット、槍ヶ岳を巡る3泊4日の山行を企画した。コースは岩場の連続で、毎日何ヶ所かの難所通過があり、基本的な技術があれば難しくはないが、手足の置き場とコースを外さないための集中力が要求される。集中力を維持するには気力が必要で、気力の維持には詰まるところ体力が必要であると強く感じた。同行の女性2人は体力・気力とも充実しており、毎日予定より早めに行程を終えて小屋に入ることが出来た。天候は連日、朝は快晴・無風で午後に夕立が来るというパターンであったが、一度も雨に濡れずに済ますことが出来たのはラッキーであった。念願のジャンダルムと大キレット踏破を果たし、景色も良し、夏の花も見頃、ライチョウにも逢えて大満足の山行であった。

 
 

icon お勧めの山・関連する山行記


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