剱岳早月尾根
山行日:23年08月19日~21日
山 名:北アルプス・剱岳早月尾根
区 分:会山行・夏山集中
形 態:縦走
参加者:6名(男性:2名、女性:4名)
コースタイム
天気:8月19日晴れ、8月20日晴れ時々曇り、8月21日晴れ
8/19:東京駅6:16=(かがやき 501)=8:23 富山駅 8:43=(富山地鉄)=9:10 上市駅 9:20=(ジャンボタクシー)=9:50 馬場島中山登山口 10:10-⑤-11:00 展望台⑩-⑩-12:45 1400m地点⑳-14:05 1800m地点⑩-15:00 2000m 地点⑩-15:15池塘⑤-15:50 早月小屋(泊)
8/20:早月小屋 5:05-⑩-6:30 2600m地点⑩-7:40 2800m地点⑩-8:12獅子頭-8:30カニのハサミ-8:45剱岳山頂9:15-9:43カニのよこばい-10:00 平蔵のコル⑩-11:20 前劔-11:35武蔵谷のコル⑩-11:55 一服劔-12:10 剣山荘12:50-13:35剣沢キャンプ場-⑤-14:30別山乗越⑩-15:50雷鳥平⑩-16:45 みくりが池温泉(泊)
8/21:みくりが池温泉 7:50-8:10 室堂 8:40=(バス)=9:30 美女平 9:40=(ケーブルカー)=9:47 立山 9:53=(富山地鉄)=11:09 富山駅(昼食・買物)12:22=(はくたか 562)=14:52東京駅
8/19:行動5時間40分、歩行4時間30分、8/20:行動11時間40分、歩行9時間15分、距離14km、累積標高差登り/下り 2889m /1244m
山行の過程
8月19日:炎天下の馬場島(750m)を出発。立派な立山杉やブナの樹林帯を行くが、高温多湿で風もなく汗が噴き出す。1000mの道標から200mごとに休憩を取るが、1400m地点でSさんがあまりの暑さに離脱を宣言。自力で下山できることを確認して別れた(15:00頃馬場島に無事下山し、タクシーを呼び、17:00頃の新幹線で帰宅)。残った5名は、標高が上がるに伴い幾分暑さが緩和されたこともあり、順調に歩を進めて15:50に早月小屋(2200m)に到着した。
8月20日:5:05に小屋を出発。2400m地点で岩稜通過に備えて、ヘルメットを装着しストックは収納した。2600mあたりから厳しい岩稜帯の連続となるが、”獅子頭”、”カニのハサミ”といった難所を慎重に通過して、8:45に剱岳山頂(2999m)に到着。山頂では30分ほど休憩を取り、長大な早月尾根を登り切った喜びに浸った。
下山は別山尾根を辿る。カニのよこばいから始まる岩場の下りは気が抜けない。前劔に登り返し、武蔵谷のコルに至る下りは浮石の多いガレ場で落石事故も多く要注意だ。一服劔の手前でライチョウに出会いホッコリとする。12:10に剣山荘に到着し一息つく。剣沢のキャンプ場を過ぎて別山乗越(劔御前小屋2752m)までの250mの登りは、厳しい岩場を登り下りしてきた足にはこたえる。雷鳥平までの大下り、みくりが池までの最後の登りを、疲れた体を励ましながら進み、16:45にみくりが池温泉(2410m)に到着して長い山行を終えた。
8月21日:7:15に同宿のSMさんたちのチームが大日三山へ向かうのを見送り、8:40室堂発のバスに乗り富山へと向かった。
リーダーの感想
馬場島から早月尾根を剱岳に登り、別山尾根を辿って室堂に下山する、長大なコースを計画した。なんとか予定通り踏破できたものの、灼熱の長い尾根歩き、厳しい岩稜通過、アップダウンの激しい下山路等々、かなり苦しい登山であった。また、馬場島からの尾根歩きで暑さのため途中棄権者が出たのは残念であった。標高の低い馬場島から真夏の10:00に登山開始という計画に無理があったのではと反省される。馬場島に前泊して早朝から歩き出すか、季節を変えて秋に実施するのが適当かもしれない。また、下山も長駆室堂までではなく、剣山荘あたりで宿泊するのが無理がないように思う。そのような中で、最後まで歩き通した女性4人のメンバーの頑張りは賞賛に値する。苦しかっただけに、達成感もまた大きい山行であった。